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2023年12月02日
『仮名手本忠臣蔵』 河出文庫(古典新訳コレクション)より12月6日発売!
豪華作家たちの古典新訳が話題を呼んだ「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」から、松井今朝子さん訳『仮名手本忠臣蔵』、ついに文庫化!
数多の赤穂浪士ドラマの原点であり、今も歌舞伎や文楽で繰り返し上演されている浄瑠璃『仮名手本忠臣蔵』。「忠臣蔵」といえば、男たちの艱難辛苦の忠義と戦いの物語というイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。しかし『仮名手本忠臣蔵』で物語展開の中心となるのは、実は恋と愛。
高師直(=吉良上野介)の横恋慕がきっかけで刃傷・切腹に追い込まれた塩冶判官(=浅野内匠頭)、恋に溺れ人生が狂った勘平とお軽、命を捨ててでも娘小浪の純愛を守ろうとした加古川本蔵……恋愛、夫婦愛、親子愛、そして忠義に揺れ動く登場人物たち。その姿をリアルに人間くさく描いたヒューマンドラマの傑作を、松井さんは繊細かつ丹念に新訳し、生き生きと現代によみがえらせました。
解説はエッセイストの酒井順子さん。「読みやすいと同時に原文にも忠実」である松井版現代語訳の魅力に迫ります。解題は早稲田大学演劇博物館館長(文学部教授)の児玉竜一さん。成立から作者、物語の構造まで、「忠臣蔵」を知るに必読の一篇です。カバー装画は宇野亞喜良さんによる、本書からイメージされたお軽と勘平。
「忠臣蔵」の従来イメージを払拭し、新たなスタンダードとなる一冊、是非お楽しみください。(担当者)
2023年12月6日発売
定価:本体800円+税
ISBN 978-4-309-42069-1