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2014年05月17日
カレー
市販のレトルトで手抜き晩ご飯(^^ゞ
さて今週一番のニュースはやっぱり集団的自衛権の問題でしょう。これまでも安保で結ばれた米国とは基地の提供を含めて密接な軍事行動を取ってきたはずなのに、今さらなぜ集団的自衛権をわざわざ言いだすのか、そのホンネは見えないまま、アベボンの熱意ばかりを見て、あんなに熱心なんだから賛成してやろうじゃないかという人も結構いそうな「おめでたい国ニッポン」の歴史について、物凄く大ざっぱに、つまりは超俯瞰的に考えてみました。
まず憲法九条は第二次大戦後の日本をいわばインポテンツにさせたものであり、それをなんとか正常な状態に復そうと考える人たちが現政権を支えているわけですが、戦後に多くの人がその異常な状態を甘受し、むしろ歓迎したのは、自分たちが始めた戦争を自分たちではなかなか終わらせられなかったという認識があったからにほかなりません。
ところで、ちょっと話が飛びますが、自分たちが始めたことを、自分たちで終わらせられなかったという例で、私が真っ先に思い浮かべるのは江戸時代の鎖国。それは徳川政権が始めたにもかかわらず、一体だれが始めたのかも知らないような世襲のおバカな幕臣が増えている中で、開国することを自分たちで決められずに天皇家へボールを渡したのは、結果的に明治維新につながって日本の近代化をスムーズにさせたという点で良かったことのように思われてはいるけれど、この国の権力の無責任構造を象徴する出来事のような気がしてならないのです。
翻って第二次大戦を終わらせられなかったのは天皇の統帥権のせいとしながらも、九回裏満塁でボールを渡された投手に敗戦の責任をすべて押しつけるのはあまりにも気の毒だというような国民的コンセンサスも当然あったのでしょう。それはまた一方でA級戦犯が身代わりに責任を取ったというふうな認識につながり、今となっては結果的に敗けたから責任を取らされるはめになったのだというふうなすり替え認識も起きている中で、どこの国と戦争をしたのかさえ知らない人たちが増えている現実は如何ともしがたいものがあります。
それにしても何か大きな決断をしなくてはならない時に、為政者が他者のご託宣みたいなものをあてにする体質は、今回の集団的自衛権に関しても、まずオバマから歓迎の意向の言質を取ったことに現れているような気がします。昔なら天皇のご託宣を仰いでいたわけですが、重大な局面で為政者がどうしてそうした発想になるのかといえば、天災の異常多発地帯にあって人知人力ではどうしようもない出来事が常に起こりやすい国土のせいかもしれません。従って為政者の無責任体質に対してわりあい寛容な民族でもあるわけで、それはたとえばかりに東京オリンピック開催時に巨大地震が起きて世界中のアスリートを集めた選手村が壊滅するような事態になっても、歴代の都知事に責任なんて取らせようがないという感じに近いのだろうと思います。
とにかく日本人のDNAには天災多発によって上から下まで「仕方がない」という感覚が浸み通っているのかもしれません。太平洋戦争を政府や軍中枢部でさえ追い込まれて「仕方なく」始めたように認識している一方で、民衆は駆り立てられて「仕方なく」戦場に行ったというふうな認識が多数派だったのでしょう。そこにあるのは常に被害者の視点です。そうした民族性を顧みる時、イシバ君がいうように、この国はもう十分に民主主義が成熟しているはずだから、暴走に歯止めがかけられないことなんてあり得ない、と断言できるのかどうか、私個人は甚だ心もとなく思っています。まして日本を「神の国」とか今でも平気でいう政治家のいる政党が最も支持者を集めている現実を顧みる時、この国は本当に大丈夫なんだろうか?と思わずにはいられないのでした(-.-;)y-゜゜
コメント (4)
戦後、日本は憲法9条で戦争を放棄しているから無害ですよーと国内外にアピールして経済活動に邁進できたのかもしれません。戦力の行使なんて、敵をわざわざ作って余計負の連鎖にはまりこんでしまうだけだと思います。いざ行使となっても絶対最前線に立たなそうな人ばかりが推し進めていますね。安倍さんの暴走をなぜ誰も止めないのか不思議です。でも、あんな人を選挙で当選させ、暴走ができる環境を作った、国民に責任があります。1930年代40年代のドイツや日本が戦争にのめり込んでいったのは今の日本のこういう流れだったんだなと思います。
投稿者 tucci : 2014年05月17日 23:21
今日の集団的自衛権については確かにそのとおり、戦争に突き進む可能性のある改憲なんて(厳密に改憲で無く解釈を変える?結局中身は改憲と同じでないの?)真っ平御免。と思いますが、ただ一点だけ考えがまとまらないのは、アメリカに守って貰っている状況は異常だしこのためにアメリカに日本は家来か奴隷のように扱われるのを我慢しなければならないのは良いことでは無いのでは?とは思います。そして戦争は拒否したいけれども自力だけで日本は守れずアメリカにおんぶに抱っこは卑怯では?と言う迷いもあります。
これに関して全くこれだと思う考えに行き当たっていないのですが、守って貰うだけじゃなくて積極的にアメリカに協力できるように改憲しようのアベボンは何か全て間違っているような気がして私は理解ができません。
投稿者 nao : 2014年05月17日 23:41
飛躍していると思われるの覚悟で先日から考えていた事を書きます。安倍さん、軍事増強による税の徴収をしやすくしてるんじゃないかな?と思うんですよ。軍備なんて底なしに税金を投入できます。お祖父さんの岸信介、フジ産経グループの創始者鹿内さんも軍需工場からのバックマージンで戦後思うように世渡りしました。あれの再来で安倍派閥を作り首相を辞めてからも思うように政治を操りたいんじゃなかな?安倍さんが自衛隊海外戦場地派遣を決め、軍備を使える範囲を決めて実行できるかな?と思うんですよ。石破さんならやるかも?ですが、いざ戦死者が出た時に自分で責任ある道筋つけれるような政治家いないですもん。お金かな?と思う所です。
投稿者 お : 2014年05月18日 10:56
大きな声で強く言う人達がうっとおしくて、つい黙ってしまいそうで怖いのです。選挙で意見表明をしたいのですが、今したらどんな結果がでるか、ゾッとする様な事になりそうで暗澹としてしまいます。
投稿者 koyoji : 2014年05月18日 17:29