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2015年02月02日

そばがきの鴨汁あんかけ、ほうれん草のおひたし

QPで見た料理。煮切った味醂、酒、醤油、砂糖少々で調味した出汁で鴨とネギを煮て水溶きカタクリ粉でとろみをつけたあんを、蕎麦粉を熱湯で溶いて練りあげ、茹でて仕上げた手製のそばがきにかけたもの。
無惨な死を遂げられた後藤さんに今さら徒らな同情をしても始まらないとはいえ、やはり良心的なジャーナリストの存在が抹殺されたことに対する衝撃と憤懣やるかたない気持ちは禁じ得ない。インターネットの普及によって、あらゆるレベルの発信が可能になった今日だからこそ、一定の見識を持った責任ある報道が出来るジャーナリストの存在はこれまで以上に必要なはずにもかかわらず、その重要性を認識できない人びとによる安易な自己責任論が横行する現実があるとすれば憂慮すべきだろうと思う。
自己責任をいえば、故人自らが重々それを承知だったであろうし、一方で今回は日本政府もタイミングの悪さによる責任追及をかわすべく本気で救出に尽力したに相違ないはずながら、それでも結果的には救出できなかったという事実が意味するところに鑑みての自己責任、つまりは個人が国家をそうあてには出来ないという現実を認識しておく必要はあるのかもしれない。個人は国家をあんまりあてに出来ないどころか、過去の歴史を振り返れば、これは何も日本に限らず、国家にとっては邦人の救出が開戦の名目となって、さらなる人命を奪う方向に突き進む危険性のほうが高かった事実を知っておくことも必要であろうと思う。
それにしても第二次大戦後一貫して独善的且つご都合主義的な欧米の介入(近年のわかりやすい例でいえばフセインは滅ぼしてもアサドは放っておくみたいな)が中東を激しく混乱させ、その甚だしい矛盾によってもたらされた貧富の格差がアルカイダやイスラム国のような鬼子を次から次へと生み続ける構造から目をそらし、とにかくアングロサクソンとくっついてれば日本は安全神話を唱える偏狭な外交官上がりをブレーンにしているような政府のリスキーさも今後はますます懸念されて然るべきところではなかろうか。国がエエカッコをすれば国民個々のリスクが高まるのは世界で一番エエカッコしてる米国を見ていればよくわかるし、それでも国がエエカッコしたほうがいいという判断を国民が選択することも無論あるのはいうまでもないのだけれど。


コメント (2)


残念です。私もネット上に出ている「自己責任論」には後藤さんのような方は宛てはまらない、彼のようなジャーナリストが居なければ紛争国の本当の姿が我々にはわからない。
今回の事は官邸主導でしか事を運べない現政権の汚点だと思います。そしてアメリカのように壊滅作戦をとって。借りに現在イスラム国となのる集団を潰しても、欧米諸国の御都合主義で対応していれば又新しい組織が出来るでしょうし、益々対応が難しい組織が出来あがると思います。

投稿者 お : 2015年02月02日 23:36

後藤さんの報道を見るたびに眼を皿のようにして見ていました。家族に何ヶ月も前から脅迫の連絡があったのに、わざわざ今回日本の政府を脅迫したのは生きて返すつもりは無かったのだろうと思い悔しいです。殺害されたと言うニュースを聞いてからは憎しみと報復の気持ちがむらむらと湧き上がりそれは脅迫した人でなしの思う壺だと思いました。
 後藤さんに限らず、「イスラム国」の支配下にある人々を暴力で従わせようとしている人でなしに天罰が下りますように願います。
 ネットにでている自己責任論について詳しく見ていませんが、政府が国民を助けなくて良いという内容なら、では政府は国民を人ではなく家畜か虫と同じように考えてよいと言うことになるのではないかと思いますが、今回の件で政府は本当に努力をしたのかは疑っています。少なくとも「イスラム国」に脅迫のきっかけとなる発言をしたことはアベ坊ちゃまの反省点だと思います。
 米国の介入は良くないことが多々あったけれど介入しないで「イスラム国」が勢力を伸ばすのも嫌で堪らないし・・・。今の世でこちらとそちらは没交渉でというわけにもいかないし・・・。どう考えればよいのか困ります(だれかに参考となる意見を求めたくなります)。
 甘すぎる妄想ですが、殺害はフェイクでそっと生きたままどこかに開放されないかとずっとその妄想を抱えています(捉われたところが悪すぎるので諦めていましたが後藤さんは生かしておいて日本の連絡役やスパイにして使っても良いと何故考えないのかが不思議です)。
 

投稿者 nao : 2015年02月03日 22:36

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