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2023年06月26日
天ぷら
今宵は柳橋の「大黒屋」で新潮社の小林姐さんと金川氏ともども元「なべや」のご主人福田浩さんのゴチになりました<(_ _)>
福田さんはホンモノの料理人でありつつ江戸料理の研究家としても知られる稀有な方で、新潮社の「とんぼの本」シリーズで「江戸の献立」を共著した関係でもあるのだが、コロナ禍直前に「大黒屋」でご馳走する約束を小林姐さんになさっていたらしく、その約束を果たすのにワタシまでお招きに与ったのは超ラッキー\(^O^)/としかいいようがありません。そんなわけで揚げたての海老や蛤や穴子等々旬の江戸前天ぷらをどっさりゴチになった上に、久々に福田さんから面白いお話をたっぷり伺えたのもオイシイ限りでした(*^^)v何しろ福田さんは新旧取り混ぜた知識や情報が非常に豊かな方で、今日はスティーヴン・ジョブズを取りあげたNHKの番組をご覧になった直後とあってジョブズが「なべや」に予約を入れた直後に病に斃れて結局来られなかった話に始まったせいか、昨今は日本と海外の関係もずいぶん変わったという話が比較的多かった気がするが、(゜;)エエッと思われたのは「日本の塩はたいがいメキシコ湾の塩みたいですがねえ」とサラリと仰言ったことだ。たしかに日本の地名が付けられた市販の塩は沢山出まわっているが、本当に日本の海水を天日干しで塩にするには大変な労力がかかって、本当にそれをしたら能登の塩並の高額な商品になっちゃうわけだから、安価な市販品はメキシコからの輸入塩だとしてもおかしくはないのである。他にも大塚で開業されていた福田さんならではの玉三郎の話とか、東京の花街の消長とかをいちいち肯きながら聞かせてもらったのでした。