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2013年08月30日
しゃぶしゃぶ
Pメディアの岡野夫妻と宮崎駿の新作「風立ちぬ」を見た帰りに大宮で食事。金曜日の夜とあって、どこも満員だったので、暑いにもかかわらず結局しゃぶしゃぶになりました(^0^;)
ご夫婦ともどもこの映画を観るのは2回目だそうで、千絵夫人のほうは初回で慟哭したのは何故なんだろう?と再見。岡野氏のほうは「別にストーリーって、もうどうでもイイ感じですよね〜」とのことで、私も感心したのはひたすら映像面だった。 乗馬クラブでオペラ歌手のSさんからも聞かされた通り、とにかく関東大震災の再現シーンは凄いし、それが太平洋戦争で空爆を受けた東京と重なることもネタバレしながら、やはり感慨を催さざるを得ないリアルさに満ちている。ただしストーリーは監督自身の趣味を大いに反映した少年の夢オトコの夢であり、日本の最も暗い時代を取りあげながら、いみじくも作中のヒロインの姿を通して語らせている通り、敢えて「美しいところだけ見せ」た形であろう。それにしても、戦前の風景は戦後生まれの私にも懐かしく感じられて、日本が大きく様変わりしたのはやはり高度経済成長後だったことが実感されるし、私の子供のころは少年漫画誌で「ゼロ戦隼人」だの「紫電改のタカ」だのを読んで育っているのだけれど、太平洋戦争関連の知識が全くなかったりする世代が見たら一体どんな風に思うんだろうか?なんて考えてしまった。禁煙学会がクレームつけたことでも話題になったが、喫煙シーンの多さは近ごろの禁煙ヒステリーに対する明らかな挑発で、学会はまんまとそれにひっかかったという感じだろうか。
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