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2013年10月30日

秋田行

一ツ橋文芸教育振興会の田村さんを通じて、第23回秋田県高等学校文芸祭に於ける講演依頼を受け、昨日は新幹線で秋田入り。大宮からは仙台にノンストップで行けるし、二駅目がなんと盛岡という、本当に東北へ行くには物凄くベンリな町だと改めて実感した。盛岡から雫石を通って田沢湖に抜ける山中では紅葉の絶景に恵まれ、秋田市内も綺麗に色づくなかで、今日は朝10時台に会場入りして11時から講演。県内各高校の文芸部の生徒たちと指導の先生方が聴衆とあって、皆さん真摯に耳を傾けて戴き、適切な質問も頂戴して、こちらも非常に話し甲斐がある講演だったといえる。全国学力テストで例年一位になっている秋田県だけに、生徒たちの水準も比較的高いほうなのだろうけれど、日本の場合はひょっとしたら誰しも高校生の時が一番勉強もし、自分のしたいことに対する夢を持ち合わせ、それにまっすぐ向かって努力をするにもかかわらず、へたに大学に進んで、結果すべてを台なしにした社会人になっちゃうのかも?という気がしたくらいである。帰りの新幹線では文芸コンクールの優秀作品を集めた文集を読ませてもらったが、詩や小説、短歌、俳句、評論等いずれもかなりの高水準に達した作品が散見されて、若い人たちの国語力や思考力に不安を抱いていた身としては、ああ、日本もまだまだ捨てたもんじゃないと、大変にホッとさせられた講演旅行でもあった。
ところで秋田にはもちろん独りで行ったわけではなく、田村さんと集英社文庫の伊藤さんにもご同行を戴いていろいろとお世話になり、昨夜は市内の日本料理店「たかむら」でご馳走になったが、これがなかなかの名店で、聞けば主人は目白の「太古八」で板長を務めた料理人なのだとか。春菊と浅蜊の胡麻寄せや松の実入りの百合根饅頭、デザートの氷豆腐など手の込んだ江戸前料理を美味しく戴いたものである。
帰りの新幹線で知った川上哲治氏の訃報については明日に書きます。


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コメント (1)


三駅目は青森です。
ぜひ我がエルデ乗馬クラブに御越しくださいませ。
9頭の馬達と武豊似のインストラクターが御迎え致します。

投稿者 小山 雅子 : 2013年10月31日 21:31

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