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2014年01月10日
馬と熊
9日は午後から渋谷のイメージフォーラムでドキュメンタリー映画「祭の馬」を、そのあとシアターコクーンで古川日出男作・蜷川幸雄演出の「冬眠する熊に添い寝してごらん」を見たのだが、たまたま原発が一つのモチーフになっているという共通点もある素晴らしい作品で、前者は馬に、後者は演劇に興味のある方に是非ともオススメしたいところだが、「祭の馬」は何しろ東京での上映が今日までだから、今夜急いで少し紹介しておく。「祭」とは去年私が初めて観覧した相馬の野馬追い神事で、それに参加する馬たちが津波に襲われても何とか無事に生き延びられたのに、その後の原発事故によって平穏な日常が破られてしまった現実と皮肉な幸運?が淡々と時にはユーモラスにも撮られていて、とにかく馬たち一頭一頭の表情が実にいいのだけれど、原発事故を人間の被害者の視点からではなく描いていることによって、この問題を却ってより深く人間というものを考えさせられる作品に仕上がっている点が素晴らしい。「冬眠する熊〜」のほうはこれから書きだすと寝られなくなるので、明晩書きます。
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コメント (1)
オフ会、刊行記念も兼ねて3月末という案に賛成です。参加者は前回より増えるでしょうし、全員が直接話せる機会を、と考えると、会場や時間設定など難しそうですが、ぜひお願い致します!
ところで、年明けにハノイを訪ねました。市中心の湖に住んでいた2mの巨大な亀の剥製が祠に飾られ、土産物店には色んな亀グッズが並び、お見せしたかったです。近郊の村では小柄な馬が荷車を引き、黒豚が悠然と歩いていて、街中のバイク・車・シクロ・人のカオス状態には身の危険を覚えましたが、やはり旅は刺激的で止められません。
投稿者 ウサコの母 : 2014年01月10日 22:08