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2017年01月23日

前菜四種盛り、平目と鮪の刺身、鱈の焼き物、鰊と大根の炊き合わせ、蟹の天ぷら他

今夜は朝日時代小説大賞第八回の受賞者と選考委員の縄田一男氏、葉室燐氏、朝日新聞出版関係者の方々と銀座の五十嵐亭で会食。会食の前に朝日新聞本社内のアラスカで授賞式が行われるはずが、事務的な手違いで表彰状がなんと今日に間に合わなかった (!_+) という前代未聞の珍事により花束贈呈に代わったものの、受賞者の木村忠啓氏が磊落でフレンドリーな方だったためか、いつにまして和気藹々としたムードの懇親会と相成った。受賞作『慶応三年の水練侍』はタイトルでもわかるように一応幕末モノのスタイルを取りながら、途中から水泳をメインにしたスポ根モノ風の展開になるという、いささか意表を突いた異色の時代小説としてのオリジナリティーが高く評価された。時代の変わり目は価値観が多様化し、錯綜し、先行きが全く読めないことは幕末にも現代にも共通するように思えるが、そんな時代には取り敢えず目先のことを次々クリアしてゆく達成感こそが人に一種の救いをもたらすのではないか、といった寓意も読み取れて、読後に妙な爽快感をもたらす作品ともいえる。木村氏はお話を伺うに多方面に興味をお持ちでさまざまなものをお書きになれる方だろうが、実際にスポーツをなさる方ならではのスポーツにだんだんハマってゆく感じをとてもリアルに表現できる方なので、今後ともスポーツ時代小説と呼びたいようなこの種の新ジャンルを大いに開拓なさってほしいものです。


コメント (1)


この場をお借りして、ということになりますが、先日はありがとうございました。
示唆に富んだお言葉を頂き、ますます精進していかねばならないと、決意を新たにしております。
誠にありがとうございました。

投稿者 木村 : 2017年01月24日 23:49

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