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2015年10月14日
天目山 曜変の舞い 初日
小松原庸子スペイン舞踊団創立45周年記念国立小劇場公演『天目山 曜変の舞い』の舞台稽古と初日本番の間に近くのホテルで幻冬舎のヒメと晩ご飯。
本番1時間前にやっと済んだゲネプロの段階でさえダメ出しがいくつか重なって正直心配された舞台だったが、そこはさすがにプロ集団というべきか、本番はいつにまして超カッコいいマルケスや演技派のクリージョほか出演者全員が稽古時とは見違えるような出来映えで、とりわけ主宰者の小松原庸子さんはまさしくレジェンドの称にふさわしい渾身の舞台を披露され、この間の大変さを知る者としてはぐっと胸に来て思わず涙ぐみそうになったほどである。邦舞の世界では四世井上八千代や武原はんや吾妻徳穂や川口秀子ら多くの名人が高齢になってからの舞台を数々拝見してはいるけれど、フラメンコのサパテアード激しい足遣いをまさか80を超えた方がなさろうとはゆめにも思わなかったし、実年齢を全く忘れさせる情感豊かな表現力には脱帽のほかなかった。
脚の手術後ここ数年舞台を遠ざかった方の復帰公演でもあったようだし、また8 4 歳というご高齢を考えればこの先これほど大変なイベントを催されるかどうかはわからないので、今回図らずもこの公演に参加させて戴いたのは私にとって実に光栄ともいえる出来事だった。『師父の遺言』でも書いたように私は昔からなぜ私なの?と驚くような出会いや仕事に恵まれるケースがよくあるのだけれど、今回はそのうちの3本の指にも入りそうに思えるほどのフシギなご縁といってもよい。ともあれ昨夜は今日の初日が心配でほとんど眠れぬまま早朝に入稿を済ませたので今はさすがにぐったりしていて、明日も本番前にリハーサルがあって細かい手直しをするのに立ち会わねばならないため、今夜のブログはこれくらいにしておきます。
コメント (1)
うほっと思い、チケット購入を数日前から検索しましたが、多分ソールドアウトで見ることはかないませんでした。
せめて舞台公演の録画映像でも見ることが叶わないかな?と思います(何ヶ月も前から見たかったのですが、行けるかどうか目途がつかなかったし今からでも探せばあるのかもしれませんが、値段を吊り上げられたチケットを買う気は毛頭無いし立ち見でも見られるなら行くのだけどアクセスが分からないし)。
何故私なのと思う事柄はそういう星の下を自分が選んで生まれてきているからです。心配はきっと要らないですよ。舞台や講演というのはもしも大小の失敗があっても、観客はそれから大きな感動を貰います。見ていないのものが偉そうで
すみません・・・。
投稿者 nao : 2015年10月15日 20:40