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2015年01月30日

牡蠣のオイスターバター炒め

QPで見た料理。カタクリ粉を薄くまぶした牡蠣をバターソテーして、オイスターソース、酒、醤油、砂糖、胡椒、水を混ぜた合わせ調味料をまぶし炒めるだけ。付け野菜はほうれん草をバターで塩炒めしたもの。シンプルだが旬の素材なので美味しかった。特に埼玉の特約農家製のほうれん草は茎根に甘みがあってGOOでした。
今日は河野多惠子さんの訃報に接し、この方とは本当に何の接点もなく、その昔国立小劇場でお姿をちらっとお見かけしたくらいで、もちろん作風に何らかの影響を受けたというようなことは微塵もないのだけれど、少しばかり書かせて戴く。『谷崎文学と肯定の欲望』はやはり実作者で且つ自身マゾヒズム性向がなければ絶対に書けない傑出した谷崎論であり、六十代の著作で代表作が生まれたともいえそうな『みいら採り奇譚』も面白く拝読したが、私にとって非常に想い出深い作品は旧友の劇作家岡本螢に薦められて読んだ掌編集『いすとりえっと』で、これは余りにも不可解なショートショートの連続だったから何十回となく繰り返し読んだものである。不穏な文体という表現が適切かどうかはともかく、長編短編問わず、淡々としていながら妙な不安に駆り立てる独特の文体はこの方ならではだったし、鳥の形を見て女が後ろ手に縛られた姿を連想するというマゾヒズム的感性も一貫していた。一読者として謹んで御冥福をお祈り申し上げたい。


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