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2014年04月24日
花の会&茶の湯
今日は午後から世田谷文学館で「花の会」の講座。例年秋にしているのだが、昨秋は前日に母が亡くなったために休講したため、今年は春にさせて戴いた次第。近刊の裏話ということで『壺中の回廊』のモデルを紹介したり、『師父の遺言』を書いた経緯などに触れたのだが、驚いたのは会員さんに蝶マニアの方がおいでになって、『師父の遺言』の装画を「裏表紙のはミドリシジミという珍しい蝶なんです。小さいのにこれだけ細かい模様がちゃんと入っているのが堪らないんですよね。で、帯に隠れそうでわかりにくいんですけど、これはベニモンアゲハなんですよね」と全部説明して下さったこと\(◎o◎)/! この装画は速水御舟の「炎舞」をイメージして新たに北村さゆり画伯に描いて戴いたんですよと言ったところ、今度は速水御舟ファンの方が以前御舟のお墓のそばにお住まいだったというお話をされて、毎回思うが「花の会」の会員は皆さんタダモノではないのであった(^_^;)
世田谷から麹町のお茶の稽古場までは、オバマ来日の警戒が厳重で嫌な目に遭うかと思いきや、意外なほど何てこともなくスンナリ着いたし、来ているお弟子さんも珍しく少なかったので久々に落ち着いて稽古をさせて戴いたあと、阪本先生からも『師父の遺言』の話が出て「今朝子ちゃん、あれは読みやすいし、私も気持ちがようわかるんやわ〜」と仰言って戴いたのは何よりで、そこから新生歌舞伎座の楽屋の話やら鴈治郎襲名に及んで何かと話は尽きず、今度またゆっくりお話ししましょうと言ってお別れした次第であります(^^ゞ
コメント (1)
昨日はたっぷりと御著書の裏話を聞かせて頂き、とても楽しく充実した時間でした。
速水御舟のお墓は北烏山寺町の妙高寺、千歳烏山駅から行くと最初のお寺、中央高速道の手前にあり、御舟は本堂裏の立派なお墓に眠っています。お寺の裏林の先のアパートに住んでいた時、鳥取出身の友人が「この林の先に砂丘があるみたいで、良い所ね」とほめてくれ、オナガが窓ガラスにぶつかって来たり、静かでよい所でした。この寺町には歌麿のお墓や鴨が飛来する大きな池もあり、秋には銀杏が採れ、四季それぞれに風情のある散策路です。
投稿者 ウサコの母 : 2014年04月25日 22:22