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2014年01月06日
すき焼きモドキ
なぜモドキなのかというと、お正月用に買った肉がほんの少し冷凍庫に残っていたのを使っただけだからであります(^^ゞ
今日は私も本格的な仕事始めだが、三が日ににも著者校や映画評用のDVDチェックはしっかりやっていたのであった。ところで「鑑定士と顔のない依頼人」をオススメしたら、この長ったらしいタイトルについてご投稿を頂戴したが、英題The best offerとかけ離れたセンスのなさには私も不満を感じて、せめて「顔のない依頼人」だけにすればよかったのにと思っていたのだった。おまけにほぼ同時期に見て久々に泣けた中国映画の邦題が「グォさんの仮装大賞」だったのにもすっかり呆れてしまい ( この邦題を見て、泣けるような映画だと思えますか?)最近の映画宣伝部はリテラシーの欠如した連中ばっかりなのか ! と腹立たしくなり、さる業界通の方にこの問題について話したところ、「ああ、それはきっと宣伝部員のせいじゃないんですよ。最近は内容がはっきりわからないとお客さんが安心して観にこない傾向にあるらしくて、どこの社もシャレた題名より内容の説明みたいなタイトルを付けちゃうみたいなんですよね」と言われて啞然呆然(*_*)「それってテレビのミステリードラマを、新聞のTV 欄に載ってるサブタイトルで犯人がある程度わかったから安心して観るみたいな客層に向けてるのかしら?」と私。「そういう傾向ってどうやらアジアの中でも日本だけみたいなんですよね。確か韓国でも東南アジアでもただ『依頼人』というだけのタイトルで上映されてるんじゃなかったかなあ」と業界通の方。「それって日本人だけが相当なアホになっちゃってるってことなんでしょうか?」と私。「さあ、アホかどうかはともかく、内容がわからないものに対してお金を出す気がしないみたいな傾向はどんどん強くなってきてるのは確かみたいですよ」と聞いて、ひょっとすると食品偽装に大騒ぎしちゃう感じも同根なんだろうか?と思われたのでした。ともあれ「グォさんの仮装大賞」はタイトルからはちょっと想像できない結構な名画でした。近々観たいと思っているのは翻訳家の松岡和子さんからオススメ戴いたドキュメンタリー映画「祭の馬」だが、今年は午年なのでT V でもやたらと馬の映像が出てくるのはウレシイ。それにつけても亀年がないのは実にザンネンです(v_v)
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コメント (2)
わたしも邦題に大不満のクチです。
宣伝部員というのは、自分の頭の程度に合わせて考えてるんじゃないかと思っちゃいますね。へんな邦題にうんざりするのもあって映画館は行かないし、DVDを借りることもないですねー(こういう客もいるわけです)。
投稿者 ぱぐ : 2014年01月07日 20:02
「鑑定士と顔のない依頼人」は、ホントにセンスのない邦題で、内容が素晴らしかっただけに、このダラダラした題名でどれだけ観客を損しているか!と怒っています。
実は友人から地下鉄の中で「一緒に見に行きましょう」と誘われたのですが、題名が聞き取れず、別の友人から誘われて見に行ってしまったのです(>_<)
「内容が分かりやすいような説明的な題名でないとなかなか見に行かない」との事ですが、やっぱり今の人達は本を読まないせいで想像力が発達せず、短くてセンスのよい題名には惹かれ無いのかと思うとナサケナイというか、がっかりです。
投稿者 礼華 : 2014年01月10日 11:41