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2014年03月25日
京都行
23日は京都東山の泉涌寺の別院雲龍院で亡母の納骨を無事に済ますことができた。ご住職自ら本堂と墓所の双方でお経をあげて戴き、ご参列戴いた母の長年のお友だちや母方の親戚みなさんが口々に「ほんまにええとこやねえ」と仰言ってくださったのは何よりで、私たち姉妹もここを墓所に決めて本当に良かったと改めて思った次第。秋は紅葉の名所として最近よくTVでも紹介されているが、春の今は写真でご覧戴ける通り梅と河津桜の競艶でした。ところで今回の納骨に当たっていろいろとお世話を戴いている仏事関連サービス会社のOさんから、「ブログをお読みになった方で、お母様には大変お世話になったからというて、この前おひとりお参りにいらっしゃいまして、まだ納骨はしてらっしゃらないからと申しあげてお帰りを戴いたんですけど、どなたかお心当たりありませんか?」と訊かれてビックリ。そんなわけで、どなたかは存じませんが、せっかくお参り戴きましたのに徒足になりましたことを申し訳なく思いつつ、ようやく納骨を済ませましたことをここにご報告申しあげます<(_ _)>納骨を済ませたあとは近くのハイアットリージェンシーHでお茶するつもりでタクシーを下りた途端に「川上さんですねえ」とホテルマンから声をかけられ、夜は夜で妹の一家と祇園の川上で精進落としをしていたら、カウンターに座ってらっしゃったお客様が帰りがけに「去年はお母様がお亡くなりになったそうで」と声をかけられ、京都はやっぱり世間が狭い!ことを常に痛感させられる町でありました。
翌24日は松原通麩屋町の町屋で木ノ下歌舞伎の主宰者木ノ下裕一氏と面談。初対面とはいえお互い関西弁でわりあいリラックスして話せたというのもあるが、木ノ下氏が古典芸能に興味を持ったきっかけは桂米朝さんの落語だったり、木ノ下歌舞伎を興したきっかけは武智鉄二師の本を読んだことで、博士論文のテーマも武智手鉄二論だったりと、私より30歳以上お若い方なのに、私にとって余りにも身近な人たちをリスペクトされているということにもふしぎなご縁を感じて話が盛り上がったのだった。私の小説もほとんどお読み戴いているそうで、「どれも好きなんですけど、一冊だけ、読みだしてすぐにこれは読めないと思って閉じちゃって、あれは一生読まないだろうと思ってるんです」と仰言ったので、一体何が気に入らなかったんだろう?と思って訊いたら「それは『道絶えずば、また』なんですよね。ボク沢之丞が大好きだったのに、あれは冒頭が沢之丞の葬儀になっちゃてるんで、そりゃないだろう!と思って」とのこと。そういわれて私もその昔エラリー・クインのドルリー・レーン・シリーズの主人公にめちゃめちゃ惚れて、『最後の事件』で彼が死んだあと何ヶ月も本が読めなくなったのを想い出したのでした。読んでらっしゃらない方にはネタバレごめんなさい(^^ゞ
コメント (2)
サイン会やったー!。
師父の遺言どこで買おう?と。大書店でない書店をチェックしていると新刊本の扱いが昔よりどんどん少なくなってきているような?と思っていたところでした。手に入れられたら嬉しいな。でも無理しすぎになりそうなら販売だけでも満足です。
今、蓮華畑はほんの少し残っているところもあります(憶測ですが)。でも昔のように一面の蓮華はほぼ絶滅しているように思います。あれば知りたいです。蛇足ですがうちのほうでは、昔広い蓮華畑に感動して寝っころがったらじんわり濡れてしまいました。田んぼだから畑でも干草でも無いから仕方ないのですが次にもし機会があったらぬれにくい準備をした上で寝転がりたいなと夢想します。
投稿者 nao : 2014年03月26日 00:18
お母様のお墓を雲龍院になさったのですね、ホンマニええ所にされました。いつも紅葉の頃に東福寺は止めて今熊野さんから泉涌寺さんに行きます。皆さん紅葉と言えば東福寺にドット押し寄せられますので、雅でゆったりした泉涌寺さんが落ち着きます。こんな事書いたら今年の秋は泉涌寺さん一杯になるかしら?
人それぞれですねえ、私は好奇心の塊やからか「道絶えずばまた」は子供たちがどうなるか?ワクワクして一日でよんでしまいました、役者に対する愛情の違いなんやろか。
「師父の遺言」そろそろ買わなくて(^◇^)
投稿者 お : 2014年03月26日 09:49