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2015年12月23日
昨日の残り(写真は昨日の晩餐)+ヒレカツ
昨日福光さんがお持ち下さったお手製の美味しいディッシュが残っていたことや、今年のクリスマスは漫画家の萩尾望都さんチでお泊まりすることなどもあって、今夜は料理を致しませんでした(^^ゞ
ところで昨夜は本当に色んな話題が出たにもかかわらず、最近のニュースネタで私がうっかりお二人に伺いそびれたのは夫婦別姓の問題である。この問題に関して既婚者のお二人がどう思われるのか、実際にこうむった不利益とかも具体的に聞いてみたかったが、話題にもならなかったところをみれば、お二人とも別に取り立てていうほどのことはなかったのかもしれない。正直お二人は旧姓よりも今の福光や光武のほうがインパクトのある姓だけに、選択制であってもダンナの姓のほうをお選びになったのかもしれない。結婚してない私はこの問題に関して口を挟む必要がないように思いながらも、反対理由に家族制度が崩壊するという意見が自民党内に強くあったらしいことには何だか妙にひっかかるものがあった。
それでつい先だって故・河竹登志夫先生の遺稿エッセイ集「かぶき曼荼羅」を頂戴し拝読していたら、先生が刑法改正にあたって国会に参考人招致された話が書いてあって、招致理由は当時保守系政党が親孝行の美徳が廃れるからという理由で尊属殺人の規定を残そうとしていた中で、先生が「夏祭」の団七にからめて書いた新聞コラムのエッセイが国会議員の目に留まったことだったらしい。当時のその新聞コラムから引用すると「孝行はむろん美徳だが、それは自然に発露すべきもの。重刑がこわくてするような情けない孝行ならしないがましだ」というわけで、尊属殺人を認めることは裏を返せば自分の親は大切だが他人なら殺しても罪が軽いという「おそるべき危険思想」だと先生は保守系政党の世界標準に合わない非常識ぶりを看破している。それを読んで私は自分が、別姓にしたくらいで崩壊するような情けない家庭なら、さっさと別れちまったほうがましだ、と正直思っていたことに改めて気づかされたのでした(-.-;)y-゜゜