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2014年01月21日
茸と茎ブロッコリーのパスタ
クインズ伊勢丹で茸パックと茎ブロッコリーが安かったのでこのメニュー。ベーコンを細かく刻んで炒めてからニンニクの薄切りと鷹の爪、椎茸、舞茸、エリンギ、エノキダケを入れて炒め合わせ塩と少々で味付けし、スパゲティと時間差をつけて塩茹でした茎ブロッコリーを共に加えただけ。
今日の夕方はNHK出版の加納さんが『師父の遺言』のゲラを受け取りにいらっしゃって、「これはゼッタイ傑作です!今からもう色んな方に読んでもらってるんです」」と熱く語られ、私のほうも加納さんのご要望に応じてさらにいろいろと加筆した直後なだけに「よくぞ私にコレを書かせたものだと思ってるのよ〜こういう本に需要があるのかどうかは疑問だけど、私という人間が一番ストレートに出てるという意味では代表作といえるのかもね〜これはやっぱり書かせた加納さんの粘り勝ちだよね〜」と互いにエールを送り合ったものである。とにかく出版環境が悪化するなかで、出版点数ばかりが増えて、結果、書き手も編集者も気の通らない本が氾濫するなかで、この本が一般の読者にとって面白いかどうかはともかくも、編集者の熱意が生んだものであるのは確かである。もっとも、私よりかなり年下の方だけに、加納さんにとってはどう面白いのかイマイチ感じがつかめないのだけれど、昭和の時代は今とこうも違ったのか!という新鮮な驚きもあるのだそうで、それに関連して私のほうが驚いたのは、就職に関する鋭いチェックの入れ方だった。私は大学院で語学を一単位落として留年した年に、東明社という劇場専門の広告代理店に入社して、そのあと松竹に入社し直す形を取ったのだが、東明社では正社員待遇だったことが加納さんにはどうも腑に落ちなかったらしく、大学院を修了しなくて正社員になれたんだろうか???という疑問が頭を去らないようなのだった。「それって本当に正社員だったんですか?ほかにも何人か読んでもらったんですけど、そこがやっぱりひっかかるって言うんですよね」と加納さん。「厚生年金にも雇用保険にも入れてもらってたんだからバイトじゃないでしょう。しっかり正社員だったのよ」と私。「非正規とかでも、厚生年金があったりするんですけど」「だから、その頃は非正規とか無いわけよ〜」と私は言い返しながら、確かに雇用環境が激変したんだよな〜と改めて感じるはめに。その広告代理店は一応銀座にあったのだけれど、当時の銀座はアドバルーンが揚がったりしていて、まだまだ牧歌的な雰囲気に満ちていたことが懐かしく想いだされます。
ところでオフ会の正式なお知らせが右欄にアップされましたのでどうぞご覧ください。
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コメント (4)
大学をしっかり卒業してないうちに、正社員というのは、昔はよく聞く話だと思います。
友人の年の離れたお兄さんが、東北大学だったか名古屋だったかよく覚えてないけど、卒業間際に、1人の教授と口論になってしまって「そんなやつには卒業単位ださない!」とかなって、その1つの単位が半年くらい保留のまま、4大新聞のひとつのある新聞社に就職してましたよ。ちゃんと出世してましたよ。昭和45年?とか古い時代の話です。
投稿者 せろり : 2014年01月22日 18:02
「師父の遺言」刊行、待ち遠しいです。同世代の私は、就職を思い返すと苦い記憶しかありませんが、40年近く昔の話とは…。
オフ会、早速申し込もうと画面を開き、はたと手が止まったのですが、「死ぬ前にこれは食べたい!和食のメニュー」は<最後の食事>という意味なのでしょうね。「白いご飯なら、絶対これ!なおかず」と合わせて考え込んでしまい、申し込むには少々時間がかかりそうです(笑)。会場の粥麺店、移転前はよく利用しました。地下通路から行くのが分かり易いかもしれませんね。
投稿者 ウサコの母 : 2014年01月22日 21:33
「師父の遺言」パソコンで読みかけましたが、やはり昭和育ちには活字のほうが読みやすいので出版して頂けるのは有難いです。
非正規社員なんて我が家の子供たちが就職する時代(18年前)でも聞いたことが無かったです。就活している本人も大変ですが、大学を卒業させても安心できない親御さんはもっと大変ですね。
投稿者 お : 2014年01月22日 22:34
「師父の遺言」は前にネット連載の際、勧めたネットの知人(逢ったことはありません)は、出版されてから読みますーということだったので、これでまた一人読者が確定したわけです(笑)。
わたしは昭和63年に大学を卒業して社会人になりましたが、そのころはみな正規職員、派遣が来たのは5年ほど経ってからのことでしたよ。3ヶ月ごとに替わるので、いちいち教え直すのがたいへんだった覚えがあります。
松井さんのオフ会、初めてですので楽しみにしています。
投稿者 ぱぐ : 2014年01月23日 18:46