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2014年06月04日

豚肉とピーマンの新生姜炒め

QPで見たこの時期ならではのさっぱりした簡単な炒め物。酒と醤油で下味した豚肉と櫛切りにした玉ネギ、細切りしたピーマンの順に炒め合わせ、さらに薄切りしてさっと茹でた新生姜を加え、味噌酒砂糖生姜のすり下ろしを混ぜ合わせたタレで味付け。
今日は夕方に河出書房新社の島田さんがお越しになって、同社の創業百三十周年記念企画として今年の11月から刊行が始まる「日本文学全集」に関する打ち合わせをした。これは池澤夏樹(以下すべて敬称略)の個人編集による古典から現代小説まで含めた全30巻の大全集だけれど、古典はすべて現代訳にするという画期的な試みで、しかも訳者の人選が大変ユニークなことに、オファーを頂戴した時点ですっかり驚いてしまい、うっかり引き受けてしまった曰く付きのお仕事なのである。たとえば「源氏物語」は角田光代、「伊勢物語」は川上弘美、「更級日記」は江國香織といった人気女流作家を並べつつも、「枕草子」は酒井順子、「徒然草」は内田樹といった人選に妙味があり、森見登美彦の「竹取物語」とか町田康の「宇治拾遺物語」に至ってはどんなんやねん?と興味津々。私にオファーがあったのは「仮名手本忠臣蔵」で、同じ巻には「曽根崎心中」がいとうせいこう、「女殺油地獄」が桜庭一樹、「菅原伝授手習鑑」が三浦しをん、「義経千本桜」がいしいしんじ、説教節が詩人の伊藤比呂美、能・狂言が劇作家の岡田利規といった多士済々のメンバーが揃っていて、こう並べられると、却って私だとフツー過ぎてつまらないじゃん、一体なんだってオファーが来たんだろう?と頗るフシギに思いつつも、他の方の現代訳がとても読みたくなったから引き受けてしまったのである(^^ゞ浄瑠璃の原文を訳す気で改めて読み直してみたら、意味不明の箇所が次々と出てくるし、音律を整えるためだけの文句とか、単なる語呂合わせだとか、舞台があってこその修辞とかをどう処理するか迷うし、フラットに訳すだけでも骨なのに、一応作家の現代語訳なのだから、各自の文体を駆使してエッジの効いた読み物にしてほしいという編集サイドの要望もあるから大変です(-。-;)ともあれ刊行はまだ大分先とはいえ、時はいつもあっという間に経っちゃうので、〆切り間際に慌てることがないようにしなくては(^_^;)


コメント (1)


うわあ、面白うそうですな。今から全集揃えても読み切る事ができるか?わかりまへんが、三浦しおんさんの『菅原伝授手習鑑}はちょっと常套のような気がしますが、桜庭一樹さんの『女殺油地獄』、川上弘美さんの『伊勢物語』、町田さんの『宇治拾遺物語』、もちろん松井今朝子さんの『仮名手本忠臣蔵』もどんな訳や解釈になるのか?是非読んでみたいですわ(^◇^)
橋本治さんの『浄瑠璃を読もう』も「ふ~ん、この作品って最期は尻切れトンボやなあ」とか色々面白い発見がありました。
さすが河出書房さん!!

投稿者 お : 2014年06月04日 22:59

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