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2013年08月08日

とんかつ弁当

大宮駅前の「新宿さぼてん」でゲット。
今日は夕方からNHK出版の加納さんと、WEB連載を終えた『師父の遺言』の単行本化に向けての打ち合わせ。全体の三分の二くらいまで来た連載の段階ですでに本文を280枚書いているのはともかくも、註が100枚分もあると聞いてちょっと驚いてしまい、単行本でその部分をどうするかがやはり一番の懸案事項であった。
「註が多い本だと、もうそれだけで敬遠される方もいらっしゃいますし、もっと幅広い読者を獲得できる本だと思うので、なるべく註は沢山入れない方向で行きたいんですが」と仰言る加納さんは、どうしても必要な註を除いてカットする代わりに、現在の註をすべてWEB上に残すという案を出された。
それにしても、もっと幅広い読者というイメージがイマイチつかめない私は「それってどな人たちなの?」と率直に訊いたところ、加納さんが同世代のアラフォーの方に読ませたところ「今まで漠然と聞いててもピンと来なかった時代のことがすごくリアルにわかって勉強になるし、とっても面白いと言われたんですよ」とのこと。それって要するに、もう私は時代小説を書いてるどころの話じゃなくて、私自身が時代小説の中の人物みたいになっちゃってるわけなんだろうかという感じでした(@_@;)
「歌舞伎のことも、やはり女性ならではの見方をさらっとされているので、そう、わかる、わかる、この感じなのよ!って、歌舞伎好きの女性がこれを読んで仰言ったんですよね。歌舞伎って観客は圧倒的に女性が多いのに、評論とか書いてる人は男性が多くて、なんかイマイチ感じが違うらしいんですよね。それがこの本だと、そうそう、この感じなのよ、って思えるそうなんですよ」と聞かされても、本人としては何もかもマンマ書いてるだけなので、どこがそう読めるんだかさっぱりわからないのが、もどかしいといえばいえるのだった。とはいえ確かに歌舞伎のみならず演劇の観客は女性が圧倒的なのに、今でも評論や劇評を書く人には男性のほうが多いようなのは一体なぜなんだろう?と加納さんの指摘で改めて考えさせられました。ともあれ、まだこれから書く部分が全編の佳境となるわけなので、W E B 連載でご高覧の方はもとより、ご覧戴いてない方も単行本化のあかつきには何とご購読を賜りますよう<(_ _)>出版予定は来年の3月です!
ところで打ち合わせの最中に加納さんのケータイがビー!ビー!とけたたましく鳴り響いてドキドキしながらTVを点けたら奈良県で強い地震という報道が流れるも、NHK にチャンネルを切り換えたら別に何てことはない甲子園球場が映っているので、これはきっと気象庁の誤報だよね〜とすぐに思ったけど、案の定やっぱり誤報でした。もっとも、いつ大地震が起きてもちっともおかしくない日本列島の状況で、おまけにこの猛暑だから、日本全国でヒヤッとした人がさぞかし多かったのではないか。とにかく来年の3月まで日本中が無事であることを祈りたいものです。


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コメント (1)


これで誤報2回目。奈良に親戚があるので冷やっとしましたが、大阪府の南部がガタっともしない。家族全員のスマホが鳴るものだから余計不安でした。
誤報が多いと肝心の時に「又誤報やわ」と思いますから恐いですよ。
「師父の遺言」が出版されるのですね(^◇^)
ウエブでかなり読みましたが、やはりハード本で読みなおしたいです。今の若い歌舞伎ファンの方達、家庭で祖父母や親から歌舞伎の話を聞いて無い方が多くて、ど素人の私が説明を書いた物でも若い友人が読んでくれます。歌舞伎の世界に入ろうとすれば過去の話を聞いておきたい方が歌舞伎ファンには多いと思います。

投稿者 お : 2013年08月08日 22:27

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