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2014年05月03日

アスパラガスとソーセージのスパゲティ

QPで見た料理のレシピを簡略化して作ってみた。潰したニンニクと鷹の爪の輪切りを入れたオリーブ油にアンチョビで味付けしてソーセージとアスパラガスを炒めところに茹でスパを加えただけ。
今日は憲法記念日とはいえ、民放局でも早朝から憲法論議をまともに取りあげていたのは世論が活発になってきた証拠なのだろうか。昨日のNHKニュースでは去年よりも改憲支持者が減少し、護憲支持者の増えたアンケート結果が発表され、ここに来てさすがにヤバイと感じる向きが多くなってきたような気がしないでもないけれど、現憲法下でも集団的自衛権が容認されるならそれでいいじゃないかとする人も多そうである。
 要するに、いざという時には戦争も辞さない覚悟を国内外に示したほうが、特に中国や北朝鮮に「売られた喧嘩は買いますよ!」という態度に出たほうが、却って向こうがヘンなちょっかいを出さなくて下手な紛争は起きにくいとするのが積極的平和主義なるものを唱える改憲論者及び集団的自衛権容認派の主張なのであろう。だが、それならそれで、侵略をした過去の歴史をしっかり総括しろ!と向こうがいいたくなるのは実にごもっともで、ヒットラーとナチの責任を徹底的に追及したドイツに比べ、一億総懺悔でごまかしてきたのは日本人相手ならいかにも通じそうな手だけれど、世界の中ではあまり理解されない発想だろうと私でも思うのだった。A級戦犯が合祀された靖国神社に詣ることがなぜまずいのかを理解できない人びとのほうが多い国というのは、今後もすることなすことすべて責任の所在を不明確にしそうだし、そんな国とは到底まともなお付き合いをしかねると感じる人びとのほうが地球上の人類の中では断然メジャーだろうと思うのだ。
改憲派の長老は「侮られないために」という言葉をさかんに口にしていたが、侮られるのは軍備を持っても使わないことではない。そもそも元首が誰なのか、すなわち国家の責任を最後にしっかり取る人物の存在を常に不明確にしている、そういう意味において子供っぽいまでに無責任な国が、軍事行使することの傍迷惑さ加減について自覚していない点こそが最も侮られるところだと日本人は知るべきなのである。
 所詮改憲派の長老といったところで80歳そこそこのジイサンさんでは実際に戦場へ出た経験も全くないだろうし、戦前の旧き良き日本も知らず、貧しい軍国少年の刷り込みの延長で日本が「侮られない」ことを念じるのであろう。それがまたバブル以降に貧しくなったと感じられる日本(物質的にはバブル以前よりずっと豊かなのだけれど)に育つ若年層の右傾化と呼応し合うのかもしれない。
 悪いけど日本が歴史上最もいい時代に育ったと自覚する私には、金持ち喧嘩せずで、日本が侮られるとは全然思えないのである。物質的な豊かさを得た国が目指すべきは、まだまだ物質的な豊かさを追求する段階にある国と張り合って角突き合いをすることではないはずだという発想が、豊かな時代に育った私たちにはあるはずだと信じたい。いずれにしろ超スピードで少子高齢化社会に突入した国が求めることは、高度経済成長やバブルよもう一度!では決してないだろうし、現在克服すべきは戦後の日本のように国としての貧しさなのではなく、国内における相対的な貧困の問題であるのは言うを俟たない。
外敵を作りだすことで国内の矛盾から目をそらさせようとするどこかの国と、日本が似た道を辿るような恥ずかしい真似は絶対に避けなくてはならないのである。
 


 


コメント (6)


本当に全く私もそう思います。
 韓国と中国は日本を敵国とみなすより手をとるように主導したほうが得策な気がしています。個人的に私は韓国も中国も嫌いでは無く好きです。なぜかといえば、政治家に振り回されたであろうこの国が、日本が敗戦で庶民がつらかった時に、手を差し伸べる良識のある庶民がいたからです。
 今の報道を見ると日本叩きをすることが手っ取り早いアピールなのでしょうが、戦後の血なまぐさいひどい状態でも偏見ばかりの中戦災孤児を慈しみ育てる少数派の方がいました。
 つまるところ、大変失礼だとは思いますが、中国も韓国も、日本も指導者や政治家に思慮が無いのでは無いかと今のところ思っています。

投稿者 nao : 2014年05月04日 00:06

そのとおおおりです。

投稿者 koyoji : 2014年05月04日 05:54

全くその通りです。松井様、nao様に同感。
人間として何が一番軽蔑されるか?過ちを認めず謝れない人。
中途半端な元「国民学校」で学び、兵役も経験していない方が「今の日本は軍隊が無いから若者が駄目になる。軍隊で鍛えなおせ」と言います。友人のかなり年上の旦那は若い頃は組合活動に熱心で自分達の待遇改善にはリベラル派で通してましたが晩年は軍隊の必要性を言ってました。自分が軍隊経験無いのに馬鹿丸出しですわ。ででも多いんですよ、今の80歳から75歳のくらいの男性に、元気ですしね。

投稿者 お : 2014年05月04日 09:52

本当に同感です。論旨はもちろん、ことばの的確さが嬉しいです!

投稿者 丹下 一 : 2014年05月04日 12:35

「軍国少年の刷り込み」本当に怖いです。神国であると本気で思っているのでは・・・洗脳の影響が70年経って出てくるのか・・・と思うような、街頭インタビューでもそういう方の意見が多くニュースに取り上げられている気がします。
海外の邦人救助に自衛隊派遣を可能にするという案も出されていますが、例にあげられている昨年のアルジェリアの事件では、人質(を含む犯罪集団)を攻撃したのは国軍です。「邦人を救出する」ために、アルジェリア軍と戦うということができるのか。少し前には、北朝鮮には日本を狙ったミサイルがあるのが確実だから先に撃つのは正当だという発言もありました。
想像力が足りないということは本当に恐ろしいことです。

投稿者 TAKA : 2014年05月04日 12:41

北風と太陽の寓話がのように、貧困、差別、圧政をなくすようにすれば戦争もテロも起きないのでは。戦争によって生まれるのは破壊、憎しみ、悲しみ、そして武器の発達だけ。

投稿者 tucci : 2014年05月04日 22:34

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