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2013年10月10日
牛肉とゴボウと里芋の炒め煮
QPで見たシンプルな煮物。ゴボウをしっかり炒めてから牛肉を入れて火を通し、里芋を炒め合わせて水を加えて煮立て、アクをひいてから同量の酒、味醂、醤油と半量の砂糖で味付けし、落としぶたをして煮込む。ゴボウは叩いて割れ目を入れてから切ってしばらく水にさらしておくこと。
今日の夕方は淡交社「なごみ」編集部の磯田さんがお見えになって、来年度の連載についての打ち合わせをした。「なごみ」は月刊の茶道誌だが、比較的フリーな編集方針で、連載執筆陣も山本一力、石田千、市川猿之助、林望、安西水丸、大竹昭子といった多士済々で、今年度はリンボウ先生こと林望氏が和歌についての連載をなさっているページで、私に来年度の連載を求められた。一回分が400字詰め十二枚という、エッセイにしては長めのオファーなので、一年間しっかり連載ができそうなネタをそんなに簡単には見付けられない気がして、最初は極力お断りしようと思ったのだけれど、磯田さんがとても熱心に口説かれて、私がこれから書く小説のテーマに沿っての取材や資料集めから構想を練るまでの過程を連載するという大変ユニークな案をご提示になったので、そこから急に新たな小説のネタを思いついたのだった。で、小説のほうはもちろん別の出版社で刊行するつもりなのだけれど、「なごみ」編集部では取材や資料面でのご協力を戴いて、その小説を執筆するまでの過程を書くという、出版界では非常に異例なかたちでの連載をすることに決定したのである。当然ながらその新たな小説のテーマって何なの?という疑問をお持ちになるでしょうが、今のところそれは内緒ですヾ(^^へ)「なごみ」の新年号をお待ちください。
ところで淡交社は周知の通り裏千家とつながりの深い出版社であり、私は一応表千家で習っているのだけれど、茶道の世界では別にそういうことはあまり問題にならないのか、私は以前裏千家が中心のイベント「和の学校」のパネラーに招かれたこともあったのでした。
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コメント (1)
小説の取材、資料集めに協力して、その話をエッセーとして連載するが、出版は他社からどうぞ、といふのは豪宕なものですね。
いはば裏千家の「文化事業」なのかしら。出版社でないからさういふことが容認できるのですね。
連載は原稿料がかかるだけ。本にしてナンボ取り戻せるか、の世界ですものね。
週刊誌の編集長だつたとき、売れつ子のサスペンス作家(軽井沢在住)の連載をやつとのことで獲得したら、「出版は他社と約束があるので」と言はれて、当初、大慌てしたことがあります。
「新聞社系はタナ(書店の)がないから」ださうで、「売れる部数がマル一個違ふものね」には抗弁しやうもなく、説得するのが容易ではありませんでした。
「淡交」がさういふ条件を提示とは、さすが松井さまの人気、信頼、それに京都の体臭が、「淡交」にぴつたり合致するのでせうね。
投稿者 田口武雄 : 2013年10月10日 23:20