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2015年01月10日
ブリとネギの柚おろしかけ
前にQPで見た料理。ぶつ切りにした長ネギと椎茸をフライパンで焼いたあと、塩をしたブリを焼き、大根をおろしを載せて、柚の絞りと出汁と味醂と醤油を混ぜた合わせ調味料をかけ、仕上げに皮のすりおろしを振るだけ。
昨夜たまたま渋谷駅のホームで、全身黒ずくめにしてブルカをかぶった女性とすれ違った一瞬どきっとした自分にショックを受け、日本人の私でさえこうなんだからと思い、欧米諸国ではイスラムに対する無用な警戒感が否応なく強まるであろうことを大変に懸念せずにはいられない今度のフランスのテロであった。もう十年以上も前になるが、イラク戦争が始まった頃にバリ島へ単独旅行し、現地のドライバー兼ガイドさんがとてもイイ人だったので何かと親しく話をして、彼がイスラム教徒だったところから教義の話も伺いつつ、当時アメリカに追随する一方だった日本に対して幻滅したという心情も聞かされたのだった。とにかく話に聞いたところでは真面目で穏健な人間になるしかないような教義だっただけに、多くのイスラム教徒がこうしたテロによる一番の被害者かもしれないと想像される。
それにしても今やグローバリゼーションの反動が色んな形で表面化してきた感じだが、各国で民族主義と差別意識が強まっているのはその最たるものだろう。フランスにも根強い差別感情を抱く人びとのいることが、こうした悲劇がもたらされるきっかけの一つであるのはいうを俟たない。差別される人びとのみならず、差別する人びともまた往々にしてグローバル化した経済社会の犠牲者でもあるのが、フランスのみならず今日の世界のありようで、あなた方双方にとって本当の敵はそっちじゃないのに、と思わずにはいられないのであった。