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2015年05月20日

アスパラガスと新じゃがとソーセージの卵炒め

QPサイトのレシピ通りに作ってみた。サイの目切りにした新じゃがを電子レンジで加熱してからオリーブ油で色づくまで炒め、いったん取りだしておき、角切りにした新玉ネギ、斜め切りにしたアスパラガスとソーセージを加えて炒め、ジャガイモを戻してオリーブ油を足し、塩で調味した溶き卵をまわしかけるだけの超シンプルな炒め物。
今週は「一難去ってまた一難ウイーク」でもないけれど(笑)、来週早々に講演旅行に出かけるため、その前に片づけておかなくてはならない諸々の入稿やらゲラ戻しやら打ち合わせやらが相次いでおり、今日の夕方は河出書房新社の島田氏がお越しになって、現在刊行中の「日本文学全集」第10巻の執筆に関する打ち合わせと相成った。池澤夏樹編集による全30巻のこの全集はすでに5巻分が出ていて、私もちらちら読ませてもらいながら相当に偏りのあるユニークな編集ぶりにいささか驚いていて、売れ行きはどうなんだろう?と思って訊いたら、この出版不況の折に5巻ですでに10万部超えだと伺って、これまたちょっとビックリで、逆にそうしたユニークな編集が却って読書好きのハートをくすぐったのかも?という気がしたものである。ともあれ第10巻は能・狂言、説教節、近松2作に人形浄瑠璃3大名作全部を現代語訳にするという画期的な試みで、私は『仮名手本忠臣蔵』を担当していて、三段目まで
ざっと訳したところで、今まで何度も読んで、数えきれないくらい舞台を観ているにもかかわらず、今までゼンゼン気にならなかった点、たとえば二段目は一体その中で何時間くらい経過しているという設定なんだろう?とかいった疑問が次から次へと湧いて、訳すことって本当にちゃんとわかっているという確信が持てないと、なかなか出来ないもんだよな〜と改めて思った次第。古典文学全集の類に研究者の訳が載ってたりもするが、研究者は誤訳のリスクを極端に避けるためか、得てして肝腎のわかりにくい箇所を完全にスルーしちゃってたりするケースが多くて卑怯モノ!とか言いたくなるのだけれど、こうしたことはきっと翻訳家の松岡和子さんに伺えば、そう、そうなのよ!とか仰言るかもしれないな〜なんて思ったりもする。せっかく作家が訳すのだから、個人の作家性を強く押し出すという訳し方をなさる方もあるようだけれど、とにかくきちんとした訳も本当のところ無いに等しい感じがしないでもないので、私は一旦できるかぎりきちんと訳してみてから、その後で私なりの色づけをするという仕事の進め方をしようと今のところ考えてはいるのだった。で、解題はなんと早稲田の内山美樹子先生がお引き受けになったっというのもビックリで、「それって凄いプレッシャーだなあ」「えっ、だって松井さんが推されたんじゃないですか」と言われても、そりゃまあそうかもしれないけどまさかホントにお引き受けになるとは思わなかったのでしたf(^ー^;この方は恐らく当代一の人形浄瑠璃研究者であるのは関係者も認めるところだろうし、何よりも手を抜いた原稿を渡すとか、学生や助手に代筆させるというような真似は間違ってもなさらない方なので、そりゃイチオシには違いなく、実際どういう解題をお書きになるのか非常に楽しみでもあるが、自分の訳文が読まれちゃうのかと思えばやっぱり冷や汗モンなのであります(-。-;)


コメント (2)


今朝子先生お久しぶりです
『仮名手本忠臣蔵』現代語訳 期待で、ワクワクしてます
来月は私達の花の会にいらっしゃる予定です 楽しみにお待ちしてます 日本文学全集『古事記』は私達の読書会でも話題になっています 未だ本が読める幸せを感謝しつつ
お元気でご活躍を

投稿者 赤尾雅子 : 2015年05月20日 22:20

わー楽しみだなあ。
いま学校図書館で仕事をしていて(昨年度は中学校と小学校を一日置き、今年度は念願かなって昨年度と同じ小学校のみ)、選書、つまり図書館に入れる本を選んでいるところなのですが、中学担当だったら池澤夏樹編集日本文学全集を入れると面白そうだなと思っていたところです。

かつて国文科で古典(卒論は平家物語)を勉強したものとして個人的にも大変楽しみです。プレッシャーはあるかもしれませんけど、そこは作家ならではの訳にしてくださいませ♪

投稿者 ぱぐ : 2015年05月22日 19:37

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