トップページ > 冬の沖縄行その2
2014年02月06日
冬の沖縄行その2
今回の旅行イチバンの目的はなんといっても与那国馬で乗馬を楽しむこと。ちなみに与那国馬はドサンコなどと同じ在来馬で、日本の最南端に棲息する稀少な和種。ドサンコよりもひとまわり小さくてスリムな体型だから、最初はこんなのにオトナが乗って大丈夫?と心配されたものの、意外に踏ん張りがきいて少しもぐらつかず、おまけにドサンコなみにパワフルで、速歩はさすがに忙しない感じになるけれど、駈歩は軽快で非常に乗りやすいのだった。かくして2/4は砂浜で3 人は共に人生初となる暴れん坊将軍を体験!いやはや想った以上に爽快で、クラブでは絶対できない乗り方なれど、これぞ乗馬の醍醐味というか、やっぱ習っててホント良かったよね〜 という気持ちに全員がなりました(*^^)v
ロケーションは沖縄で神の島とされる久高島が彼方に望める聖域のため、夏でも人が少ない穴場であるらしく、冬の今はほとんど誰もいなかったので、ふつうの馬よりも蹄が硬いらしい馬たちは珊瑚礁をものともせず水の中に平気でジャブジャブ入っていくし、騎乗する私たちは蒼い大海原と白砂のきらめきや奇岩の景勝をプライベートビーチ同然に独占できたのも信じられないくらい幸せな体験と申せましょう。
海あれば山ありというわけで、5 日は同じ馬たちで駈け上ったり下りたりしながら名水の湧き出る泉に向かい、途上ではエメラルドグリーンと群青色に染め分けられた絶景の海岸線を目にするという、これまたビジュアル満点な外乗を楽しむことができました。おまけにお世話をしてくださった牧場のスタッフ全員とても親切で感じのいい方々だったのだけれど、如何せん、牧場の本部である与那国島には20頭以上いる馬たちも、沖縄本島にいるのはたった6 頭で、そのうち完全に調教が済んでいるのは3 頭、調教中の馬が3 頭という段階だから、外乗は 3人以内でするのがベストのようで、この先ひとりでも人数を増やして外乗しようとしたら与那国島に渡るしかなさそう。てなわけで「もういっそのこと来年は与那国島に行かない?」「行きましょうよ、ぜひ!」と早くも計画を練り始めた3人には、節分に豆を撒かれて追い払われた鬼たちが引っ返してきてゲラゲラ笑ってたかもしれません。
ところで神の島とされる久高島と、そこで12年に一度の午年に執り行われるイザイホーという巫女たちによる極めて特殊な沖縄古来の神事については、前に富岡多恵子氏の短編小説で知ったのだけれど、図らずもその午年にあたって、久高島にゆかりのある海岸沿いで外乗をしたのも何かのご縁だったのでしょうか。久高島の対岸に当たる知念、玉城辺に琉球民族の祖が最初に住み着いたとされており、そうした民族の開闢伝説にも登場する琉球王国最高の聖地として世界文化遺産にも登録された斎場御嶽 (せーふぁうたき)を外乗後すぐに訪れられたのは何よりで、そこには昨今のパワースポット流行りを反映してか、大勢の若い観光客が押し寄せていたものの、彼らも一様に自ずと口をつぐんでしまう何やら異様な気配があたりを支配し、シーンという音が聞こえそうなほどの静寂に包まれているのが印象的でした。しかしながら、そんな聖地でさえも時折ゴーッとジェット機の爆音のような響きが耳に入ってくるし、与那国馬たちがのんびりとくつろぐ牧場の上空でも2 機の戦闘機がはっきりとわかる位置に目撃されたことで、「基地の島」としての沖縄の現実を改めて考えさせられました。今回旅行中に買い物や食事に立ち寄った数々の店で会う人会う人驚くほど親切でいい人ばっかりだったこともあり、こんなふうに沖縄の人たちがいい人なのにつけ込んで、私たちは何だかヒドイことばかり押しつけているような、慚愧に堪えない気分にもなるのでした。ともあれ石垣牛にアグー豚、島らっきょに海ぶどう、ジーマーミ豆腐、ラフテーにソーキそば、ミミガーに豚足などなど健康と美容に良さそうな沖縄食も短期間に堪能して、わずか二泊三日だったとは思えないような満足感と幸福感を手にして羽田空港に到着した途端、あまりの寒さに度肝を抜かれ、歯の根も合わずに帰宅した次第であります(@_@;)
斎場御嶽は撮影が意外にも許可されていて、せっかく撮ったにもかかわらず、すべて容量オーバーでここにはアップできないので、フェイスブックに載せています。今回きれいに撮れた写真は案のじょう容量オーバーでほぼ全滅状態なのを実に残念に存じながら豚足の写真をアップしておきます。
ただし以下をコピペしてアクセスすれば、知念岬から見た絶景や、与那国馬に乗った私たちが石畳の坂道を駈けあがっている映像がご覧になれます。
https://www.facebook.com/photo.php?v=636749369708009&l=2229664740291032561
https://www.facebook.com/photo.php?v=636840973032182&l=833405555140420541
コメント (1)
沖縄の風が吹いたような気持ちです。欲を言えば、今朝子様の写真をもっともっと見たかったです。
ため息のでる都知事選ですが、諦めました。多分に選挙予想通りの結果になりそうだと。
0.01パーセントでも予想の外れることを期待して決めた方に入れますが、バカ殿が調子付くことが本当に困ります。
投稿者 nao : 2014年02月07日 02:12