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2014年04月17日
「八百善」取材
今日は朝9時半に家を出て鎌倉に向かい、明王院の「八百善」で食事をしながら十代目ご当主のお話をいろいろと伺った。新作を予定している小説は同店を文化文政期の一大文化サロンとした四代目を主人公にするつもりなのだが、「八百善」自体はその後も長く繁盛して戦前までは別格の老舗として東京の料理界に君臨した店だから四代目以外にも色んなエピソードが満載で、團十郎家と親戚関係にあった経緯や何かも面白く伺って、さまざまな資料や絵画を拝見しているうちに数時間が経ち、慌ただしく辞去して次なる目的地の江ノ島へ。四代目当主は江ノ島弁天詣を欠かさず百味講の世話役までしていた関係で、参道の入り口にある青銅の鳥居にもその名が明記されている。さらには最も親しかったとおぼしい江戸を代表する文化人、絵師の酒井抱一が描いた亀の天井絵のホンモノ(現在の天井絵はレプリカ)も神社側のご配慮で拝見させて戴くなど、一日の取材でかなりの収穫があったのは「 なごみ 」誌編集部磯田氏のおかげであろう。帰宅は午後8時過ぎとなり、丸半日費やした勘定で、大宮から鎌倉までの移動時間も
結構あったとはいえ、湘南新宿ライン一本で行けるのは有り難く、グリーン車を利用して車内でもしっかり仕事ができたのは何よりでした(*^^)v