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2015年10月16日

ピッツァマルゲリータ、パスタボロネーゼ、野菜サラダ他

今日は午前中に日経のコラムエッセイを入稿し、今月末〆切の連作短編を66枚まで書き上げたところで新宿に向かい、センチュリーサザンタワーで静岡文化財団の内山課長、横田さんとお目にかかって12月に同県で行う講演に関する打ち合わせ。そのあと幻冬舎のヒメと大慌てで食事して新国立劇場公演「パッション」に駆けつけるはめに(^o^;)
映画の「パッションダモーレ」の原作を大好きなソンドハイムがミュージカル化したとあって見逃せない舞台だったが、それにしても舞台化するには難しい一種の心理劇的な内容で、ソンドハイムの曲自体も決してイージーリスニングとはいえないだけに、ミュージカルでは定評のある男優とはいえ井上芳雄が主人公を演じきり、歌いきった努力と成果は高く評価されるべきだろう。とにかくこの主人公は人妻と熱烈な不倫をしながら、任地先で知り合った心身を共に病んだ女性に同情から関わりを持つことで彼女からいわゆる悪女の深情け的につきまとわれて閉口するはめとなるも、だんだんと彼女の捨て身の愛の深さに打たれ、真実の愛に目覚めていくというストーリーで、井上芳雄は歌唱力もさることながら、こうした人物を嫌みなく演じられる点では希有な存在といえるかもしれない。人妻を演じる和音美桜、病んだ女性を演じるシルビア・グラブ共にソンドハイムの難解な曲をよく歌いあげてオペラに近い音楽劇をしっかり成立させているのは何よりだ。


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