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2015年11月04日
京都行2015/11/2~3篇
今年何度目かの京都行はまたしてもバタバタと終始した。
何かと仕事を片づけて家を出たのが遅かったので京都着は2日の4時半。急ぎ一乗寺の病院に向かって大腿骨骨折療養中の叔母を見舞ったところ、立って出てこられたので安心した反面いささか拍子抜けも。そこから祇園に向かい、幻冬舎のヒメと合流し、お茶の阪本先生と御母堂とお目にかかって「祇園ぷらむ」でご馳走になり、無国籍のあらゆる料理を美味しく戴いたが、中でも今や京都にしか卸していないのだという村沢牛のステーキは絶品でした。さらにバー「フク園」で、いつお目にかかっても本当に愉快なふく園姐さんに抱腹絶倒のお話をいろいろ伺っての楽しい一夜を過ごさせて戴きました<(_ _)>
2日に京都入りしたのは3日に開催された第31回京都私学図書館フェアで午前中に90分の講演を行ったからで、読書感想文コンクールの京都私学審査で優秀作奨励作に選ばれた生徒たちを対象に「読むから書くへ」という演題でお話しさせてもらった。その後表彰式が行われて中高一人ずつ優秀作の朗読を聞かせて戴いたが、想像以上に優れた読解力や表現力に溢れた感想文に脱帽。講演後や撮影会後に受けた質問も実にしっかりしていたし、さらに開催校である洛星高校の図書クラブの生徒らと会食して何かと話をしても、意外なほどよく読書をしていて、しかも読んでいる本が私の若い頃と余り違わなかったりするのも驚きで、思えば今回に限らず、最近は十代を対象にした講演を行うたびに日本もまだまだ捨てたもんじゃないという意を強くするのは何よりである。むろん今回会えた生徒たちは読書好きであるのが当然だし、将来は自分も物書きになろうという気持ちの子もきっといたであろう。私自身はどうだったかといえば、とにかく字を書くのが苦手だったので、物書きへの道まっしぐらというタイプではゼンゼンなかったのだけれど、母校聖母学院の先生が同校発行の文芸誌「青竹(せいちく)」をお持ちになって、その中になんと私が高一で書いたエッセイが載っていたことには赤面の至りというほかなかった。そもそもエッセイのタイトルが「『近松』とわたし〜私の古典研究の失敗」なのだからスゴイ(-。-;)帰りの車中でそれをお読みになったヒメは「ここに今の松井さんのまんま原型があります!」と爆笑され、読めば確かに自分でも噴きだすほどに思考回路や自意識の持ち方がいっしょでしかも文体もあんまり違っていないことにはただただ驚くばかり。あ〜半世紀前からちっとも変わってない私って何なんだろう(◎-◎;)ホントちっとも進歩がないってことなんだよな〜(v_v)と嘆いていたら、ヒメは「まあ、ちっともブレてないともいえますし」と妙な慰め方をされたものであります(-.-;)y-゜゜