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2014年02月21日

スープカリーほか

整体治療の前に新宿中村屋で食事をしたが、治療院で幻冬舎のヒメとバッタリ会って、お互い話したいことが山ほどあったので、また一緒に近所で会食してしまいました(^^ゞ
この間、例の知事選やら、佐村河内事件やら、世の中ホントに色んな出来事があって話は尽きない中で「昨夜はご多分に洩れずテレビの前でもらい泣きしちゃったわよ〜」「ブログ見てても、松井さんのフィギュア愛ってわかりますもんね」てなわけで、やっぱり女子フィギュアについて熱く語るはめになった。
ショートプログラムの試合が始まる前に、ロシアの新聞が浅田真央について、こんなに不確実な選手が日本ではなぜ人気があるのか、それは仏像のように日本人的アルカイックな風貌や、彼女が抱えて入る「物語」が日本人好みだからだと分析しているとの報道がなされていたが、なるほど的確な分析で、今回まさに信じられないほど日本人好みの試合展開になったのを見て、やはりこの人は只者ではないと、改めて感じ入った次第である。そつなく演じたけど金には届かなかったという結果よりも、メダルさえ取れなかったがそれでも必死に頑張って素晴らしい最後を飾れたという「物語」のほうが、「判官びいき」という言葉がまだ生きていた時代を知る旧来の日本人好みであるのは勿論のことであろう。私は『星と輝き花と咲き』を書く際に、別に直接モデルにしたわけではないけれど、本当のアイドルという存在はイマドキの芸能人なんかでは全然なくて、この人を想い浮かべるのがふさわしいとしていたのであった。そしてどんな「物語」やヒーローやアイドルを好むかは民族によって相当に違いがあり、その違いが思いのほか根強く残っているのも面白く、今回の失敗で浅田真央を叩く方向へは民意が進まずに、むしろ物凄い同情が湧き起こってしまうところに、日本人の心性は意外なほど変わっていないことが証明された気もする。もっともそれは日本社会の高齢化を意味するものかもしれないのだけれど。ともあれ日本の氷上にパーフェクトな可愛らしさで出現した天才少女がその童顔とイメージを保ち続けて今日まで来たことで、日本の女子フィギュア界はかりに表面的にであっても、明るく爽やかなムードにずっとなっていたのは何よりだと、かつて米国のケリガンとハーディングの醜い女の争いを見ていた世代の人間としては思うのであった。「ミキティにはまたミキティの破天荒なストーリーがあって面白いよね」と私。「それにしてもフィギュア界って、男女ともキャラ濃いいですよね。キャラ立ち過ぎですよね」とヒメが言いだして、大輔や結弦の話はもとより織田クンの面白キャラで大いに笑いころげながら店をあとにしたのでした。


コメント (1)


鈴木明子さんは摂食障害でスケートができなかった時期があり、復活して頑張ってきたということでは、やはり日本人好みになるのかなと思います。

投稿者 ぱぐ : 2014年02月22日 18:49

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