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2015年10月16日
天目山 曜変の舞い 千秋楽
今日もまたリハーサルをするというので午後3時に劇場入りし、この段階でまだ出入りや振り付けの手直しを何かとするので多少驚いたのであるが、夜 7 時に始まった舞台では、出演者全員が昨日とも、今日2時間前までやってた稽古とも全然違った動きをするからビックリ(!_+) 要するにフラメンコの命は即興性にあって、結果的にそれが決して悪い方向には行かない芸術であることが痛感されただけでも、私にとっては非常に得難い貴重な体験だったように思う。さらに驚いたのは小松原庸子さんが昨日にましてパワフルに踊り抜かれたことで、脚の手術後初めての本格的な舞台だけに周りの心配も相当にあっただろうし、またご本人も稽古場では手探り状態だったのだろうが、昨日の初日でこれはナントカ行けそうだと思われたのか今日は全開状態で、私も含めて稽古場での様子を知るスタッフらは皆なんだか神がかっちゃってるように見えてしまい、一緒に稽古にお付き合いを願った幻冬舎のヒメは涙ぐんでられたほどである。とにかく生演奏をたっぷり入れて装置や照明にも凝った舞台をわずか二回の公演で終わらせるのは実に勿体ないのだけれど、だからこそ非常に贅沢な公演だったともいえるし、今となってはもっと多くの方にお薦めすればよかった!と思えるだけ私にとってはとても幸せな体験だったともいえます。不思議なご縁でそうした貴重な体験をさせてもらった素敵な小松原庸子さんとのツーショットを最後にアップしておきます(*^_^*)
コメント (1)
「天目山 曜変の舞」、素晴らしかったです。鮮かで美しい映像と中国琴の流麗な音色の幕開けから、やや緊迫感も漂う中、登場した小松原さんの存在感は圧倒的で、力強く踏みしめて踊る姿は身体のスケールも日本人離れしており、まして80才を過ぎた方とは思えず、エネルギッシュで渾身の舞踏に見とれました。満開の桜の下、お花見に来た様な踊り手達が繰り広げるフラメンコは次第に熱を帯びて、魂を動かす深いカンテと、激しく、かつ透明なギターが会場に満ち満ちて、何だか熱狂に酔ったような感覚を覚えました。脚の手術後、初めての舞台と知り、道を極めた人はこんな事が出来るのかと驚嘆し、フラメンコの最高峰に触れられて、本当に得難い舞台を見せて頂きました。残念だったのは、イメージの元になった曜変天目茶碗、つい最近まで展示されていたのに見逃したことで、ぜひ見てみたいです。
投稿者 ウサコの母 : 2015年10月16日 16:29