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2014年04月14日

春野菜の天ぷらコース

今日は志賀山葵師のお招きを受けてご子息とお弟子さん、漫画家の高見まこさんと山の上ホテルで会食。銀座の天ぷら「近藤」には何度も伺ったが、近藤氏の出身母体であったこちらの天ぷらを戴くのは意外にも今回が初めてで、旬の春野菜をはじめ名物の芋の筒揚げや揚げそら豆ご飯などをおいしく戴いた。
志賀山流は初代中村仲蔵を中興の祖とする日本舞踊の貴重な古流派で、十四代家元に師事して十五代目を支えられた葵師とは、拙著『仲蔵狂乱』を高見まこさんが漫画化されるに当たって、舞踊シーンを描く際の取材でお会いになったのをきっかけにご縁が出来たのだった。現在、米寿を越えられて、若干足腰は不自由になられたものの、いまだ矍鑠を絵に描いたようにお元気だし、頭脳明晰で若々しいお話が伺える(イケアが立川に進出したのもご存じだった!)のは前回お目にかかった時と同様ながら、その昔は武智先生ともお仕事をなさってらした方なので、今回は近著『師父の遺言』をお持ちしたのだが、なんと既にご購入になって「一日で読んじゃいましたよ」とのこと(!_+) この本に登場する人物や場所やその他もろもろのことであまりにも接点があり過ぎるのに驚かれたことで(「川上」にもいらっしゃっていて両親のことをよくご存じだった!)今回のお招きに与ったという次第。さらに驚かされたのはご子息が電通にお勤めの関係で、偶然にも青山劇場第一回近松座公演のチラシのコピーを手がけられており、ご自身でそのチラシをお持ちになったことである。お読みになった方はおわかりかと思うが、その公演の際に私は運命的な瞬間を経験したのであった。ともあれ毎度ながらに世界の人類は大体三百人くらいなのかも?と思えるような世間の狭さに驚かされつつ美食と共に歓談を楽しませて戴きました<(_ _)>志賀山御一行とお別れしたあとは高見さんとお茶してこれまた久々に歓談し、さまざまな話題に及んだが、漫画界における電子書籍のありようを伺えたのが面白く、また漫画のアシスタントも最近は以前のように先生の元に集って描くというふうではなく、個人宅のPC上で制作した背景とかを電子メールで送るというデジアシさんスタイルが定着しつつあるという話にも驚かされたのでした。


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