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2015年03月14日
3/11〜
いや〜今週はさすがにヘトヘトの一週間でしたσ(^◇^;)
京都では父親の引っ越し先と甥っ子の就職先が決まり、妹のダンナの歯科医院も無事に新規再オープン\(^O^)/おめでた続きの中で甥っ子の卒業祝いは京都発イタリアンとして人気の「イル・ギオットーネ」本店でして、その一品の写メUPをブログの彩りと致しました。たまたま「川上」の休店日に当たったため、「あまから手帖」の穴田さんに旬の店をいくつかご推薦戴いたのだけれど、ことごとく振られてしまい、「ギオットーネ」も満席でよくぞリザーブできた感じだったし、周辺も観光客でいっぱいだったから今やオフシーズンの平日でも侮れない京都であります(-。-;)
この間に南座の歌舞伎公演で観られたのは夜の部「弁天小僧」のみ。主演の松也は早くも喉をやっていて甲高い声が聞きづらかったり、眉の引き方や後半の着崩れに至る躰の使い方など難点は細々と挙げられるけれど、概ね及第点には達しながら、妙に生っぽい演技が印象的で、歌舞伎の生世話というよりもむしろ新派に近い感じに受け取れるのは、もはやこの人の個性というべきなのかもしれない。つまりふつうの演技者としても通用する達者さはさすがに一座する他の若手とは一線を画すとはいえ、達者さは時として役者の器を小さくする恐れもあるので今後はその点が要注意だろう。この芝居に関しては、妙に生っぽい感じが一種ふしぎな魅力にはなっていた。
12日の夕方東京まで戻って駆けつけたのは丸の内ピカデリーで催された映画「ジヌよさらば」の試写会。「ぼのぼの」でお馴染みの漫画家いがらしみきお原作・松尾スズキ監督というユニークな組み合わせの映画化で、主演の松田龍平と阿部サダヲのほか「あまちゃん」で一気にメジャーになった劇団「大人計画」のメンバーが大挙出演し、これに松たか子や西田敏行も加わってさらなるメジャー感を打ち出したこの映画のプロデューサーの一人は元マガハ担当の中田由佳里さんとあって、試写会後は現マガハの船山さんや書評家の豊崎由美さんとも久々に歓談の時を過ごさせてもらった。
ともあれ松尾スズキ監督の映画だけに、さぞかしマイナーなタッチかと思いきや、原作の「まっすぐ」な思念というようなものに引きずられたせいか、結果的に意外なほどメジャーなエンターテインメントに仕上がっている。お金アレルギーになった元銀行員が限界集落寸前の村に現れて、いわばトリックスター的に立ち回る中で現代社会を風刺しつつ、村民それぞれの個性が爆発的に開花して大いに笑わせてくれるのだ。小劇場系の演劇ファンは必見だし、「あまちゃん」ファンだった方やスラップスティックコメディ映画好きにもオススメしたい。
13日は早朝からバリバリ執筆してエッセイ1本を入稿後に整体治療に行き、夕方からは池袋の東京芸術劇場にて小松原庸子スペイン舞踊団創立45周年記念公演「伝統とモダンを踊る」を拝見。大きな劇場で生のフラメンコを観るのは初めてという全くの門外漢ながら、同行した幻冬舎のヒメ共々その本格的な舞台パフォーマンスに圧倒されてしまい、「不思議なご縁のおかげで本当にいいモノを見せてもらったよね〜」と終演後にいい合うこと頻りであった。
とにかくフラメンコの踊り自体に関してはさすがにコメントするほどの見方が出来るとはいいにくいので控えるが、全体の構成や演出面も含め予想をはるかに超えてプロフェッショナルに成り立っていることでいたく感心させられた。照明や衣裳のすみずみに至るまで一分の隙も無く一貫した美意識に支えられており、一方で本場から招聘された踊り手や演奏家の迫力も素晴らしく、あっという間の三時間でずっしりと胸に残る名舞台だったことは確かである。
コメント (1)
三月晦日に京都に参ります。
近江に旅するのですが、知人がどうせなら近いから京都もいかが?と言ってくれたので。
春の京都は学生時代、源氏物語のゼミ(国文科でした)の打ち上げ以来です。この時期、北陸新幹線開通であちらにお客さんが大勢行くかな、こまなくて済むかしらん、と思いましたがなかなかそうもいかないみたいですね(笑)。
夜の京都を楽しんできます。
投稿者 ぱぐ : 2015年03月17日 21:53