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2023年07月14日

ぶりひらの刺身、生トマトのサラダ、バーニャカウダ、サーモンとアボカドのミルフィーユ、焼きシャブ鍋ほか

文春の川田さん、八馬さんと近所の隠れ家レストラン「大宮0760」で食事。「オール読物」誌編集長だった川田さんが今度の人事異動で第二文藝部長になられたので現オール担当の八馬さんと共にご挨拶にいらして会食かたがた久々に歓談の時を過ごした次第。部長という管理職になって編集の現場から遠ざかることになった川田さんは、これが最後の編集として先日他界された故平岩弓枝氏の特集ムックを手がけられたそうで、大変だったのは談話の中に登場する人物の特定だったのだとか。写真も古いものが多いために例えば「これってホントに杉村春子さんなのかしら?」的な迷いが生じても、今や編集部の周りも若い方々だから自信を持って特定できる人がいないのだとか。また歌舞伎役者の話が出て来ても、何代目なのかがわかりにケースもあるし、また話の流れを邪魔しないように役者名を入れる場合に例えば「勘九郎にすればいいのか、勘三郞にすればいいのか難しいんですよね」とのこと。ともあれモーレツな馬力かけてまとめたそのムックを読んだ同社の若い編集者で故人を全く存じ上げない女性から「感動してちょっと泣いちゃいました」と聞かされた八馬さんは「それだけでもやっぱり作った甲斐があったと思うんですよね」とのこと。とにかく急速に変わりつつある世界の中で現代は人が人に伝えていくことの熱意を保つかのが非常に難しい時代でもあるのだけれど、今や後衛産業ともいえる出版界にはそうした熱意が喪われずにいるらしいのをとても嬉しく聞いた感じであります(^_^)


コメント (1)


いつも楽しく読ませていただいています。ただいま、私、坂本(龍一)病でして父親の編集者、一亀氏に関する本を読みました。戦後の出版界の熱気を感じ、その仕事に感心しました。あの父親あっての龍一と考えます。編集という目には見えない仕事によって本は生まれるのだと感じました。音楽も文学も目には見えない何かを形にしたい、残したいとの一心で構成されるものなのでしょう。そして、貴重なお話、ありごとうございました。

投稿者 ミセスせつこ : 2023年07月15日 16:45

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