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2015年03月30日

海苔巻き、稲荷寿司

今日は夕方5時からPen誌の編集部の飯島さん、編集・執筆の久保寺さん、ライターの矢口さんがお越しになり、同誌の歌舞伎特集に関連して8時半までインタビュー取材を受け、晩ご飯はお持たせのお寿司をつまんで済ませた次第。何しろ全70ページにも及ぶ特集の取材だから、できれば二日に分けて取材したいというオファーだったのだけれど、何しろ新聞連載が締めくくりに近づいている一方で、春ホンバンとあって色んなお誘いやイベントが山積みだから、とても二日は取れないし、しかも執筆は通常通りにさせてもらいたいので、いっきに三時間半ほぼぶっ通しで話させてもらった。私は相当な早口なので、録音をまともに起こしたら何十万字になるやも知れず、適当にまとめて戴くしかない。歌舞伎の話というのは、知らない人にもわかりやすく説明しようとすればするほど、却って非常にマニアックな事例や文献を挙げなくてはならず、それでまた説明が増えてしまうものだというのを毎度ながらに感じてしまう。たとえば「曾我の対面」をディテールまできちんと押さえて説明するには『曾我物語』を原本でちゃんと読んでおくのが必須なのだが、原本を読める人がほとんどいそうもない現代では、せめて『曾我物語』の大まかなストーリーくらいは知っておきましょうね、というような提案がPen誌のコアな読者にはふさわしいのかも、とか思ったりした。ともあれビジュアルを含めて70ページの大特集がどんな風にまとまるのか、取材された私自身とても興味深いものがあります。


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