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2014年01月11日
五十六カレーほか
五十六カレーは長岡名物のレトルトを幻冬舎のヒメから頂戴したもの。
今日は淡路惠子さんの訃報を聞いて、この方とは何ら接点があったわけでもないのだが、ブログに書きたくなったのは、私が子供の頃に聞いて忘れがたいエピソードがあるからだった。それはたぶん母親から聞いた話で、この人は若い頃に、自分は三番目の女優でいたいと言ったのだそうである。一番は二番手に追いかけられて抜かされないよう必死に頑張らなくちゃならないし、二番手も一番が目の前にちらついているから何とか追い抜こうと必死に頑張ってしまうが、その点、三番目は誰を気にすることもなく好きに走っていられるからいいのだとか。子供心にその話を聞いて、なるほど、それっていいかも!と感心したのだけれど、母親は超負けず嫌いで何でも一番を目指さないと気が済まない人だったから、一体どういうつもりでその話を私に聞かせたのかはいまだに謎である。ともあれ、その話はずっと心に残っていて、活動を再開されてから、とても自然体のステキな女優さんでいられるのは、人間としてどこか悟ったところがあるからだろうな〜と見ていたのだった。それにしても三番手がいいというか、三番手でも十分やっていけると感じられたのは、当時の日本映画界が豊かだった証拠であるのは申すまでもないとはいえ、一方で今やどの世界でも一番じゃないと生き延びられないみたいに語られるのは、人間の社会全体が相対的貧困に向かうことの反映であるのかもしれません(-.-;)y-゜゜
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コメント (1)
多分三番手でいいといった背景には、謙虚なお気持ちがあるのでしょうが、私は好きではないです。
うまくいえませんが、なにか苦い味わいを感じます。(傲慢さ)かしら?。
淡路恵子さんの訃報を聞いてよく知らないから、あれこれいえないのですが、ずっと傲慢さをかすかに感じてきていたのだと思いました。平民の僻みっぽく自分でも思いますけれども・・・。
投稿者 nao : 2014年01月13日 01:23