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2013年09月30日
鶏肉とジャガイモの塩煮
QPで見た超シンプルな煮物。鶏もも肉に塩とニンニクのすり下ろしをしっかり揉み込んで鍋で炒めてからジャガイモとニンジンと水を加えて軟らかくなるまでじっくり煮込み、汁を煮詰めて黒胡椒を振って仕上げる。水は少なめで材料の半分が浸る程度にしておくのがポイント。
今日はTV各局が夕方の報道番組で山崎豊子氏の訃報をトップニュースにしていたが、思えば私の子供の頃から第一線で活躍していた作家が現役で週刊誌連載中に最期を迎えられたというのはやはり恐るべきことかもしれない。一面識も無い方であるが、数多くの著作に接した一読者として謹んで御冥福をお祈りしたい。最初に読んだのは中二の頃で確か大阪労音の内幕を描いた「仮装集団」だったと記憶する。当時は親の書棚から抜き出した本を、わかろうとわかるまいと片っ端から読んでいた時期だが、タイトルと内容を今でも憶えている数少ない本の一冊で、子供心にも面白く感じられたのであろう。同時期に見ていたNHKドラマ「横堀川」の原作者と知って読んだもののの、ずいぶん違う世界が描かれていたので驚いた記憶もある。ドラマといえばやはり忘れられないのが「白い巨塔」で、T V 化の最初は田宮二郎でなく佐藤慶主演だったことを知る人も今や意外に少ないのではなかろうか。近年、唐沢寿明主演でドラマ化された際はまるでマンガみたいに子供っぽく感じられて驚いたのだけれど、思えばこの間に世の中そのものがマンガチックに、人びと全体が子供っぽくなってしまったという現実があるのだった。私が子供の頃は背伸びをしてわかろうとわかるまいと親の本を読んだりしていたのに、今や親のほうがにディズニーランドやガンダムにハマリっぱなしっだったりするのだから、そりゃ世の中も変わらざるを得ないはずである。子供っぽい人びとがこのままドンドン増え続ける一方で、高齢化して幼稚化する人もドンドン増え続けるとなると、世の中は一体どうなるのか、何とも末恐ろしいとはまさにこのことでありましょう(@_@;)
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コメント (1)
山崎氏は新聞記者上がりの作家の長所、短所を二つながらに備へてゐた方だと思ひますが、世間では長所の方がクローズアップされ、「最後まで現役」といふ幸せな生涯を送られました。
ドラマは田宮二郎のしか観てゐません。あのニヒルな、ブロンズのやうな頬の稜角がピタリはまつてゐましたね。
世の中が漫画チックになる一方なのは、人間社会の宿命なのかなとも考へます。漫画チック、そして下品に。
(9月23日のコメントで、このブログを紹介してくれたのが「与野の坂本清子さん」とあるのは旧姓で、熊谷清子さんのことです)
投稿者 田口武雄 : 2013年10月01日 09:32