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2015年12月11日
道成寺・熊野行
新幹線のグリーン車に置いてある「ひととき」という雑誌から道成寺紀行のオファーがあった時は超バタバタの最中で、しかも師走の取材と聞いたらふつうはお断りするのだが、今回敢えてお引き受けしたのは古典芸能に携わった人間として、やはり一度は道成寺に行ってみたかったのである。今まで行かなかったのは足を運ぶのが面倒な土地だったからで、一体なぜそんな辺鄙な土地の寺院が伝説の舞台として日本でも知名度抜群の寺になったんだろうか? (清水寺伝説なんてものは聞かなくても道成寺伝説は皆さんご存じのはず)てなことが以前から知りたくて現地に足を運んで、なるほど〜!(^^)!と大いに合点が行って非常に勉強にもなった話は「ひととき」に書くので、ご興味のある方は来年の2月か3月にJR東海か山陽の新幹線グリーン車に乗るか、キヨスクで「ひととき」3月号をお買い求めくださいm(__)m
そんなわけで今回は紀行文を書くのがモロお仕事になるので、申しわけ無いけどここではダブらないよう余り書かずに、一応アップした写真の説明だけする形にしておきます。何しろ9日の始発便で発って(そのため前夜は羽田泊)10日の最終便で帰還するという一泊二日で道成寺周辺の取材から熊野古道まで足を延ばすという超強行スケジュールだったにもかかわらず、同行した編集者の神田さん、カメラマンの林義勝さん共にとてもいい方々だった上に、現地では日高町、田辺市挙げて万全の協力体制の下、至れり尽くせりのアテンドして下さった方々がこれまた皆さんとても親切でいい方ばかりだったので、本当に気持ちよく取材をさせて戴きました<(_ _)>
最上段の写真は紀伊水道で遠くに徳島がぼんやり見えます。この写真でおわかりのようにまたまた晴れ女パワー炸裂で、二日目は曇ったもののほとんど降られずにいて、結果巧い具合にどこも傘なしで無事帰宅できました。
二段目の写真は道成寺の山門(仁王門)。この石段がお能の乱拍子の舞台となって歌舞伎にもそれが取り入られたわけです。
三段目は本堂と最初の鐘楼が建っていたと思しきところに植えられた入相桜と小野俊成現住職。この方が縁起絵巻の絵説きを面白くなさる。一見ユーモラスな雰囲気の持ち主ながら同寺院のことは非常にきちんとお調べになっていたので、こちらはとても取材がしやすかった。
清姫が蛇になって渡ったとされる日高川
清姫が渡った日高川
Posted by 松井 今朝子 on 2015年12月8日
紀州は海山の食材珍味に恵まれており、9日夜には高級魚クエの鍋とウツボの照り焼きを注文していずれも美味しく戴きました∈^0^∋下はクエの巨大な頭。
現地ではさまざまな清姫の足跡伝説が残されており、ここは清姫の墓所から見た入水場所と伝わる富田川
清姫の足跡を追いながら踏み込んだ熊野古道
熊野古道沿いにある樹齢千年ともいわれる大楠。南方熊楠が保存に尽力したといわれる。