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2015年10月02日

盛岡行

9/30は午後から東北新幹線で盛岡に一直線。なんたって大宮の次は仙台で、2駅目が盛岡なのだから、ホント地方出張にこんなベンリな住まいはなかなか無いかもしれない。初めての訪問地とあって、ホテルに荷物を置くとすぐに飛びだして独り観光を敢行。まずはホテルのそばの旭橋から岩手山を眺め(写真横上段)、その道をまっすぐ進んで石川啄木の住まい(写真横中段)を中までしっかり拝観してから、春に見たかった石割桜(写真横下段)のそばを通り、早くも紅葉が始まった盛岡城趾(下の写真1)からユニークな稜線を画く岩手の山々を望んで(下の写真2)、名だたる開運橋を通過して帰着。徒歩一時間足らずで大方の名所をクリアし、ほどよくお腹が空いたところで一ツ橋文芸協会の田村さん、集英社の伊藤さんとご一緒に田村さんご推薦の焼肉屋「せがわ」で晩ご飯。ここのご主人は京都の焼肉名店「はつだ」で修業をなさったとかで、とにかく出てくる牛肉のあらゆる部位が色んなタレにマッチしてどれも非常に美味しいから久々にガッツリ肉を戴きました∈^0^∋翌10/1は盛岡市民会館中ホールで岩手県高等学校総合文化祭における文芸コンクール授賞式で「ドラマから小説へ」というタイトルで講演。人数に比して会場が広すぎたのと照明が強すぎたせいか、私のほうはどうも集中力を欠いて話しづらかったわりに、会場では生徒さんたちがメモを取るなどして熱心にご静聴を戴いたらしいのは幸いでした。
講演終了後は盛岡名物わんこそばでランチ(下の写真3)。これがなかなか面白い体験で、帰宅後さっそくショートエッセイにして日経のコラムに入稿。今日はそのあと新宿で小松原庸子さんとの打ち合わせをしてから整体治療に。この間ほかにも様々な用件を次々と片づけて、車中でもずっと原稿の書き直しをしているのは明後日から釧路に行くからでしたf(^ー^;



コメント(2)

花巻出身の私には盛岡はなじみの街。どんな体験をなさったかな、と読み進んだところ、アレ?「岩手」山ですね。講演の内容も知りたいものですが、まずは、わんこそばのエッセイ。健啖家の今朝子さんが何杯召し上がったか、日経コラムが楽しみです。

投稿者 ウサコの母 : 2015年10月03日 09:35

ウサコの母さま
ご指摘ありがとうございます!訂正しました。

投稿者 今朝子 : 2015年10月03日 19:33



2015年10月03日

茄子の揚げ浸し、蓮根と牛肉の煮物、大根と豚肉の煮物

大宮ルミネの総菜コーナーでゲット。
明日から釧路に行くので料理はしませんでした。出発前にキリのいいところまで執筆するべく朝からずっとPCの前に陣取って、今からようやく支度をします。今週は世界の気になるニュースも何かとあったし、アベボンのシリア難民に関する大ボケ発言など相変わらず突っ込みどころ満載の国内政治もまるで知らないわけではないのですが、とにかく色んな仕事と明日からの旅行が重なって、触れている余裕がありませんでしたf(^ー^; な〜んて言いながら、今日の浅田真央ちゃんの復帰戦はしっかり見て、トリプルアクセルも成功したし、前より柔らかい表現が出来るようになったんじゃないの?と歓んでます\(^O^)/ブログは明日からしばらくお休みして7日からの再開と致します<(_ _)>




2015年10月07日

釧路行

世間がノーベル賞やTPPで賑わう中またしても行って参りました釧路鶴居村のどさんこ牧場\(^O^)/
今回は翻訳家の松岡和子さんと松岡さんの馬トモ藤田さんとご一緒で、そもそもここは藤田さんが松岡さんに紹介されて、以来、私までリピーターと化しているのだが、またまた晴れ女パワー炸裂だったのは写真を見ておわかりの通りである。台風ならぬ爆弾低気圧一過の素晴らしい秋晴れに恵まれたのもさることながら( 明日からまた台風 23号が釧路を襲いそうなので、まさしくピンポイントの好天でした )、今回の外乗がエキサイティング度において過去サイコー!!!だったのは、まず日頃セルフランセを乗りこなしている藤田さんやトラッケナーを自馬になさっている松岡さんのみならず、部班走行した他のメンバーも熟練リピーターだったため、初日2時間二日目6時間三日目2時間の計10時間ほとんど駈歩に次ぐ駈歩を満喫できたことによるものだ。おまけに乳牛用の牧草が刈り取られたばかりの時期とあって写真のような平原を爆走できたし、また爆弾低気圧によって倒木だらけの山中を駈歩で進んだ結果、必然的に倒木を飛越しなくてはならず、障害レッスンを一度も受けたことのない私としては、ええっ!マジっすか……(^_^;)と思いながらも勝手にびゅんびゅん飛んでくれる馬にお付き合いして5、60センチのクロスバーをクリアする恰好で、着地の衝撃によって多少アブミが外れようが脚を馬体に密着させて何とか駈歩走行を継続。無謀にもそうしたクロスカントリーに挑戦できたのは、ここでの愛馬タワシ頭の大ちゃんのお陰であり、今回は三日間とも大ちゃんに騎乗できて幸せでした(*^^)vもっとも大ちゃんは異常な食いしん坊のため、駈歩をしない時は隙あらば道草を喰らい、坂道の急な下り坂でも首を下げて草を食べようとするからそれが一番のヒヤヒヤで、写真に映る騎乗姿勢がいずれも前のめり気味なのは大チャンの首を上げておくためなのでした(^◇^;)今回は紅葉も楽しみながら凛々しい牡鹿の姿も見られたし、何といってもハイライトは牧場の近くに棲みついているタンチョウヅルの一家が子供の飛行訓練と思しき三羽での優雅な飛翔を雲ひとつない蒼天で繰り広げ、それを最終日に馬上で眺められたことかもしれません。映像でお見せできないのが実に残念なぐらい、本当に心が洗われるような光景でした。
釧路での楽しみは馬のみならず食にもあって、行けば必ず訪れる炉端焼き「ひょうたん」ではお通しの鯵の南蛮漬けに始まって鯖の干物、大根とイカの煮物、鱧の干物、紅ザケの塩焼き、お刺身の盛り合わせ(イカ、鯨、イワシ、黒ソイ)、待望の蒸しメンメ、椎茸の網焼き、南瓜の煮物、シシャモの干物、行者ニンニク入りジャガイモ餅を、6時間のクロスカントリー外乗というカゲキな運動で腹ぺこになった中高年女性3人で食べ尽くしてしまい、地元の男性客に「スゴイ食べてますよね〜」と呆れられる始末でしたf(^ー^;とにかく「ひょうたん」のお母さんが出して下さるものは何を戴いてもオイシイのであるが、今回はお母さんの身の上話を伺って、美味の秘訣ともいうべきお母さんならではのテツガクを聞かせてもらえたのも幸いでした。 
何はともあれ大いに満足して帰宅後は久々にぐっすり眠れたお陰で今日は朝から執筆が捗ったものの、体はいい加減バキバキなのであります(^^ゞ 

秋の草原で外乗

Posted by 松井 今朝子 on 2015年10月3日

馬まみれ

Posted by 松井 今朝子 on 2015年10月4日

コメント(1)

 素敵な秋の風情を楽しみました。なんとなくですけど、食いしん坊の大ちゃんは今朝子様とぴったりの相性の気がします。
 自分も食いしん坊だけど、美味しそうに食べる人や意地汚いと言われても食いしん坊の人や動物を見るのが好きです。
 一番好きなのは本当に嬉しそうに食べ物を美味しそうに食べる動物(人)です。嘘っぽい感じだと妙に嫌悪感や違和感を感じて好きではないですけれど・・。何故かは分からないけれど非難を受けそうで堂々と言うことに怯みます(先入観でしょうか?)。

投稿者 nao : 2015年10月08日 00:24



2015年10月08日

幕の内弁当

新橋演舞場で「ワンピース」をPメディアの三村さんと共に観て幕間に食事。結構楽しんで観た芝居については明日ゆっくり書きます。




2015年10月09日

ワンピース

二ヶ月ロングランのオープニング早々きのう観ちゃいました「ワンピース」\(^O^)/原作のマンガをほとんど知らないまま観に行ったので、最初は話が呑み込めないところも多少あったとはいえ、途中からそんなことは別にどうでもいいような気分で結構楽しめたのでした。芝居を観るというより、劇場というテーマパークの一種で遊ばせてもらったという感じに近くて、大量の本水あり、本火あり、もち宙乗りあり、新進のワイヤーワークあり、流行りのプロジェクションマッピングありといった何でもアリに加えてスピード感のある立ち回りを含め全編スペクタクル満載で、これの一体どこが歌舞伎なんだ!とかの野暮はこの際言いっこなしだろう。それでも随所に「白浪五人男」風の名乗りや、「碇知盛」風の立ち回りや、あげくは「先代萩」のパロディ(これをやるのが歌舞伎役者ではない浅野和之というのも面白い。シアター・クリエのこけら落とし以来、浅野には歌右衛門の真似をやらせようというのが業界で暗黙の了解になっちゃってるんだろうか)があったりして、歌舞伎ファンはニソニソしちゃうかもである。ともあれこの芝居全体に歌舞伎のパロディみたく見えるのだが、そもそも歌舞伎の本質はパロディ化であることを考えると、これぞ正統な末裔といえなくもないのだった。
一方「ワンピース」ファンにとってはルフィの腕が伸びるのはどうするの?的な興味もあったかと思うが、この点についてはもう一工夫欲しかったところ。で、原作もそうなのかどうか、この芝居のルフィは狂言回しといった感じで、芝居のしどころや見せ場をほとんど他の役者に譲るかたちとなっているのは座頭としての猿之助の器が大きいからだろうか。特筆すべきは巳之助が意外とハジけた演技を披露していることで、それがオカマの役なのだからおかしい。原作にあるニューカマーランドなるオカマ王の仕切るエリアが舞台になって、そこに登場するオカマ軍団を歌舞伎の三階さんたちが演じるのも時代の流れを感じさせた。昔ならそれはスレスレ過ぎてちょっとまずいんじゃないの〜的なシーンのはずなんだけど、LGBTの権利が冒すべからざるものになった今日ではカムアウトが当たり前、そんなことを遠慮してるほうがどうかしている風に嬉々と演じられていた。しかも縦ロールみたいな洋髪で!今回女形全員ほぼ洋髪で登場するのは壮観というべきか(^0^;)要するに衣裳やメイクや装置などが想った以上に原作の絵に沿っているため、例のあの可愛らしいライオンを船首につけた海賊船が舞台に登場して、そこに歌舞伎役者が乗り込んでいる姿はキッチュの極地ともいうべきか、もはや感動的ですらあるのでした!こういうセンスは全く戴けないと思われる方もありそうなので迂闊にオススメはしませんが、ワタシ的にはホント結構楽しめたのです(^^ゞ


コメント(2)

何でもありが歌舞伎の醍醐味。
私は楽しめました。

投稿者 tucci : 2015年10月09日 18:58

最初はスーパー歌舞伎には馴染め無かったのですが、
4代目猿之助、亀次郎の芝居を見出し、この人の芝居の
解釈に嵌まり、最近は古典の芸を守るのと平行して、
楽しめる歌舞伎としてスーパー歌舞伎も面白く見ています。
ワンピースも猿之助ならではの工夫を楽しみたい。来年の松竹座を待ってます。

投稿者 お : 2015年10月10日 13:04



2015年10月10日

刺身の盛り合わせ、海老と帆立のアヒージョ、季節野菜のサラダ、豚の角煮、コロッケ他

翻訳家の松岡和子さんと大宮駅前の「とらぬ狸」で食事。松岡さんは「ヴェローナの二紳士」の稽古でさいたま芸術劇場にお越しになって、今晩(10日)はわが家へお泊まりに。食後はNHK「世界で一番美しい瞬間」で撮られたスペインの馬祭の録画を見ながら盛り上がって、相変わらず馬バナシに花が咲いたのみならず(^^ゞ芝居のことや何かを話しているうちにすっかり遅くなってブログのアップは翌日(11日)に持ち越しと相成りました。もちろん政治の話も出て、一億総ナントカとか言いだしたらもうお終いだよね〜戦前の「一億総火の玉」のパロディで大宅壮一が「一億総白痴」を唱えたことはあったけど、まさかホンキで一億総ナントカを唱える人が現れるとは思わなかったですよ。どういうアタマの構造なんだか、文科相の人事からしてスゴイ(@_@;)ですもんね〜なんて話をしてたのでした(-.-;)y-゜゜




2015年10月11日

カプレーゼ、サルシッチャ、トルティージャ

新宿村スタジオで小松原庸子舞踊団の通し稽古を拝見した帰りに幻冬舎のヒメと食事。
今週は新たな乗馬クラブで初のレッスンを受けたので、その話を書くつもりが、フラメンコ公演が間近とあって乗馬を終えてから稽古場に直行し、深夜帰宅となったため、詳しく書けないのが残念なくらい充実したレッスンを受けて、週1鞍でも十分なところを 2 鞍騎乗し、その後今度は熱気ムンムンの稽古場で数時間を過ごしてもうへとへとなので(^o^;)とにかく乗馬については来週改めてちゃんと書きます。というのも明晩はさいたま芸術劇場の初日で、13,14日はまた小松原庸子舞踊団の舞台稽古に駆けつけなくてはならないので今週は触れているヒマがないのでした。この公演については右のお知らせ欄に詳細を記しておりますのでご覧下さい。日中もちろん執筆活動に勤しむ私であります(ー_ー;)なので今日は写真のみアップしますが、これだけでも馬場周辺に緑が多いことや、レッスンを受ける人数が少ないことはおわかり戴けるかと存じます。 今週末にお目にかかった会員さんはまだ5人足らずで、この分ならわざわざマンツーマンレッスンをお願いしなくても結果的にそうなったような気も。充実した指導が受けられたのも、とてもイイ馬とめぐり逢えたのも、多分に会員数の少なさによるものかと思われて、この状態がずっとキープされ続けるように、クラブ名は内緒にしておきます(^^ゞ




2015年10月12日

ヴェローナの二紳士

さいたま芸術劇場での蜷川演出によるシェイクスピア・シリーズも早や第31弾となる本作は、意外にもシェイクスピア最初期の作品で、登場人物も少ない短編戯曲だけに、大劇場での上演には無理があるようにも思われたが、実際に観れば、さまざまな家具や調度や彫像や絵画をフリーマーケット状態で飾りたてたオープニングはゼッフィレリの「ラ・ボエーム」を想い出させるような賑々しさに満ちており、鏡面を巧みに使った装置と共に功を奏して舞台の薄さを感じさせない仕上がりになっていたのは何よりだろう。二組の恋人が中心となる喜劇で、美人に目が眩み最愛の恋人の存在を忘れて且つ親友を裏切る正直だけどズイブンな男を三浦涼介、そのズイブンな男を追いかける健気で可愛い娘を溝端淳平、ズイブンな男に恋される美人にして聡明な女性を月川悠貴、彼女に恋してついに結ばれる男らしいくせに案外ドジな男性を高橋光臣が演じており、全体としては超ご都合主義のストーリーながら、いかにもシェイクスピアらしいウイットに富んだ軽妙なセリフが耳を心地よく賑わしてくれる。男にズイブンなことをされる女を男優が演じることで女性客のハートを掴むオールメールスタイルにはピッタリの作品ともいえそうだ。美人にして聡明な女性の父親を演じる横田栄司や、彼女に一方的に恋してるキモイ男を演じる河内大和ら脇役陣も舞台を賑やかに盛り立てるなか、本物の犬が登場してこれが異常にはしゃぎ過ぎた演技?で場をかっさらったり、セリフが飛んでアタマ真っ白状態になった高橋が「ちょっとアタマを整理してくる」と当意即妙の迷ゼリフを残して途中で舞台を抜けて拍手大喝采を巻き起こすなど、初日ならではのハプニングが観客を大いに楽しませたのはまさにケガの功名ともいえそうでした。


コメント(2)

順平は淳平の誤りかと…

投稿者 Kay : 2015年10月13日 08:46

ご指摘有り難うございます早速訂正しました。

投稿者 今朝子 : 2015年10月13日 15:41



2015年10月13日

おでん、レタスとブロッコリーとプチトマトのサラダ

晩ごはんは市販のおでんと簡単な自家製サラダで済ませて今夜は国立小劇場で小松原庸子スペイン舞踊団公演の場当たりと抜き稽古を見ることに。いや〜私も過去に結構大変な芝居の稽古を経験はしてはいるものの、日本語とスペイン語がほぼ同量飛び交うバベル状態で舞台稽古に突入する大変さにはビックリポン(°▽°)おまけに日本でも特殊な邦楽関係者あり、スペイン本場のダンサーや演奏家ありとなれば文化の違いが濃厚に出て緊迫感漂うなか、84歳で時に通訳も務めつつ主演でフラメンコを舞う小松原庸子さんにはただただ頭が下がるのみ。「自分でもこんなに大変だとは思わなかったです!」と仰言りながらも今までよりも一層ハツラツとなさっているのだから、やっぱりこの方もバケモノなんだよな〜と思うことしきり。関係者は誰もご本人にダメを出せないので、私がそれを少々肩代わりするはめにもなり、これって大昔に取った杵柄だよね〜と思いながら帰宅。明日は本番当日の舞台稽古で、私は明日締め切りの原稿を朝入稿してから行くので、今夜は早めに切りあげます。




2015年10月14日

天目山 曜変の舞い 初日

小松原庸子スペイン舞踊団創立45周年記念国立小劇場公演『天目山 曜変の舞い』の舞台稽古と初日本番の間に近くのホテルで幻冬舎のヒメと晩ご飯。
本番1時間前にやっと済んだゲネプロの段階でさえダメ出しがいくつか重なって正直心配された舞台だったが、そこはさすがにプロ集団というべきか、本番はいつにまして超カッコいいマルケスや演技派のクリージョほか出演者全員が稽古時とは見違えるような出来映えで、とりわけ主宰者の小松原庸子さんはまさしくレジェンドの称にふさわしい渾身の舞台を披露され、この間の大変さを知る者としてはぐっと胸に来て思わず涙ぐみそうになったほどである。邦舞の世界では四世井上八千代や武原はんや吾妻徳穂や川口秀子ら多くの名人が高齢になってからの舞台を数々拝見してはいるけれど、フラメンコのサパテアード激しい足遣いをまさか80を超えた方がなさろうとはゆめにも思わなかったし、実年齢を全く忘れさせる情感豊かな表現力には脱帽のほかなかった。
脚の手術後ここ数年舞台を遠ざかった方の復帰公演でもあったようだし、また8 4 歳というご高齢を考えればこの先これほど大変なイベントを催されるかどうかはわからないので、今回図らずもこの公演に参加させて戴いたのは私にとって実に光栄ともいえる出来事だった。『師父の遺言』でも書いたように私は昔からなぜ私なの?と驚くような出会いや仕事に恵まれるケースがよくあるのだけれど、今回はそのうちの3本の指にも入りそうに思えるほどのフシギなご縁といってもよい。ともあれ昨夜は今日の初日が心配でほとんど眠れぬまま早朝に入稿を済ませたので今はさすがにぐったりしていて、明日も本番前にリハーサルがあって細かい手直しをするのに立ち会わねばならないため、今夜のブログはこれくらいにしておきます。


コメント(1)

うほっと思い、チケット購入を数日前から検索しましたが、多分ソールドアウトで見ることはかないませんでした。
 せめて舞台公演の録画映像でも見ることが叶わないかな?と思います(何ヶ月も前から見たかったのですが、行けるかどうか目途がつかなかったし今からでも探せばあるのかもしれませんが、値段を吊り上げられたチケットを買う気は毛頭無いし立ち見でも見られるなら行くのだけどアクセスが分からないし)。
 何故私なのと思う事柄はそういう星の下を自分が選んで生まれてきているからです。心配はきっと要らないですよ。舞台や講演というのはもしも大小の失敗があっても、観客はそれから大きな感動を貰います。見ていないのものが偉そうで
すみません・・・。
 

投稿者 nao : 2015年10月15日 20:40



2015年10月16日

天目山 曜変の舞い 千秋楽

今日もまたリハーサルをするというので午後3時に劇場入りし、この段階でまだ出入りや振り付けの手直しを何かとするので多少驚いたのであるが、夜 7 時に始まった舞台では、出演者全員が昨日とも、今日2時間前までやってた稽古とも全然違った動きをするからビックリ(!_+) 要するにフラメンコの命は即興性にあって、結果的にそれが決して悪い方向には行かない芸術であることが痛感されただけでも、私にとっては非常に得難い貴重な体験だったように思う。さらに驚いたのは小松原庸子さんが昨日にましてパワフルに踊り抜かれたことで、脚の手術後初めての本格的な舞台だけに周りの心配も相当にあっただろうし、またご本人も稽古場では手探り状態だったのだろうが、昨日の初日でこれはナントカ行けそうだと思われたのか今日は全開状態で、私も含めて稽古場での様子を知るスタッフらは皆なんだか神がかっちゃってるように見えてしまい、一緒に稽古にお付き合いを願った幻冬舎のヒメは涙ぐんでられたほどである。とにかく生演奏をたっぷり入れて装置や照明にも凝った舞台をわずか二回の公演で終わらせるのは実に勿体ないのだけれど、だからこそ非常に贅沢な公演だったともいえるし、今となってはもっと多くの方にお薦めすればよかった!と思えるだけ私にとってはとても幸せな体験だったともいえます。不思議なご縁でそうした貴重な体験をさせてもらった素敵な小松原庸子さんとのツーショットを最後にアップしておきます(*^_^*)


コメント(1)

「天目山 曜変の舞」、素晴らしかったです。鮮かで美しい映像と中国琴の流麗な音色の幕開けから、やや緊迫感も漂う中、登場した小松原さんの存在感は圧倒的で、力強く踏みしめて踊る姿は身体のスケールも日本人離れしており、まして80才を過ぎた方とは思えず、エネルギッシュで渾身の舞踏に見とれました。満開の桜の下、お花見に来た様な踊り手達が繰り広げるフラメンコは次第に熱を帯びて、魂を動かす深いカンテと、激しく、かつ透明なギターが会場に満ち満ちて、何だか熱狂に酔ったような感覚を覚えました。脚の手術後、初めての舞台と知り、道を極めた人はこんな事が出来るのかと驚嘆し、フラメンコの最高峰に触れられて、本当に得難い舞台を見せて頂きました。残念だったのは、イメージの元になった曜変天目茶碗、つい最近まで展示されていたのに見逃したことで、ぜひ見てみたいです。

投稿者 ウサコの母 : 2015年10月16日 16:29



2015年10月16日

ピッツァマルゲリータ、パスタボロネーゼ、野菜サラダ他

今日は午前中に日経のコラムエッセイを入稿し、今月末〆切の連作短編を66枚まで書き上げたところで新宿に向かい、センチュリーサザンタワーで静岡文化財団の内山課長、横田さんとお目にかかって12月に同県で行う講演に関する打ち合わせ。そのあと幻冬舎のヒメと大慌てで食事して新国立劇場公演「パッション」に駆けつけるはめに(^o^;)
映画の「パッションダモーレ」の原作を大好きなソンドハイムがミュージカル化したとあって見逃せない舞台だったが、それにしても舞台化するには難しい一種の心理劇的な内容で、ソンドハイムの曲自体も決してイージーリスニングとはいえないだけに、ミュージカルでは定評のある男優とはいえ井上芳雄が主人公を演じきり、歌いきった努力と成果は高く評価されるべきだろう。とにかくこの主人公は人妻と熱烈な不倫をしながら、任地先で知り合った心身を共に病んだ女性に同情から関わりを持つことで彼女からいわゆる悪女の深情け的につきまとわれて閉口するはめとなるも、だんだんと彼女の捨て身の愛の深さに打たれ、真実の愛に目覚めていくというストーリーで、井上芳雄は歌唱力もさることながら、こうした人物を嫌みなく演じられる点では希有な存在といえるかもしれない。人妻を演じる和音美桜、病んだ女性を演じるシルビア・グラブ共にソンドハイムの難解な曲をよく歌いあげてオペラに近い音楽劇をしっかり成立させているのは何よりだ。




2015年10月17日

豚肉のソテーおろし玉ネギソース

前にQPで見た料理。おろし玉ネギ、すり下ろしニンニク、酢、酒、砂糖、醤油を混ぜてソースタを作る。豚ロース肉に薄く粉を振ってフライパンで焼き、煮立てたソースに入れてしばらく煮込んで仕上げる。付け野菜は好みでエリンギのソテーとキャベツと塩昆布のサラダを加えた。キャベツはチンして胡麻油を振って細切り塩昆布と混ぜるだけ。
今週は怒濤の一週間というべきか、執筆はもちろん続けながら舞台に日参していた関係で、テレビを見る暇もほとんどなく、気がつけばプロ野球のCSも終わっちゃったんだ(!_+) てな感じで、国内外の色んなニュースにも一応さらっと目は通していたが、そんなものはいちいち憶えていられないほど身のまわりがえらい大変なのでした(^_^;)
なので今週のニュースといってすぐに浮かぶのは直近のマンション傾斜問題だけれど、私も自分がマンションを買う際やはりデベロッパーも選択基準の一つにしたから、超大手デベロッパーの当該マンションを購入された方々のショックは想像するに余りある。この問題については昨日食事しながら幻冬舎のヒメとも話していて、「これって免震装置で問題になった東洋ゴムやドイツのBMVと同じですよね」と言われて確かにそうとしかいいようがなく、本当に今や大手や老舗だからといって信用なんか全くできないのは、現場に与る個々人のモノ作りとしての意識が世界的にレベルダウンしているからではないかという気がしたのである。ひょっとしたら、それって世界の先進諸国がこぞって金融経済型、消費経済型の社会に流れたことと関係があるのかも?なんて気もしたのでした(-.-;)y-゜゜




2015年10月18日

ハンバーグ玉ネギソース、アスパラガスとオレンジのサラダ、茸とモッツアレラのサラダ

乗馬の帰りに大宮エキュートでゲット。
先週から通いだした新たな乗馬クラブは下の映像でもわかる通り、緑に恵まれた環境で馬も人ものんびりした時間を過ごせるのが何よりだが、馬たちは若い子が揃っているのでエネルギーをもてあましちゃうんじゃないかと思うくらい、1日に多くて2鞍くらいしか騎乗されないようなので、最高齢18歳のウラ嬢でさえ元気いっぱいでサクサク走ってくれる。彼女はハフリンガーとアラブのMIXで去年全日本ジュニアで優勝した優秀な馬場馬らしく、とにかく反動がほとんどないため非常に乗りやすいのだけれど、調子に乗って走らせていたら、スタミナがあるからどこまでもイケイケドンドンになっちゃうので、スピードコントロールが必要になってくる。もう1頭お馴染みになったのはサラ7歳の鹿毛ボー君で、彼はまだ若いからむちゃくちゃ馬力があって速歩も駈歩もグイグイと進むので、こっちにそれを持ち堪える力が必要で、一鞍だけでもヘトヘトになってしまう。もっとも両頭とも非常に素直でブレーキがしっかり利くから少しも怖い感じはしないのだった。馬装でもフレンドリーで、ことにボー君は茶目っ気たっぷりだからごひいきが多いらしく、貢ぎ物の馬着が3着もあって、クラブ側はごひいきの来厩に合わせて着替えさせているというからおかしい(^o^)ボー君は自分も力が入るせいか汗びっしょりになり、騎乗後はフスマ入りの水もしくはぬるま湯をなんとバケツに2杯もガブガブと飲んでしまう。片やウラ嬢はポカリスエットの粉末入りの水を好んで飲み、馬たちは少ないのもあってか皆とても大切にされているようだ。厩舎も広いし放牧場もたっぷりある。馬場も大きなのが2面あるわりに会員数が少ないせいか、ほとんどがマンツーマンレッスンで、男女2人のインストラクターの方がとても丁寧に教えて下さるから、週に2鞍も乗ればもう満腹状態である。
ことに若い男性のS先生は教え魔というか、馬オタクというか、とにかくずうっと馬の話ばかりをされ、毎回教わることが余りにも多すぎてこっちは消化するのが大変だけれど、けっこう賞め上手でもあるのでなんとかやる気にさせてもらえている。今はまず馬場馬術の基礎ともいえる速歩駈歩のスピードコントロールを身につけることと右手前の駈歩を安定させるのが課題で、アブミに頼り過ぎて強く踏みすぎるのを注意されているが、巻乗りに関しては、えっ!こんなに巧く行くんだ…という簡単なコツを教えてもらえたのは幸いで、今日は駈歩で輪乗りしながら随所に巻乗りを入れていく際に屈頭姿勢を取らせる手綱の持ち方などを教わった。準備運動の段階では手綱をたるたるにして速歩をさせ、徐々に手綱を引いて、最後はこっちがちょっとびびるくらい極端な短さにまで詰めるよう指示された。他にもたとえば私が持っているパッシェの鞍の特性とその使いこなし方をどうするかなど、微に入り細にわたって色んなことを教えてもらえるので、乗馬への興味がいっそう強まりそうであります(^^ゞ


森の中の乗馬クラブ

Posted by 松井 今朝子 on 2015年10月18日




2015年10月19日

牛肉と舞茸とチンゲンサイの炒め物

先週のQPで見た料理。チンゲンサイは葉と茎に分けて、茎だけは先に蒸し炒めしておく。胡麻油で舞茸を焼きつけるようにし、次いで塩胡椒酒を揉み込んでカタクリ粉をまぶした牛肉を炒め、チンゲンサイの茎と葉を加えてオイスターソース砂糖醤油水カタクリ粉を混ぜた合わせ調味料を入れる。チンゲンサイの茎を蒸し炒めする際に彩りとして人参も加えるのが正統のQP式。
食事しながら見たあいかわらずのNHKクローズアップ現代では遅ればせにフォルクスワーゲン問題を取りあげていたが、ドイツにもやはり日本の豊田市みたいな同社が本拠を置く自治体があるようで、その市は来年度の予算が組めない状態とかで、今後ますますドイツ全体どころか欧州全域に及ぼす経済的な影響が心配される。というのもドイツは今までは堅実な経済成長を誇っていたようで、それだから難民の受け容れにも寛容だったり、ギリシャやウクライナ問題でもメルケルさんが飛びまわりつつE U 全体の優等生として振る舞うることができたのだろうけれど、いったん経済が傾きだせば、これまでの反動がどおっと来る恐れもありそうだ。先週見たワールドニュースでは、極右の難民排斥デモがザクセン州で過激化しているようだったし、ケルンの女性市長候補が刺されるなどして、本当にこの国は歴史には、第一次大戦後ガマンにガマンを重ねたあげく突如ナチスが台頭するといった過去の事例があるからゆめゆめ油断はできない!と思っているヨーロッパ人もいそうである。日本も油断がならないように近隣諸国から見えてしまうのは、過去の歴史によるものだということを忘れてはなりますまい(-.-;)y-゜゜




2015年10月20日

ガパオセット

整体治療に行く前に大宮ルミネ内のタイ・レストランで食事。
このところずっと右腕が痛くて曲げられない向きがあるのはどうやら筋肉が収縮しているせいだという見当はついていたもののの「緊張して筋肉を縮ませるスイッチが入ったまま切れないんですよね」と寺門先生は仰言って「鳩尾も硬くなっているし、体中のスイッチ入りっぱなしで、だからまあ仕事ができてるんでしょうが、どこかでスイッチを切ってやらないと大変なことになっちゃいますからね」ということで今日は腕ばかりでなく頭や顔面のツボに鍼を打たれたのであった。空気が乾燥して体も乾くのでただでさえ筋肉が縮まりやすくなっているらしく、この時期は私も水分を摂らないと風邪をひきやすくなるからと思ってマメに水を飲んでいたのだが、「この時期になると水はもう吸収されずに出ちゃうので、味噌汁とかうどんのつゆとか多少塩分のあるものを飲んだほうが体に留まりやすいんですよ。そのことは野口(晴哉)先生も仰言ってますよね」とのことでした。ご参考までに。




2015年10月21日

豆腐とほうれん草のかき卵煮

QPで見たカンタン安上がり超あっさりメニュー。フライパンで出汁を煮立てて酒味醂醤油塩で調味し、水をきった絹ごし豆腐を割り入れて温まるまで煮てから茹でたほうれん草、斜め薄輪切りにした竹輪を加え、さらに少しにて水溶きカタクリ粉で薄くとろみをつけ、仕上げに溶き卵を流し込む。
昨日今日とBBCは習近平主席の訪英で持ちきりとなっており、ニュースとしての扱いも大きいが国としての歓待ぶりもスゴクて、与野党党首が仲良く並んでスピーチを拝聴し、ロイヤルファミリーが総出でもてなしにかかっているのには驚いてしまった。英国は先にAIIBの参加をいち早く表明するなど、米国と一線を画して中国寄りの路線を取りつつあるように見えたが、先ごろは原発も中国に巨大な出資を仰ぎ且つ中国製の原発を導入するというニュースが流れたし、昨日からのニュースでもとにかく経済的な連携を非常に深めている様子が窺えた。面白いのはBBCの報道で、習近平が毛沢東以来の大物主席と認めた上で彼が基本的に国民は共産党に絶対服従すべきだとする独裁者だとし、英国が今後最大の経済的パートナーと考えているのはそういう人物なのです、と、現キャメロン政権に対してやんわりと皮肉を利かせた解説をしたことで、NHKはこういう報道が逆立ちしても出来んだろうなあと思われたのだった。ともあれ英国は中国を今や超大国と認識し、人権問題等には多少目をつぶっても経済的に手を組む必要が大いにあると見ているようで、世界中が経済失速を余儀なくされるなか、中国に関してはこうした英国のようなダブルスタンダードを取る国が今後ますます増えるものと思われる。中国はこの間に南沙諸島の件でギクシャクしていた東南アジア諸国とも外交的な折衝を図っており、日本や米国との関係だけを見て中国が孤立を深めているような印象を与える報道をする一部マスコミには要注意であろうと思う。




2015年10月23日

パエリヤ、季節のサラダ、イワシのマリネ、トリッパの煮込み

池袋芸術劇場で野田秀樹新演出オペラ「フィガロの結婚」を観る前にオペラ歌手のSさんと池袋ルミネ内で食事。今夜はもう遅いのでこれについては明日また書きます。




2015年10月23日

フィガロの結婚

昨夜の「〜庭師は見た!〜という副題が付いた野田秀樹の新演出による「フィガロの結婚」では、へ〜こんなしっちゃかめっちゃかな話だったんだ〜と、この超有名なオペラのストーリーを再認識させられたものだ。もちろん舞台やテレビ中継ですでに何度も見ているはずなのだが、正直いって原語での上演だと歌詞の内容までは追い切れないし、筋はアウトラインを知ってりゃ十分だと思い込んでいたふしもある。今回は原語と日本語を交えた上演で、字幕の訳詞も野田自らが手がけただけに、文字を目で追いながら、ええっ(!_+)となったり、笑いが込みあげてきたりするし、歌手も「アホか」とか歌ったりするわけなので大変だろうけど、その分この原作が本来持っていたのであろう「家政婦は見た!」的なセレブな一家のスキャンダラスな日常を描いた猥雑な雰囲気がストレートに伝わってはくるのだった。時代は日本の幕末か明治の開国期、伯爵夫妻とお小姓のケルビーノは黒船で乗り込んで来た人たちという設定で海外の歌手が、夫妻に仕えるフィガロとスザンナ始め他は全員日本人の歌手が演じている。故に両者の身分差が視覚的にくっきりと浮かびあがって、現代ではもはや理解できない伯爵の理不尽な欲求も意外とリアルに見えてくるのだ。つまりは歌舞伎の扮装をしていると現代人には異常にしか思えない話もそれなりに成り立つようなものだろうか。実際に人形振りのような歌舞伎の演出をやたらに取り込んでいるのを見ると、野田秀樹もそこらあたりをしっかり計算に入れたように思えてくる。それにしても、よくぞ本格的なオペラ歌手を相手にここまでの芝居仕立てを要求したもので、日本人の主演ふたり大山大輔と小林沙羅は若いながらに歌も芝居も結構達者だったし、お誘いを戴いた馬友オペラ歌手のSさんも絶賛して、「海外組の伯爵夫妻を完全に喰っちゃってた感じだよね。わざとそういう配役にしたのかと思うくらいよ」とのこと。演劇寄りの私は相変わらず野田カラー満載の衣裳を含めた舞台美術に多少辟易はしつつも大変面白く観られたし、野球が大リーガーとの距離を短くしてきたように、今や日本のオペラ界も決して捨てたもんじゃないように見えたのだから、今回のような思い切った試みも海外招聘オペラに偏りがちな愛好者の多い日本では決して悪くない取り組みだと思うのだけれど、それは「フィガロ」という私でも口ずさめるような曲がいくつもあるような超有名作品で、しかもドタバタ喜劇風の味わいを持つストーリー内容だからこそ可能だったのかもしれない。とにかく今回はコワイモノ見たさだからB席を取ってもらったのだが、Sさんの歌の先生が出演なさっている関係で3階最前列ド真ん中席で観られたのは超ラッキーでした(*^^)v
写真は今晩食べた「豚肉の玉ネギ醤油焼き」で豚肉を玉ネギ林檎ニンニクのすり下ろしに酒砂糖醤油胡麻油すりゴマを混ぜ込んだタレに漬け込んで胡麻油で焼いたもの。下に敷いた付け野菜は小松菜ともやしの塩胡椒炒め。もちQP料理です。




2015年10月24日

ガレット他

前のクラブの馬トモ人事部のSさんと大宮ルミネ内で食事。Sさんからは昨日突然メールを頂戴して今日はクラブの帰りにお立ち寄りになったのだが、クラブではオペラ歌手のSさんからこないだ一緒に観た野田秀樹版「フィガロの結婚」の話をお聞きになったらしく開口イチバン「面白かったんですって〜ああ、私も観たかったな〜」といわれたのは元々Sさんが学生演劇をしていた方だからだろう。で、それが今はお堅い職場の中間管理職とあって何かとストレスが多いらしく、職場の色んな話を伺っているうちに、女性活躍推進法なるものの煽りを喰った世代の大変さが如実に窺えたのだった。「松井さんたちは、女性が仕事をしたくてもなかなかさせてもらえなかった世代じゃないですか。私たちになると、別に仕事をしたくない人間でも無理やりさせられちゃうわけですよ。管理職は女性が何パーセント以上とかなまじ決められちゃったから、能力が達しない人でも管理職なっちゃうケースも多々あって周りが大変で、ひがんじゃう男性も出てくるし、確かに私たちより下の世代はある意味もっと恵まれてて産休取り放題でも出世できちゃったりするから男の人が何ソレ!と思うのもわからないではないし、とにかく世の中あんまり急な変わりようなんで、みんなついて行けないですよね」と仰言るのはむべなるかな。本当に傍で見ていても、ヤレ働け、ヤレ子供産め、とアレもコレもいっきに求められちゃって女性って何なんでしょう!と思うばかり。一億総活躍社会の出生率1.8人とか、さまざまな数字が先行しているのも人間がそれにむりくり合わせられちゃうわけなんだろうか?どうやって?なんて考えてしまう。「まあ急に女性活用なんて言いだしたのは、明治維新以降ずうっと遅ればせに欧米スタンダードに追いつかなきゃ!みたいな強迫観念があることのいい例だよねえ。結局のところ借り物の看板建築みたいなもんを次から次へと建ててるから、それがちっとも身に沁みないというか身につかないというか、その一番いい例が議会制民主主義かもね」と慰めにもならない論評をかましていた私であります(-.-;)y-゜゜




2015年10月25日

海老と帆立のカツ、キャベツカツ、イカのマリネ、アスパラガスとオレンジのサラダ

乗馬の帰りに大宮エキュートでゲット。
こがらし一号が吹いたとされる今週末も新たな乗馬クラブで2鞍騎乗。先週映像でご紹介した通り森の中にある乗馬クラブだけに結構ザワザワする感じでもゼンゼン平気だったし、何しろ入間の自衛隊航空基地からブルーインパルスが飛んでもレッスンを続けて馬上で機影が観られるというのだから、ここの馬たちは侮れません。で、最初は色んな馬に乗ってみたい気がして選定をお任せしていたら、今週1鞍目はサラ鹿毛のでかいオー君(写真)に騎乗。サクラバクシンオーという短距離優駿の産駒で、デカイのは父親譲りなのだとか。とにかく日本人は誰しも欧米人に比べて脚が短いから大きな馬はバランスを利用して乗るべきだというのがS先生の考えで、まずはバランスを安定させるために最初はアブミ上げで調馬索を使ってグルグル輪乗りをし、遠心力で外側へ落ちそうにならないような重心のかけ方を教わった。速歩でも相当にサクサク走られてこちらは何度かバランスを失いそうになり、「うーん、これだとアブミ上げのまま駈歩したらきっと落ちちゃいますよね」といわれ駈歩はふつうにすることになってホッとしたワタシ(^_^;もっともオー君は速歩も駈歩も反動が小さくて乗りやすいので結構歓んでいたら、「その馬の駈歩じゃダメなんですよ。馬場ウマはもっと後ろ肢をしっかり踏み込んで弾むような走り方をしないと競技で点数取れないですからね。その馬はやっぱり練習馬止まりなんだなあ」 と、S先生の要求水準はあくまで高めなのである。
とはいえオー君はとても大人しくて世話もしやすいから、先週乗ったウラ嬢やボー君と同じく会員さんには人気の高い馬らしい。他の馬たちも非常におとなしそうで、放馬なのか放牧なのかがわからないほどあちこちにつながれもせずにいてじっとしているのだけれど、ただ1頭スキあらば逃げようとし、人見知りで噛んだりもするから馬装はスタッフ任せになる馬がいて、それはドサンコのパピ君なのであった。今週の2鞍目はそのパピ君に騎乗することになり、乗っちゃったら別に暴走したりはしないし拍車もムチもOKだといわれたものの、これが蹴ってもバシバシ打っても速歩さえ出づらく出ても長続きしないのでさすがに降参しかかったら、「うーん、じゃ外乗しましょうか。この馬、外乗好きなんですよ」といきなり言われて「が、外乗ですか今から……」(◎-◎;)と狼狽えながら馬場の外に連れ出されたらパピ君はがぜん常歩が活き活きして、S先生が脇に付き添う恰好で近所のあぜ道を散策することしばし。少々風は強めでも抜けるような青空の下、周囲の緑に目を和ませて、まあ、今日はこういうことでも良しとしようと、それなりに満足してクラブに戻って来たら、「じゃ、もう一度馬場に入ってください」と言われ、ええっ!まだレッスンするんだ……と思いながらも馬場に入ると、パピ君が打って変わってサクサクと速歩をし、さらに駈歩で走りだしたら、これがドサンコに乗り慣れた私でもダントツじゃないかと思えるような全く反動のない滑らかな走りでスイスイ進んで、まるで馬が違っちゃったみたいな変身ぶりにはビックリ。それより驚いたのはS先生で、いつの間にか50センチくらいのクロスバーを設置して「さあ、これ跳んでみましょう。その馬は障害が得意で自分の背丈くらいは跳んじゃうんですよ」との要求には啞然(!_+)としながらも、先日の釧路外乗で倒木を跳んだ経験があったので何とか向かっていったら、パピ君は着地の衝撃もほとんどないパーフェクトなジャンプを決めてくれたから「松井さん、どうですか?」と訊かれて「気持ちいい!」と思わず答えたところ、「じゃ、反対側からも」と言われ結局それから4度も跳んでようやく終了し、いや〜何て自由度の高いレッスンだったんだろう\(◎o◎)/!と思うこと頻り。レッスン一鞍は一応40分と決められてはいるのだが、熱心なS先生のレッスンは当然ながら毎回時間オーバーで、色々あっても最後はこうして必ずヤッタア\(^O^)/という気分で終えられるのが何よりでした。


コメント(1)

ああ、ホッとする。大好きですが、いいかげんツイッターというものやラインとか言うものも試してみようかとここ一年以内に思いまして手を出してみたのですが認証を克服できませんでした。それなのに早々に友達承認申請が一軒だけ来て3ヶ月ほど何かコワイと思いました。故に欲を出すのは止めてほぼ毎日ブログを楽しみに開いてまったり過ごしていくことを選びました。使い方を覚えれば便利なのでしょうが、私はこの便利は個人情報と引き換えのような気がしてあまり使いたい気になりませんのでずっとかもうしばらく匿名で行きたいなら便利機能は使えなくてもこのままで行こうかなと思います。
 フラメンコの講演は映像化は無いようですね。残念ですが素晴らしい内容が文章から伺えました。実際に見ることができないのは残念ですが、素晴らしい内容が想像されて嬉しかったです(出来れば次の機会をいただきたいです)。
 多分次もあるのなら今朝子様にお声が掛かるのではないかと想像しています。

投稿者 nao : 2015年10月25日 23:38



2015年10月26日

牡蠣とブロッコリーのオイスター炒め

QPで見た料理。牡蠣は生姜汁と酒に浸してから薄力粉を薄くまぶして先に炒めておく。牡蠣を取りだしたフライパンに油を足し長ネギの薄切りとシメジを炒め合わせ、先に茹でておいたブロッコリーを加え、牡蠣を戻して、オイスターソース酒砂糖醤油おろしニンニクを混ぜた合わせ調味料で味つけし、仕上げに胡麻油を垂らす。ブロッコリーを茹ですぎないようにすること。私は好みで長ネギを炒める際に豆板醤を少し加えた。
昨夜のニュース映像でトルコ大使館前の騒動を見て、日本でもこういう事が起きるのだから、さすがにグローバルな時代だな〜と改めて思われた方も多いのではないか。あるいは街にケバブ屋さんが多くなったはずだ!と思われた方もあっただろうか。あるいは私のように昨夜たまたまNHKスペシャル「新・映像の世紀」を見て、これまた第一次世界大戦によるオスマン帝国滅亡の余波だとお感じになった方もあるのかもしれない。昨夜はそんなわけでNスペを見て両世界大戦の発火元はやはり欧州であったことを改めて想い出すにつけても、近頃の欧州が難民問題で非常に揺れている結果、各国とも急速に右傾化しつつあるような現状に憂慮を禁じ得ないのだった。それにしても欧州は戦争のほぼ常態化が大昔から間断なく続いて来たがためにEU構想なんてものが実現したこともよくわかるし、ヘーゲル学者のアレクサンドル・コジェーヴが日本の江戸時代をある意味で平和の理想郷と位置づけたのもまんざらわからなくはないように思えた昨夜のNスペ映像「百年の悲劇はここから始まった」なのでした。




2015年10月27日

皿うどん

整体治療の前に代々木駅前で食事。
寺門先生に腋の下を強く押されて飛びあがってしまい、「リンパ腺でしょうか?」と訊いたら「眼と頭の疲れもここなんですよ。硬いまま放っておくと、乳癌の引き金にもなりそうなんで弛めておきますね」と答えられたから「そういえばハムやソーセージも癌の引き金になるみたいですしね」と私。「いや〜W H O もよほどの確証があって発表したんでしょうね。大変な騒ぎになるわけですもんね」という話の流れになったのだった。この問題を日本のテレビ各局は余り大きく取りあげていないようだが、今朝はBBCもフランス2もトップに近い扱いで、業界を震撼とさせるに足るニュースだったのは間違いない。これに関するニュースとしては、肉に含まれる鉄分と調味に用いる亜硝酸塩の結合に問題があると解説したフランス2のほうがBBCよりもはるかにきちんとした報道に感じられて、食関連ではやっぱり英国よりフランス上位なのかも、という気がしたものである。赤身肉にも問題ありとされたわけだから、欧米の肉食中心の食生活には多大な影響をもたらすからして、BBCはいささか日和った報道に終始したように感じられた。しかしこの発表で、日本人の大腸癌急増は単に民族的な問題ではなかったことがが証明されたように思うのだけれど、その割に余り大きく取りあげられないのは業界に対する配慮だろうか。何しろお歳暮を間近に控えたこのタイミングでの発表は業界にとって余りにも痛い!と思われるのであった。




2015年10月28日

豆腐ステーキ茸バター醤油、ブロッコリーと小松菜の出汁浸し

両方とも別の日のQPで見た料理。木綿豆腐はしっかり水切りして厚みを半分にしてからバターで両面をこんがり焼き、醤油味醂胡椒で味つけ。ニンニクのみじん切りとちりめんじゃこ、椎茸、舞茸をバターで炒めて同じように調味して豆腐に載せ、さらに万能ネギをトッピング。私はバターを使ったのは豆腐にだけで、あとはオリーブ油でヘルシーに仕上げた。ブロッコリーと小松菜は下茹でしてから酒味醂醤油塩少々で調味した出汁に浸ける。今夜は精進っぽいけどバターとちりめんじゃこで動物性もしっかりゲット。
日本のテレビ各局の海外ニュースでは相変わらず南シナ海における中国に対する米国の牽制?だか挑発?だかわからんデモンストレーションを大きく取りあげているが、私が今日気になったのはアップルの決算を目前にしたブルームバーグのニュースで日本の景況を取りあげたことで、黒田総裁には去年に引く続いて今年もここらでハロウイン緩和のサプライズを期待するというふうな論調だったから、ああ、まだこんなことをいってるようじゃ、FRBの金利引き上げなんて夢のまた夢かもと思われたのだった。かくしてバーナンキ発の金融ジャブジャブ政策はこれからも収拾のメドが一向につかないどころか、今やそれが各国に広まりを見せることで世界の景気をなんとか下支えをしているというふうなトリックがこうもあからさまだと、賭場で負けが込みそうになったらチップの数を増やせばいい的な発想と同じことだから、今日の世界を覆う経済中心主義の崩壊は意外と速やかに訪れるのかも?という気さえしてくるのでした(-.-;)y-゜゜





2015年10月29日

肉じゃが

じゃがいもは馬トモ人事部のSさんから先日北海道のお土産として頂戴した<(_ _)>レッドムーンという、煮崩れせず、食感は意外にさらっとしてメイクイーンと男爵のいいとこどりをした品種でした∈^0^∋ネットで見たレシピを参考にトマトを加え、昨日の残りの万能ネギを入れて仕上げました。
昨日と一転して今日のブルームバーグではFRBが12月にはようやく利上げをしそうな観測で株価が急上昇したというのだから、米国もお金ジャブジャブ状態にはさすがに不安が持たれていたのだろうか。ともあれ雇用もある程度回復はしたらしいわりにオバマは至って不人気のようだし、ヒラリーもメール問題が完全に収束するかどうか不透明な中で、トランプ氏のような見るからにアブナイ感じの暴言王が共和党の最有力候補ってどうなんだろう(-。-;)と全くの他人事ながら心配してたら、ここに来て見かけはとても真っ当そうなカーソン氏が急浮上して第一候補に躍り出たとのこと。トランプ氏の人気が高いことに関しては、長年米国に滞在している旧友のモリが早くに「あれは単なるジョークよ!」と一笑に付していたから、共和党員もここに来てようやくマジモードになったということなんだろうか。それにしても当初有力視されていたブッシュ弟なんかもう目じゃないって感じで脱落しそうだし、トランプ氏にしろカーソン氏にしろ、既成の政治家ではない人物に支持が集まっているのは、いずこも従来の政治に行き詰まりが来てもう期待できないとする民心の表れなのだろう。日本も既成の政治家がどうしようもないので維新の党なんかが出来ちゃったが、もっとどうしようもないような結果に終わりそうなのはどんなもんなんでしょうか(-.-;)y-゜゜




2015年10月30日

豚肉の玉ネギ醤油焼き

先週の金曜日と全く同じメニューのアンコールなのでレシピはそちらをご参照ください。
今日は八十余枚の連作短編とエッセイ2本の〆切りが重なってなんとか無事入稿\(^O^)/もちろん全部をきょう一日で書いたわけではありませんが、いや〜入稿時の集中度はハンパないので、さすがにグッタリ(-。-;)というわけでスタミナ食にしました!
ところで私が中国に旅行したのは確か14,5年前だと思うのですが、北京、西安と回って最終日を上海で迎え、その日はたまたま6月1日の児童節( 子供の日)に当たったため、物凄い大勢の人たちが上海の繁華街にどっと押し寄せていて、その人たちがほぼ全員一人の子供の手を引いていた風景が今も目に焼きついています。まるで近未来SF映画を見るようなホラーな感じでした。あまりのショックに親しくなった現地の女性ガイドさんに一人っ子政策についてどう思うか訊いてみたところ、その女性はたまたま「一年遅ければ私は生まれてなかったんですよ」という年齢の人だったため、わりあい話に乗ってくれて、一人っ子たちが「小皇帝」と化して親や世間を悩ませている問題やら、政府もさすがに事態を憂慮して、いずれは廃止することを検討しているという話をしてくれました。それが今日ようやく廃止になったニュースを知って、当時の中国の様子が何かと想い出され、好い時に行っておいて良かった!と思うこと頻り。万里の長城や兵馬俑のスケール感はやっぱ現地で観たり歩いてみたりしないとわからないはずだし、上海のあの凄まじい人出の中にくらくらしながら身を置いたことや、近未来的な建築物と日本なら昭和初期みたいな風景が混淆している様を実際に目撃したことは中国を理解するのに少しは役立つような気がしています。


コメント(1)

私も中国の一人っ子政策がやっと終わるのかと思いました。若いころに見聞きした時どう考えてもいい政策とは思えませんでした(完璧に素人ですけど)。
 私は確か2-3十年前には中国もインドも旅に行きたかったです。とても魅力的に感じていました。しかし今は全く。
 若くなくなったことが一番の理由ですが、なんとなく魅力も私にとってはなくなりました。
 

投稿者 nao : 2015年10月30日 23:13



2015年10月31日

豚しゃぶ

急に寒くなったのでコレにした。
今週はとにかく〆切り3本かかえて報道番組もそんなにしょっちゅう見てたわけではないけれど、それでも見れば必ず横浜マンション傾きに発する杭打ち偽装の件ばっかりで、朝の目覚ましに見る海外ニュースに比べると日本はホント平和だな〜というか、ドメスティックに偏ってるな〜という気がして、まあ考えみれば国難の最たるものが巨大地震なのだから、この種の事件が一番不安をかき立てるからなのかも?と思わざるを得なかった。もっとも米国滞在の長い旧友モリから昨日電話があって、何かと話すうちに、米国でも日本の報道番組を日本にいる時以上にしっかり見続けている彼女の目には、NHKはもとよりテレ朝のモーニングバードあたりでも最近は解説の仕方がどうも政権寄りに日和ってるふうに見えて仕方がないとのことだから、各局共にホントはもっとちゃんと報道すべき事柄がネグられている恐れは多分にある。昔なら沖縄の基地闘争などはもっと大々的に取りあげられたはずだし、結局ちゃんと腹を割って相手側を説得できる人材に欠けた現自民党政権が、名護市をすっ飛ばして関係地区に直接金をばらまこうとしたやり方なんかは各マスコミがしっかりバッシングしてしかるべきで、民主主義の基本である話し合いすら出来ないなんて、富国強兵の薩長政権じゃあるまいし一体いつの時代の話なんだ(?_?)といいたくなるような旧態依然としたヤクザまがいの手口には呆れざるを得ないのでした(-.-;)y-゜゜