トップページ > 2013年04月の月別アーカイブ

2013年03月 |メイン| 2013年05月

2013年04月01日

刺身の盛り合わせ、春野菜の天ぷら、キンキの煮付け、鴨の治部煮、牛すじ、花わさびの醤油漬け入り細巻き他

旧友のモリと夜桜見物をしたあと大宮東口の「魚匠・基」で食事。ここはいつ食べても非常にリーズナブルなので感心するが、今日はとくに盛りだくさんで食べ過ぎて苦しいくらい。モリも大喜びでお腹いっぱい食べ、「こういうこと言うとイヤミに聞こえちゃうかもしれないけど、日本てホントに食べるものがオイシイのよね〜日本料理だけじゃなくて仏蘭西料理でも何でもオイシイのよ〜」という話は、シンプソンズのローストビーフより東京會舘のほうがゼッタイにオイシイと思った私としても何となくわかるのだったが、NY,LA,サンフランシスコ、ワシントンDCに併せて15年近く住んでいたモリにして「パンでもケーキでも日本のほうがずっとオイシイから、帰ってきたら食べまくるのよね」という話はいささか意外だった。「いくらなんでもパンなんかはオイシイのだってあるでしょ」と私がいえば、「東京の24区だといわれるロスでさえ、車に乗って一時間くらい走んないと美味しいパンは手に入んなかったわよ」といわれて、へ〜そんなもんなのか〜てことは日本人はデザインのセンスに加えて、やっぱり味覚のセンスも非常に優れているってことなのよね〜と改めて思った次第。
さまざまな時事問題を語り合う中で、反韓デモの話をしたら、「日本でそんなことが起きてるなんて信じられない!」ということから、ロスで起きたヒスパニック系VS韓国系の暴動に話が及び、「そういった移民同士のバトルあっても、基本的に人種差別的な行動をするのはテロと同じくらい唾棄されて取り締まりの対象になるはずよ」というのは人種のるつぼというよりパッチワークの国なら当然のことなのだろう。そうした経験にとぼしい日本とはいえ、放置しておくセンスも如何なものかという気がした。
ところでモリはそもそも花見に来るつもりだったのに、大宮公園は花がほとんど散っちゃった中で新入社員歓迎会みたいな宴で賑わっていて、今年は花が早く咲きすぎたせいで、色んなお友だちをお招きしそびれた感があったが、来年はちゃんと宴会しようと思われたのでした。


コメント(1)

美味しそうです。大宮に行ってみたいです。

『師父の遺言』が更新されていて嬉しいです。武智氏という方は、好奇心旺盛でエネルギッシュで、スゴイ方だったんですねぇ。

以前読んだ本で、武智氏が作成した御舟の評価リストのメモを安宅英一氏に渡した後に、自身の手元にメモを残してなかったので、もう一度見たいと頼んだら、拒否されて、いくら頼んでもダメで、武智氏がガチャンと電話を切るところが印象的でした。
御舟作品に、三重丸・二重丸・丸・三角と武智氏の評価がつき、制作年代や表具の種類とか書かれているというリスト、見たいです、私も。
それこそ、「武智鉄二の目」。どんな作品を好んでいたか、よくわかると思う。

投稿者 せろり : 2013年04月02日 18:00



2013年04月02日

クローズアップ現代

今日は4時半にNHK入りして、まず番組で流されるVTRを拝見し、そのあとすぐにヘアメイクをしてもらい、6時から国谷キャスターとスタッフを交えて1時間ほどの打ち合わせ。国谷さんとは初対面ながら、このブログをよくご覧の方はご存じのように、私がほぼ毎回見ているといっていいくらいの番組なので、とても初対面の方とは思えなかった(もちろんこっちが勝手に知ってるだけなのだが)。で、スタッフの方から事前に「国谷さんはとても歌舞伎がお好きなので、今日は熱くなってらっしゃるんですよ」と聞かされていた通り、かなりのハイテンションで打ち合わせに臨まれているのが感じられたので、いろいろと鋭いご質問や突っ込みを戴きながら、こちらも相当に盛りだくさんの話を集中的にしたため、「今日はリハーサル抜きにしましょう!」と仰言って戴いてホッとした。とにかくNHKの番組は必ずリハーサルがあるのだが、私のような素人はリハーサルがあると却って本番で集中力を欠いてしまったりするのである。で、いざ本番のスタジオ入りしてびっくりしたのは、テレビでは国谷さんとゲストコメンテーターが少し離れた位置に座っているように見えるのに、実際はお互いが喫茶店のテーブルを挟んで座るよりも近い位置にあることと、
放送時間があまりにもあっという間に過ぎてしまうことであった。何しろ1時間ほどの打ち合わせで出た話を8分くらいの対話にまとめなくてはならないのだから大変で、結局は出たとこ勝負の話にならざるを得ず、前半の対話が放送された段階で、残り時間はなんと2分40秒しかないというスタッフからの伝言にお互いエエッ(@_@;) と思いながら、私は国谷さんの斜め後ろに見える大きなデジタル時計を横目にとにかく早口で言いたいことを言っちゃえモードに突入し、なんとかエンディングに収まったので心底ホッとした。いや〜生放送はホントに大変だというのが実感され、毎回あらゆる分野の専門家を招いてそのつど鋭い突っ込みを入れるだけの勉強をなさっている国谷さんに改めて敬意を表したい気持ちになった。そんなわけで、今日は滅多にしないツーショットをこちらからお願いして、ブログにアップさせてもらうことにしたが、放送終了直後だけに、われながら疲れきった顔をしておりますf(^ー^;


コメント(6)

クローズアップ現代、拝見しました。
歌舞伎は理解しようとするものではなく、自分の体の中にあるものが何かを感じるかどうかで、その感じる力が代々受け継がれたものだというようなお話をされたと思いますが、なるほどいいお話だなと思いました。役者も生身なら、観客も生身なので、両方で受け継いで行くものがないと歌舞伎は成立しなくなってしまうのでしょうね。私は50歳を過ぎて歌舞伎にはまりましたが、それまで観ていなかったにも関わらず身体の中で何か呼応するものがあったのだと思います。しかし、せっかく連れていっても爆睡する娘にはもしかしたらそういうものがないのかもしれません。それにしてもチケット代金ですが、二部制ならともかく三部制にして2万円は少し高すぎるんじゃないでしょうか。特に若い人に来てもらうにはせめて1万円~1万5千円くらいでないとと思います。

投稿者 ツブ : 2013年04月02日 23:27

番組拝見しました。
お二人の会話のペースがリズミカルで心地よく、今朝子さんの最後のコメント「頭で理解するのではなく・・・」に大きくうなずいておりました。

これから数ヶ月は歌舞伎貧乏になる・・・と友人の多くがボヤいています。補助金に頼らず民間で支えることの意義は十分理解しているのですが、この時代に即したファンド・レイジング(資金調達)、ビジネスモデルにも果敢にチャレンジしないと、この盛り上がりの持続は厳しい気がします。

投稿者 Fukusuke55 : 2013年04月03日 00:07

今朝子さん、クロ現を拝見しました。お話はもちろん興味深かったのですが、今朝子さんの美肌に仰天!(失礼)やはり、週一乗馬の効果なのでしょうか?真剣にお肌の手入れを伺いたくなりました。

あまりにもくだらないコメントで恐縮ですが、ここはぜひ一言と思いまして…。

投稿者 とうがらし : 2013年04月03日 00:32

私も今朝子さんのあまりの美しさに驚きました、当然歌舞伎のお話は興味深く伺いましたが。
この驚きをお伝えしたくていつも楽しませていただいているだけですがはじめてコメントに書き込みました。

投稿者 kuromameko : 2013年04月03日 09:47

歌舞伎座の開場ということで一等席を奮発しました。2万円は高いよね。1年後の歌舞伎人気はどうなるのかかなり心配です。私が20代のころは孝夫、玉三郎に夢中になり演舞場の「花形歌舞伎」は若い世代の熱気にあふれていました。今は国立も演舞場もおばさんでいっぱいです。松竹はお金のない10代、20代を劇場に足を運ばせる工夫をしないとね。ご祝儀は長くは続きませんよ。

投稿者 hanako : 2013年04月03日 10:57

今朝子さんの肌の美しさに目がくぎ付けでした(私も失礼)!ブログを拝見させていただいていて、体力があって代謝の良い方なのだろうなあと勝手に想像しておりましたが、推測を裏付けるお肌の艶、張り。ほれぼれしておりました。
そう若くはない世代の私ですが、杮落し公演はチケットが高額で行けそうにありません。伝統を守ること、収益を上げること、相反する課題は各分野にわたっていそうです。

投稿者 mimu : 2013年04月03日 16:45



2013年04月03日

ポークソテー ケチャップソース

QPで見た料理。豚肩ロース肉は叩いて筋切りして塩胡椒し、小麦粉をまぶしてしっかり焼くこと。これにケチャップと醤油、オイスターソース、酒、砂糖、水を混ぜたソースを煮からませるだけ。付け野菜は好みでアスパラガスに替えた。
例によってNHKクローズアップ現代を見ながら食事。昨日とがらっと変わって、今日は延命治療をしないで迎える最期についてのお話で、いつの間にかふつうに死ぬことが困難になってしまった現代医療の問題を改めて考えさせられた。本人が延命治療を望まないという要望書を病院に提出していても、病院が変わると本人の意志が無視されてしまう恐れがあるというのだから恐ろしい話である。病院にしろ家族にしろ何らかの利益を受け取るために延命治療を施すケースもあるのだろうし、救急車で運ばれてきた患者の命は救わないわけにはいかないと医師が判断する場合もあるのだろうし、とにかくなまじ生かせちゃう科学技術の進歩のために、何かよほど強い意志を表明しないと、人間はまともに死ぬことができなくなり、生まれた時と同様に死ぬのを自然に任せることはもはや「望み」の対象となっているのだから現代は実に厄介というか、ある意味滑稽ですらあるように思う。この問題に限らず、だんだん人間の営為が余計なことのカタマリのように思えてくるのは、何も老荘思想の影響によるのではなくて、人類が本当にかなり来るとこまで来ちゃってるせいなのかもしれない。こないだも旧友のモリと「人間て考えてみたらホント矛盾したことばっかりしてるよね。お掃除ロボットとか作って、カラダを使わなくなった分スポーツをしなきゃならないとかさあ」「そうそうマレーシアでゆっくりした生活をしたいために、日本でめちゃめちゃ忙しく働くとかねえ」てな話でお互い笑い合ったのでした(-.-;)y-゜゜


コメント(2)

人類はゴキブリ並の内容を見たときに全く同感していましたが、今日の内容もなんとなく同感しています。
 クローズアップ現代は私の大好き番組なのですが、もう少なくとも5年くらいご無沙汰しています。昨日のコメントを見て再放送はあるの?何時なのー?と生放送?とは知りませんでした。(見逃して悔しいー)。

投稿者 nao : 2013年04月03日 22:31

新しい歌舞伎座に行って来ました。一番安い3等B席でも花道が見えて、建て替えて良かった、と素直に喜べました。<バリアフリーで、エレベータやエスカレータもでき、座席も広くなり、化粧室も増えたし、楽で便利になった>と宣伝してますが、3階席の狭さは前と変わらず。傾斜が急で、出入口が減っても、花道が見える様になり、御の字ですが、こけら落とし公演は1年間続いても、ご祝儀料金は3か月だけで勘弁、早く通常料金に戻して欲しいです。先月中旬は、3等席もだいぶ売れ残っていたのに、間際になってお練りなどPRが効いたのでしょう。TVや新聞、雑誌、書籍など一気に歌舞伎づいていますが、急な盛り上がりだと、熱もすぐ冷めるのでは、とかえって気になります。
しかし「勧進帳」、弁慶の花道引っ込み、拍手でなく、手拍子が起きて気持ち悪かったですが、仕方ないのでしょうか…。

投稿者 ウサコの母 : 2013年04月04日 11:46



2013年04月04日

鶏肉と絹さやの卵とじ

前にQPで見たメニュー。味醂、塩、醤油で味付けした出汁で鶏もも肉と玉ネギをしばらく煮て、絹さやを加えて火が通ったら、溶き卵をたっぷり加えてとじる。絹さやの筋を取るのが少し面倒なくらいで超カンタンにできる即席料理。親子丼よりもつゆだくに仕上げるのがポイント。
今日は鶏と卵を使った料理をしながら、中国で鶏インフル感染者の死亡が相次ぐニュースを見て、まだ意外なほど平静に受け止められている感じなのがちょっと不思議な気がしたのは、過去に何だかこの世の終わりみたいな恐慌状態があったような記憶があるからなのである。当時は三茶でちょくちょく覗いていた小鳥専門のペットショップが軒並み閉店に追い込まれていたし、鶏肉がゼンゼン売れなくなっていたような気がするのだけれど、当時と今とでは一体何が変わったんだろう?この間にワクチンの開発が画期的に進んだとか、かりに感染しても手当が早ければほとんど生命に別条がないような薬ができたということなんだろうか?それとも日本列島が大地震頻発モードに突入し、放射能汚染にさらされて、以前とは比較にならないほど環境のリスキー度が高まったので、鶏インフルぐらいゼンゼン平気モードになっちゃったんだろうか?実際のところ鶏インフルに対しては今くらいの受け止め方が適度な反応で、かつては単に集団ヒステリー状態に陥っていたということなんだろうか?とにかく、こういうニュースも報道の仕方やなんかで受け止め方も変わってくるんだろうし、まあ、これから気温もどんどんあがってゆく時期なので、そう心配もしないで済むんだろうけれど、それにしても当時はなぜあんなにメチャメチャ騒いでたのか、今となっては不思議である。もっとも、ひょっとしたらどこかのタイミングでまた恐慌状態に突入しないとも限らないから、油断は禁物なのですが(-。-;)


コメント(1)

鶏肉と卵は大好物ですが、東京で売っている卵は何故こんなに白身が生臭いのだろう?というのが一番の疑問です。幸い色々試して生臭くない卵が見つかりましたが、今はそんなに神経質に感じませんが、子どもが赤ん坊の頃は疲れきっているせいかとても生臭く感じました。
 全く見当はずれかもしれませんが、この時期に花粉症が辛い方は食べ物も見直しても良いのではないか?と時々思います。肉は環境ホルモンや抗生物質、野菜は農薬や肥料、果物は防腐剤や防虫剤けっこうふんだんに使われて並んでいると思っています。
 卵はアレルギーの一番目に上がるくらいの原因食品っぽく思いますが、アレルギーが急増した要因は意識していないのに食べている色々な薬品による複合汚染がかなり関係しているのではないか?と最近疑っています。
 

投稿者 nao : 2013年04月05日 23:28



2013年04月05日

木の上の軍隊

渋谷シアターコクーンでこまつ座&ホリプロ公演「木の上の軍隊」を見る前に東急レストラン街で食事。
第二次大戦の掉尾となる沖縄戦で、終戦後一年半ほどのあいだ伊江島のガジュマルの木に隠れて戦争を続けていた兵士の実話をもとに井上ひさしが構想を温めながら、ついに執筆に至らなかった作品を、若手劇作家の蓬莱竜太が書き継いで、故人の作品を数多く手がけた栗山民也が演出し、出演が予定されていた藤原竜也がそのまま主演をする、いわば未完の遺作を世に出した形を取っているが、やはりセリフの文体などで、井上作品の匂いよりも蓬莱作品の味わいがしっかり出ている上演といえる。舞台の真ん中には巨大なガジュマルの木が据えられて、その上に立て籠もる地元の新兵(藤原)と本土から来た上官(山西惇)のやりとりが女(片平なぎさ)のナレーションを交えて展開する。本土の上官が命をかけて島を守りに来てくれたと信じていた現地の新兵に対して、上官はそのあまりにも純な気持ちに閉口し、自分が守りたいのはちっぽけな島ではなく国なんだと切り捨てながら、ふたりしてどんどん巨大化してゆく米軍の基地をただ木の上からじっと見ているしかない。上官に対して「もう、ぐちゃぐちゃなんです。守られるものに怯え、怯えながらすがり、すがりながら憎み、憎みながら信じるしかありません」と告白する新兵と、「この島は終戦の時間稼ぎに意味の無い戦場にされて犠牲に捧げられるのを俺たちは知ってたんだ」と告白する上官の姿に、沖縄と日本の関係がストレートなアナロジーとして表現され、全体にやや観念的に書かれ過ぎてはいるものの、この問題を真正面から扱った力作であるのは間違いないし出演者も熱演だ。ことに藤原竜也のセリフはなかなか聞かせる。




2013年04月06日

NEW歌舞伎座

今日初めて再生した歌舞伎座に行って第一部の公演のみ観劇して帰ってきた。近々もう一度観劇する予定なので全館は見てまわらなかったが、内装も概ね前の歌舞伎座を踏襲しており、2階ロビーなんか展示絵画も含めて「まんまやん!」てな感じで、客席も同様ちょっと気が変わらない反面、オールドファンには改めて非常に落ち着ける空間に感じられた。ロビーは下手のほうを大幅に削って、上手にすべて片寄せているから、今日あたりはごった返して狭苦しい感じがしたものの、一方で、常時これくらいの客入りがあってごった返すくらいでないと、維持するのは大変かも?と思えるほどに、エスカレーターを始め新しい設備が充実した分諸経費が嵩みそうな劇場に見えた。もっとも3部制で2万円はやっぱりご祝儀相場としかいえず、まだ
当分はこうした大盛況が持続するにしても、それがどこまで続くかどうか全くわからない点ではアベノミスとよく似ているのかも。
ともあれ一部は序幕、中幕と群舞が続き、大切のみが芝居らしい芝居といった、やや物足りない狂言立てではあるが、久々に満席となった新しい劇場では役者の気の入り具合も違っているのがハッキリとわかる公演だった。序幕の踊りで芯を取る坂田藤十郎は、東宝歌舞伎的なイロモノの匂いが多少なくはないけれど、八一歳とはとても見えない若さをキープしている点と、根の明るい芸風が開場のめでたい雰囲気を盛りあげるのにぴったりだった。染五郎はさすがに以前よりふくらみが増して、大けがから復帰を果たして本当によかったと思えたし、魁春には亡き歌サマの面影が髣髴とする瞬間もあり、なんといっても感無量だったのは、子供の頃に手を引いたことのある松也と、生まれた時に「近松座」の稽古場でその報せを聞いた壱太郎が立派にふたりで組んで踊っている姿を見られたことで、ああ、私も本当に年を取っちゃったんだよな〜と思わざるを得ませんでした(;O;)
中幕の「お祭り」は「十八世中村勘三郞に捧ぐ」と銘打って上演されるだけあって、三津五郎以下、故人とゆかりのあるメンバーが勢ぞろいし、孫をつれた新勘九郎と七之助が花道に登場した時は思わずほろっときたものである。それぞれ仕ヌキの踊りであるにもかかわらず、演者ばかりでなく客席も含めての一体感が最も強く感じられた舞台といっていいかもしれない。
大切の「熊谷陣屋」は幕開きの熊谷の入りにおける熊谷役の吉右衛門と妻相模役の玉三郎の両人の気組みが素晴らしく、こんなハイテンションでこのまま進んだら最後まで保つんだろうか?と思わせるくらいだったが、藤の方の出から次第にテンションが下がり始め、肝腎の物語にはやや息切れ感があり、その後は各人がバラバラに芝居をしているような感じが否めなかった。芝居のこうした感じを昔は「はだはだになる」といったもので、なまじ大顔合わせになると起こりやすい現象でもあるのだけれど、「熊谷陣屋」のような丸本物の場合、それが悪く目に付くのは義太夫をベースにした一種の音楽劇だからであろう。丸本物には本来足取りすなわち緩急のテンポというものが定まっていて、そのテンポに沿って劇全体が盛り上がっていくものなのだが、この足取りを無視すると、指揮者不在のまま各演奏者がテクニックを勝手に発揮する演奏会のようなもので、テクニックには感心させられても音楽には感動させてもらえないのと似たようなことになるのだった。一方で丸本物のドラマ自体が今日の時代的な感性とあまりにもかけ離れているという点は、役者たちに従来の型を無視したさまざまな解釈の演技を要求しているようなところもあるのだろうと思う。この芝居だと、主君の意志を忖度してわが子を殺す夫と、勝手にわが子を殺されてしまう妻のドラマという現代的な視点が相模役の玉三郎によって持ち込まれ、従来のクドキとは全く違った演技を見せられてしまい、それはそれで泣けてしまうのだから、玉三郎という役者はやっぱり物凄い名優なのだけれど、芝居全体が原作のニュアンスとは程遠いものになってしまっている点を是とするか、非とするかは、もはや観客それぞれの判断に委ねられるしかないのだろうか。吉右衛門の熊谷も同様、わが子を殺して取り返しのつかないことをしたという悔恨や苦しみは十分過ぎるほど伝わって、これにも思わず泣けてしまったのだが、夫婦の嘆きが際立てば際立つほど、そもそもこのドラマの設定自体に無理があるように感じられてくるのは実に皮肉な話であって、この芝居が本来持っている無常観の大きなテーマには到底至らないのだった。丸本物はまた段切れに向かってメロディアスな度合いが増すものであり、渡りゼリフも敢えてメロディアスにいわれることによって、悲劇的なラストをも大団円に感じさせるのが、丸本物のみならず、日本の芝居の魅力だったはずなので、そうした快感が得られなかった点も残念だったとはいえ、今日にはこれ以上を望むべくもない豪華配役の舞台であるのは確かだった。


コメント(1)

新しい歌舞伎座は椅子のクッションが良くなり、1階2等席の柱が無くなり、3階からすっぽんが見えるようになったことは嬉しいのですが、売店が整然としていてちょっとわくわくする雰囲気が無くなりました。テレビではやたら字幕ガイドが紹介されていましたが、舞台を観ていたら字幕画面を見る暇なんてないかと。展示物と違い、ライヴで芝居はどんどん進行していきますから。レンタル代払うなら筋書を買って幕間に読んだ方が良いと思います。

投稿者 tucci : 2013年04月08日 22:11



2013年04月07日

すし弁当、焼き野菜のサラダ

乗馬の帰りに大宮エキュートでゲット。
台風一過の大宮は朝から上天気だったので、私はいつも通りに出かけて夕方からのレッスンを受けたのだけれど、日曜にしてはびっくりするほどクラブの人が少なかったのは、天気予報が脅したせいかもしれない。あるいは大雨でぐちゃぐちゃになったであろう馬場を敬遠された方も多かったのだろう。ところがどっこい、クラブも朝から晴れて風が強かったせいか、馬場は想ったよりもずっとマシな状態だったし、レッスン中は風がぴたりと止んでいて、参加者も少なかったので、今日は来てホントよかったですよね〜(*^^)v な〜んて帰りがいっしょになった方と話していたのでした。で、今日のお相手はお久しぶりの鹿毛スーパー氏で、この馬はやっぱりクン付けでなく「氏」を付けたい紳士的なお馬さんで、もう相当なお爺さんなのだけれど、実にマジメに走ってくれるのでこちらは大助かり。その代わりこちらも馬装の時などには非常に気を遣っていて、鞍を載せる際は必ずこちらが台に乗って上からそっと置くようにしたり、痒がりなので必ず顔面をしっかり搔いてやったりと、至れり尽くせりにしているので、かなり長い間乗っていなかったのに、こちらをちゃんと憶えていてくれたみたいで、レッスンでも聞き分けがよかったのは何よりだった。とにかく人間に対してはとても従順で且つ頼りがいのある紳士的なスーパー氏なのだが、異常なくらいに他の馬を毛嫌いするのは、サラブレッドが圧倒的多数派のクラブではマイノリティであるアングロアラブ種だからなんだろうか?馬は毛色の違いでお互い嫌ったりすることがよくあるものの、人間の私の目にはサラとアラブの区別がほとんどつかないのだけれど、馬同士だとやっぱりこいつ臭いが違う!なんて思ってるんだろうか?それにしても馬たちには明らかに仲良しと仲が悪い同士がいて、いったい何が原因でそうなるんだか、言葉が話せるもんなら訊いてみたい気がいつもするのでした(^◇^;)




2013年04月08日

もやしのチャンプルー

QPで見た料理。木綿豆腐を電子レンジで水切りして両面を油で炒めて塩胡椒で味付けしておく。同じく塩胡椒で下味したひき肉を炒め、玉ネギの薄切り、もやしの順に炒め合わせ、豆腐を戻し、酒と塩、胡椒で調味し、ニラを加えて余熱で火を通す。私は最後の調味で塩の代わりにナンプラーを使った。仕上げに花かつおをトッピングし忘れました(^^ゞ
けさは昨日の春の嵐が関東の各地でも猛威をふるっていた映像がTVでたくさん流れてびっくりし、私がノンキに乗馬に出かけていたのは、まさに知らぬが仏というべきなのかもしれないと思われたものだ。それにしても週明け早々、知らぬが仏ニュースのオンパレードで、福島原発の汚染水漏れは、今後も生きている間中ずっと薬を呑み続けなくてはならない病気のように、この手のニュースを何度も何度も繰り返し聞かされるのかと思われて、気が滅入ること夥しい。
ずっと報道されてきた北朝鮮の問題も、ここに来てがぜん緊迫の度合を増すようでいて、あまり騒いでしまうのもまずいし、それでいてどんどん向こうは煮詰まってエスカレートしているだけに、このまま放っておくわけにもいかないというジレンマに陥っちゃってる感じなんだろうか。とにかく向こうは戦前の日本みたいな雰囲気で、おまけに今度もアメリカを中心とした戦前のABCD包囲網みたいな経済封鎖で締め付けているわけだから、いつ戦争に突入してもおかしくないし、アメリカも締め付けるだけ締め付けたものの、落としどころがまだ見つかってないんじゃなかろうか?と思わせるような感じがいささか不安である。日本人の感覚だと、とにかく向こうが威嚇して吠えてる間はまだまだ大丈夫な気がするのだけれど、メンタリティが異なれば一概にそうも言えないわけで、いきなり真珠湾攻撃みたいなことだけはしてくれるなよーと思いつつ、ひょっとしたらアメリカは当時と同様に、またしても向こうが先に手を出すように仕向けて開戦に持ち込み、一気に叩く機会を狙っているんじゃあるまいか?なんて怖い想像をしてしまいました。


コメント(1)

本当に私見ですが、汚染水漏れはきっと以前からあったのでしょうね。今少しずつ洩らして、あとで非難されないように考えて今ニュースになったのかな?と思います。
 今休止している原発も止めきることは難しく手に余っているのにそれには全く触れず政府が原発推進しているように思える報道ばかりです。TPPもほぼ日本の利益は無くアメリカの属国に名実ともに成り下がるのが明白な気がするのにいいのでしょうか?
 本当に疲れます。属国になるのは明白なアベノ路線でうまく世論を押さえ込んで肝心なことには全く触れないこの国の政治家に愛想を尽かしています。ただし、TPPはアメリカが得意の訴訟で日本の企業を揺るがすことになりそうですね。多分に日本のメリットは全く無いのではないのでは?
 以前にアメリカの隷国になれば?と言ったので見苦しいですが、もっと怒らないと今以上に住み難い国になりそうで怖いし、TPP参加は全く庶民にプラスはなさそうな気がしています。
 北朝鮮に関してはほっとけと言う気持ちです。相手から交渉ごとを持ちかけて欲しいからわがまま言っている子どもと同じ手だと思います。(拉致被害者はしっかり返して欲しいのですが。相手に弱みや希望を見せないで当然の権利と交渉する政治家はいないのくぁっ!!)

投稿者 nao : 2013年04月10日 06:01



2013年04月09日

NEW歌舞伎座&壺中の回廊ツアー

今日9日は6月に刊行を予定している「壺中の回廊」の関係者である集英社の横山氏、伊礼さん、伊藤さん、そして八代さんと、モデルにしている歌舞伎座で第2部公演を観劇し、そのあと屋上庭園(写真)を見てから神楽坂の日本料理店「弥生」で会食。ここは亡き中村屋がごひいきだった店だそうで、突出しの白和えとホタルイカとネギのぬたに始まって、鯛とスミイカのお造り、鴨の陶板焼き、コチの唐揚げ、筍と鯛の子の炊き合わせ等々をとても美味しく戴いた。
2部は食事時と重ならないせいか休憩時間も短めでコンパクトな公演にしており、まずは菊五郎の「弁天小僧」を久々に見て、最初は年齢的にかなりきついように思いつつも、この人にしては珍しく、といってはなんだけれど、ちゃんと気の入った芝居を見せられているうちに、だんだん顔がシャープに、カラダのキレもよくなったように感じられてくるのが面白かった。南郷とのコンビは相変わらず息がぴったりとはいえ、左団次の健康状態がちょっと心配、吉右衛門の日本駄右衛門はちょっと鬼平? といった 浜松屋に続く五人男の勢ぞろいは間違いなく当代きっての配役で、定番中の定番といえるツラネを堪能させられた。極楽寺山門まで見せるのはこけら落としならではのサービスで、團十郎の穴を埋めるかたちの吉右衛門も大変だろうと思う。
今回は玉サマの大ファン伊藤さんが後援会を通じて取って戴いたチケットなので、私は花道スッポンの真横で拝見したのだが、「将門」では、もう何十年もお会いしてない玉さんの顔が昔のまんまそこに現れたことにビックリし、改めて年齢をカウントして、まず美貌のキープ力に感心させられてしまった。この演目は歌サマで何度も見ているが、フリも全く違えて、まるで別の作品になってしまっている。登場時から一貫して異形ぶりを見せつけた歌サマと違って、玉さんは光圀ともしっかりからんで「関扉」を髣髴とさせる可愛らしい遊女を印象づけており、作品としてはこの行き方でも十分に成り立つし、今後はこちらのほうが定着させやすそうで、あの歌サマ独自の境地はもう二度と見られないのかと思えば少し淋しくなりました(;_;)
ところで集英社の方々とは当然ながら「壺中の回廊」の話でかなり盛り上がって、現在著者校をあらかた済ませた私も久々の新作だけに「これってかなりの力作だよね」と自分からいう始末f(^ー^; 6月下旬刊行予定だそうなので、その節はまたよろしくお願い致します<(_ _)>


コメント(1)

歌舞伎は詳しくないのですが、旧歌舞伎座のさよなら公演で菊五郎の「弁天小僧」を見ました。振袖姿の娘役はさすがにこの年齢では無理かと思ったのですが、観客を楽しませる芸をもっていらっしゃるので、面白く見れました。ただ共演の菊之助のつるつるのお肌を見ていると、弁天小僧は本来このくらいの年齢の人がやる役なのだろうなぁという気がしてしまうのでした。

投稿者 野球好き : 2013年04月10日 12:01



2013年04月10日

ポークソテー ケチャップソース

4月3日に作ったものと同じで付け野菜をカリフラワーとスナップエンドウに変えただけ。エンドウは同じソースでソテー、カリフラワーはオリジナルフレンチドレッシングをかけた。
今日は別に黄砂もこの辺には飛んでこなかったし、今のところミサイルも飛んできてないみたいだから、昨日訃報がもたらされたサッチャーについてちょっと。以前にも書いたと思うが、私が初めてロンドンに行った時は彼女が首相になったばかりの頃で、いわゆる英国病を目のあたりにし、日本の昭和三十年代で時計の針が止まっちゃった国といった印象を強く受けたものだ。その数年後に再度訪れた時は、町の雰囲気がガラッと変わって、そこそこ経済が回復している印象を旅行者でさえ受けたのだから、それなりの功績はもちろんあったのだろう。一方で、弱者切り捨てのサッチャリズムが深刻な弊害をもたらしていたことも記憶に新しいところだ。アベボンもその顰みに倣うかに見えて、今後の日本がどんな社会情勢になるのか予断は許さない状況といえる。彼女の主義主張を支持するかどうかは別として、その存在が世界的に女性の社会進出を鼓舞した側面は決して無視できない。今や先進国のみならず開発途上国でも有力な女性政治家がぞろぞろ現れているのに、翻ってこの日本ではそうした国民的支持を取りつけるだけの人材が政界に不足しているのは何故なんだろうか、と、これはいつも思うことである。
昨日お会いした伊礼さんとは「クローズアップ現代」の話になり、「国谷キャスターなんてきっと政界から引っ張りだこなんじゃないでしょうか?」と仰言るので、「う〜ん、そうかもしれないけど、政治家にはあんまりなってほしくない気がするよね〜。緒方貞子さんなんかは一時かつがれそうになってても、結局ならなかったでしょ。それが一流人の見識だというふうに、私なんかはやっぱり思っちゃうのよね〜」などと応じて図らずも政界に大した人材が集まらない理由を言い当ててしまった観がある。これは別に女性に限った話でもなくて、選挙に行かない人が多い理由は、すなわち投票意欲を湧かせる人が少なすぎるせいかも?てなことまで言いたくなるのだった。世襲政治家が大目に見られるのも、あんな恥ずかしい商売はふつうの人間だとできないから、なるのはよっぽどヘンなヤツだろうけど、家業でやってる分には仕方ないよね〜といった風な意識が、日本人のメンタリティにずっと潜在し続けているからではなかろうか。でもって女性の政治家は男性より歴史が浅い分、恥知らずな存在といった感じがより濃厚なのかもしれない。サッチャーの訃報に対する感想がいろいろと求められていた中で、伊礼さんは「片山さつきに訊くのはやめてくれ〜と思っちゃいました」と仰言ったが、それって彼女が伊礼さんの中でどんな存在に見えているかを端的に物語っているような気がしたものであります。


コメント(1)

片山さつきさんは、やはり女性からあまり人気がないのですねー。 僕ら男性から見れば非常に頼もしい存在ですが
女性の見方は違うのですね。 たとえ国谷キャスターが
立候補して、当選したとしても大政党にいれば当分の
間は下積みをやらされて、頭角を現すのは何年も必要
でしょうね。 だから皆さん有名な人は、選挙に出たがらないのでしょう。

投稿者 ラスヴェガス : 2013年04月11日 22:41



2013年04月11日

スズキの塩麹焼き、ほうれん草の胡麻よごし、枝豆豆腐

福井産のスズキが美味しそうに見えたので思わずゲットし、冷蔵庫にあった塩麹に漬けて簡単に調理したものの、1日くらい寝かせたほうが良かったかも?の薄味で仕上がった。胡麻よごしは砂糖をきれいに混ぜ込んだすりゴマにまず茹でたほうれん草をからめてから醤油を加えるという作り方をQPが提唱。豆腐はもちろん市販のもの。
今日もまだミサイルは飛んでないようだが、昨日電話で話した元米朝事務所の大島さんは「さすがに今は旅行できないわよねえ」とのこと。韓ドラにすっかりハマッちゃったおかげで近年やたらと韓国旅行をしていた彼女がそういうのだから、きっと観光客が激減してるんじゃないだろうかと思っていたら、今日は台湾でついに渡航禁止となったようだし、株価も下がり続けているのだから、韓国としては頭に来つつも、自分のほうから北朝鮮に話し合いを呼びかけないわけにもいかなかったのだろう。
それにしても「息子の代になって最初はちょっとよくなるような気がしてたんだけどね〜」という大島さんと同じ意見の方が案外多いのではなかろうか。「韓国が太陽政策の頃は本当に雪解けムードみたいだったけど、やっぱり李明博政権以降は関係が悪くなっちゃってたのかねえ」と私が言ったら、「それがそうでもないと私はにらんでたのよ。何せつい最近の韓ドラでも北朝鮮の話がよく出てきたから、きっと関係はいいはずだと思ってたんだけどねえ」と何事も韓ドラを目安になさるのはいかにも大島さんらしい。私とて最近は「イサン」や「トンイ」といった韓流時代劇を見ているために、金正恩のそばいる大きな軍帽の高官たちがみな「王様どうぞお考え直しくださーい」とかいって頭を下げてる赤い官服の人たちのように見えてしまうのだが、今朝の報道番組では多々良純とよく似た軍事評論家の志方ナニガシまでが韓ドラを引き合いに出してコメントしてたので、これまた同様の意見の方が大勢いらっしゃるのかもしれない。現実には深刻な危機的状況が訪れる可能性も高いわりに、軍事評論家でさえつい茶化してしまいたくなるみたいなこの事態って一体どういうことなんでしょうか(-.-;)y-゜゜


コメント(1)

今日は早稲田大で、田之助丈・加藤武氏・山川静夫氏が歌右衛門さんについて語る会があり、とても面白かったです。「徹子の部屋」に出演した際、持ち馬について語り、帰ろうとすると、ネクタイを噛んで離さず、鼻づらをすり寄せて愛らしかったそうで、その様子を塩原多助のセリフを加藤さんが声色で再現、真っ先に今朝子さんを思い浮かべました。新歌舞伎座の話も出て、「勧進帳」引っ込みに関するコメントは溜飲が下がり、有意義な会に感謝でした。

投稿者 ウサコの母 : 2013年04月12日 21:54



2013年04月12日

菜の花と卵の炒め物だしあんかけ

QPで見た料理。マヨネーズに醤油と味醂をシッカリ混ぜ込んで、そこに割り入れて溶き混ぜた卵をスクランブルにして半熟状態でいったん取りだしておく。さっと茹でた菜の花を炒めて塩で調味し、笹かまぼこを加えて炒め合わせ、スクランブルエッグと併せてから出汁あんをかけて食す。出汁は塩、味醂、醤油で味付けし水溶きカタクリ粉でゆるくとろみをつけ、さらっとしたあんに仕上げるのがポイント。QPだからマヨを使うのだろうが、混ぜるとたしかに卵がふっくらと仕上がる。全体に薄味で菜の花のほんのりした苦みを味わう見た目も春らしい一品。
今日はTPP交渉参加で日米が合意に達したというニュースが流れて、アベボンが「安全保障上の大きな意味」を謳ったあたりはまあ正直なところと見てよいのだろうが、本当に「わが国の国益を守るもの」なのかどうか、私はようわかりません。「国益を守る」というのは何もトータルとしての経済的な利益を守るということだけではないような気がするので。少なくとも、安い外国産に押されて国内の生産者が減少し、却って国産品が高騰するようなことだけはないように願いたいものだ。品質の保証さえあれば別に外国産でもいいのだけれど、困るのは過当な価格競争によって全体の質が向上するどころか一時的にでも低下することなのである。
戦後のドイツで中央銀行の総裁を務めたフォッケは「長期にわたってほどよく制御されたインフレーションなどということはありえない」とし、「制御されたインフレーションの下では、価格は人為的に安定を保つが、商品の質は低下し、需要は増大し、重要な商品は市場から姿を消すなどの現象が生ずる」と述べていることも気になっていて、もちろん黒田総裁はこうした論があるのを百も承知で、今日は戦後とは別次元の時代であるとの認識のもとに「制御されたインフレーション」を推進しようとされているのだろうけれど、フォッケの論もまた意外と普遍性があるような気がしないでもないのである。競争によってたぶん工業製品の質は向上する方向にあるように思えても、何もかもが本当の意味で質の向上を図れるのかどうか。むしろ何らかの方向性を持つ進化が加速するのは果たして人類にとって本当に望ましいのかどうか、というような問題を、私が子供のいる女性だったら考えずにはいられないような気もするのでした。




2013年04月13日

ヘンリー四世

さいたま芸術劇場シェイクスピア・シリーズ第27弾として上演された「ヘンリー四世」は、これまでメジャーな形の上演があまり見られなかったのは不思議なくらい、極めて歌舞伎チックというか、日本の商業演劇のツボみたいなものをしっかり押さえたような感じの作品という印象を抱かせた。
常に王座を脅かされているヘンリー四世の息子ハル王子は放蕩無頼の暮らしを送って父を嘆かせ、犯罪にも手を染めて投獄されたりもするが、父の死と共に本心に立ち帰ってみごとに王位に就く人間に生まれ変わるといった大枠のストーリー自体、歌舞伎によくある貴種流離的な「やつし」パターンであり、構成もまた王侯貴族の権力闘争と戦場を描いたいわば「時代物」の場面と、ハル王子の悪友フォルスタッフが入り浸る居酒屋の「世話場」がテレコになって進行し、タイトルロールよりも世話場のフォルスタッフの活躍のほうが目立つという点も歌舞伎によく似ているとファンならきっと思われるだろう。
このフォルスタッフという男は放漫怠惰を絵に描いたようなデブっちょで、飲んべえで、好色で、臆病で、嘘つきで、ズルばかりしているが、一貫して人間の本音らしい言動をし続けるから妙に憎めないどころか、女たちにはむしろその可愛らしさを愛されるという実に魅力的な役どころである。これを吉田鋼太郎が文字通りの大奮闘で熱演し、四時間に及ぶ芝居の膨大なセリフをハイスピードで喋るばかりか、肉ぶとんを着て舞台中を走り回り飛びまわり転げ回るから、初日とはいえこのハイテンションで楽日まで保つんだろうか?と心配されるほどだった。怠惰な太っちょにしては精力的に動きすぎて見えてしまうところが、いわゆる役の「ニン」に合わないのだけれど、役者としては相当にテンションをあげないと却って保たないのかもしれない。ふっと息を抜いたところの本音のセリフはなかなか面白く聞かせるし、全体にもう少しスピードを落としてもいいような気がしたが、何しろ芝居自体が長いのでそうゆっくりもできないのだろう。とにかく彼のスピード感によって芝居は少しのダレ場もなく退屈しないで見ていられるし、二部構成の原作を一部にまとめたテキストレジーも功を奏していたように思われる。居酒屋のシーンではまた女将役の立石涼子がなんともいいムードを醸し出している。
ハル王子役の松坂桃李はまさに「ニン」がぴったりで、こうした「やつし」の役どころは役者としての「花がある」のが何よりだし、また声がよく通っていわゆる口跡(こうせき)がいいことにはちょっと驚かされた。それゆえやや一本調子になるところはあっても、セリフは非常によく聞かせてくれるし、「若き日の信長」みたいな役柄の魅力をたっぷりと伝えてくれる。
タイトルロールのヘンリー四世は最後まで不安定な王位の座に苦しみながらハル王子に王冠を託して死に赴くが、この役を木場勝己はフォルスタッフとは対照的に静的に抑えた演技で重厚感を出し、「王座」とは何かという、この芝居の一番大きなテーマをはっきりと打ち出し、ハル王子とのからみはこれが「父と子」の人類にとって普遍的なドラマでもあることをもしっかりと伝えている。
王位の継承がめでたく無事に収まると、新たにヘンリー五世となったハル王子はかつての親友フォルスタッフを「私はお前など知らない」とばっさり切り捨て、フォルスタッフと仲間たちが体制からはみ出した者として処分される幕切れはいささかほろ苦いものがあるけれど、それだけにまた非常に深みのある芝居にも感じられるのはさすがにシェイクスピアであり、つまりフォルスタッフはトリックスター的な役割を果たした存在であることが明確になるのだ。
今回の蜷川演出で感心したのは舞台の使い方で、この劇場だからこそ出来たのだろうが、舞台の奥行きをフルに使って登退場をもっぱら縦方向にし、大道具も縦に並べたのは画期的であり、そのことがオープニングのシーンとヘンリー四世やフォルスタッフの最後の退場のシーンにとても有効に働いている。
ともあれ史劇として敬遠されていたせいか今まであまり上演されていなかったのが不思議なくらいエンターテイメント性が強く、この際ふだんは歌舞伎しか見ないという方にもオススメしたいような作品であります。



コメント(1)

素敵な劇評で、楽しかった「ヘンリー四世」の舞台を思い出す事が出来ました。

歌舞伎も好きで、通っておりますが、
なるほど、歌舞伎にも通じるものが、有るのでより楽しめたのかもしれません。

ハルを、若いころの海老蔵さんが演じられたら、どうだったかしらん。と思い、海神別荘や、築山殿始末を思い出したのも、腑に落ちた次第。

投稿者 仁志田 : 2013年05月30日 18:35



2013年04月14日

寿司弁当、餃子、ぴり辛こんにゃく

乗馬の帰りに大宮エキュートでゲット。
先週は春のバクダン低気圧が来襲したせいか乗馬クラブはガラガラだったが、今週はその反動でなんとクラブ始まって以来の大入り満員\(◎o◎)/ となったらしく、馬を洗い場から馬場へ連れ出す際は大渋滞が起きるし、ヒマしてる馬が調教されている姿も見えず、昨日レッスンの申し込みをした人はなんとキャンセル9人待ちと言われた!とかいう話をクラブハウスで聞いたのだけれど、先月から専用馬を予約していた私は90分レッスンを2回つまりばっちり4鞍も乗ることができたのでした(^^ゞ
で、最初の90分はお馴染みハイセイコーのお孫さんで、暑くなり始めた時間帯だったせいか、ウォーミングアップの段階は例によって「私、もう、こういうのはいいの」といった感じのワガママが出て手に負えなくなるも、経路を走りだしたら意外と駈歩もスムーズに出て、本当に相変わらず自分勝手なお孫さんなのだったが(-_^:)とにかく私にはとても馴れていて可愛いことにも変わりありません。インストラクターのMさんには発進の際に私が脚を使うよりも先に手綱のほうを動かしてしまう点を指摘されて、この点は本当に悪いクセになっているので要注意だと思いつつ次の90分レッスンに臨んだ。今度のお相手はこれまたお馴染みアラブ種の紳士スーパー氏で、インストラクラーのHさんから「さあ、今日の松井さんはちゃんと経路が辿れますかねえ」と心配の声が洩れたのも無理はない。何しろHさんのレッスンではこのところず〜〜〜っと青毛のリー君が駈歩発進どころか完全に固まっちゃって曳き馬してしまうはめになるようなことが度重なっていたのである。ところが、さすが温厚な紳士のスーパー氏は私のヘタな合図にも忠実に従ってくれて、無事に経路を回ってくれたので私としては万々歳\(^O^)/それよりもっと喜んでくださったのがHさんで、「いや〜あんまり嬉しくて泣けちゃいますよ〜」とホントにうれし泣きしてくださったので、これまで私がいかにご心配をおかけしてたのかと思って恐縮の至りf(^ー^; 最初のレッスンのMさんや以前よくお世話になっていたTさんら他のインストラクターの方々からも、よかった!よかった!と、わざわざお声を掛けて戴いたくらいなので、本当に皆さんにご心配をおかけしてたようです<(_ _)> とにかく私としては、さすがスーパー氏!としかいいようがありません(*^^)v
ところで最初のレッスンと次のレッスンの合間に、隣接した動物園でこの春に生まれた動物たちを見に行ったら、うり坊状態だったマレーバクの子供はもうすっかりオトナの柄になっていて、なぜかリクガメと一緒にいたので、珍しいツーショットをアップしておきます。




2013年04月15日

アスパラガスとスナップエンドウの塩炒め

QPで見た料理。両方とも大好物の旬の野菜なので、簡単に作れたのはウレシイかも∈^0^∋アスパラガスとスナップエンドウとセロリはそれぞれ斜切りにしてさっと茹でる。もち野菜のスジはしっかり取り除いておき、湯には塩と油を少々入れて色よくすること。ゴマ油でハムとキクラゲ(私は舞茸に代えた)を炒め塩胡椒でうっすら味付けし、茹でた野菜を炒め合わせ、鶏ガラスープと塩、砂糖少々、醤油とカタクリ粉を混ぜた合わせ調味料をまわしかけて手早く仕上げる。
食事しながら例によってNHKの「クローズアップ現代」を見た。今日は「北朝鮮相次ぐ挑発の謎」と題した今日的な興味深いテーマで、きょうにもまたミサイル発射か?という報道がある中だから、発射された時の話も用意して、現場は結構大変だったんじゃないだろうか?なんてつい余計な心配までしてしまいましたf(^ー^; 先日のブログにも書いたように、金正恩体制がスタートした直後は、これでちょっとはマシになる
んじゃないかと見られたのに、ここに来てにわかに超ヤバイ姿勢に転じたのは何故なんだろう?と思われるのだが、結局のところ最初は正恩が経済を優先する方向に舵をきろうとして、先軍政治下で肥大化した軍部の勢力を削ぐことにあまりにも急だったため、却って軍の反発を招いた結果、今度は逆に軍部におもねる形なのか、引きずられるかして、強硬な発言に終始せざるを得なくなっているらしいという見立てだった。いくら政権トップとはいえ、やっと三十歳になったばかりの若造に、果たして軍部を抑えて元の軌道に戻れるのかどうか。戦前の日本みたいにずるずると軍部に引きずられてしまう可能性だってなくはないだけに、そう思うとかなり恐ろしい事態だともいえるし、ただ兄貴分の中国も含めて諸外国がなんとか暴発をさせないよう対話路線を懸命に模索しているみたいだから、まあナントカ無事に済むことを願うばかりだ。
三國連太郎の訃報が大々的に報じられたのもいささか驚きで、若い時は日本人離れした名優だったために、死んでこんなに騒がれるとは思えなかったものである。日本ではたとえば森繁久弥のように、どんな役を演じても森繁にしか見えない、つまりは自分の持ち味だけで勝負するみたいな役者が名優に擬されがちで、三國のように役によってガラッと印象が変わる、西洋でも通用する感じの名優はあまり一般的な人気は出ないものだったから、きっと通好みで終わる人だろうと思われたのだが、結局は「釣りバカ」のスーさんを演っておいてよかった、ということなんだろうか。息子がいい俳優だったのもよかったわけで、歌舞伎なんかでも息子の代がいいと親父の評価まで高くなるし、代替わりしてダメになると忘れ去られるのも早くなるような気がするのである。ともあれ、私は子供の頃に、映画かテレビドラマか何かでこの人を見て、みるみる人相が変わってゆくのでとても恐ろしい俳優だという印象を強く受けたのだけれど、その作品が一体何だったのか、「飢餓海峡」とは別モノだったという以外に想い出せないのが非常にもどかしい気分でおります。


コメント(1)

 三國連太郎さんは数少なくしか見ていないと思いますが、素敵な俳優さんだと思っていました。釣りバカのスーさんの味は嫌いではないけれど三國さんの魅力が今一な感じで好きではありませんでした。
 私は粋な通好みなのかよくわかりませんが、森繁さんより三國さんが好きです。追悼番組があれば、思わず全て録画したいくらい好きです。
 最近お名前を見聞きしないと思っていましたが残念です。(もっと見たかったです)。

投稿者 nao : 2013年04月15日 23:41



2013年04月16日

チキンソテー

レシピは不要だろうけど、作り方のコツが知りたい場合は3/13日のブログをご覧下さい。
相変わらず食事しながら見た「クローズアップ現代」では、今度の参院選から解禁となるネット選挙の功罪について取り上げたのだが、私が気になっていた候補者のみに許されたとかいう電子メールの件についてはゼンゼン触れられなかったのがザンネンである。候補者が送る電子メールって、まさかとは思うけれど、ポストに入ってるビラみたいな感じで勝手にどんどん送られてきたら、今でさえ迷惑メールの削除がひと仕事なのに、迷惑が倍増しちゃうんじゃないかと心配されるのだった。でもって話はSNSの功罪に終始したのだけれど、そもそも私はブログをやってる割にはSNSというのが苦手なもので、友人に頼まれたから一応 Face BookにもTwitter にも入ってはいるが、見てるヒマも興味もないのに、知らない人からいきなり友だち認証をしてくれとか、誕生日をお祝いましょうとかいってくるたびに、そのお節介さが加減にいつもカッとなって(-_-#)いかにもキリスト教文化圏の産物だという気がしちゃうのだった。リアルにつながってる人たちをフォローするだけでも大変なのに、バーチャルな人間関係まで築くことの必要性が、どうやら私のようなキホン昔ながらの一匹オオカミタイプにはさっぱりわからないらしい。というよりもリアルな世界での人間関係オンチが増えたあげく、バーチャルに他人とつながってるような気分になってる人がどんど増えているような、なんだかとても気持ちの悪い現象に思えて仕方がないので、私なんかはさっさとこの世からおさらばしたほうがいいようにも思うのだった。そんなわけで、SNS効果によって投票率は、ことに若年層において、確実に上がるという結果が韓国の大統領選でも出ているようだし、そのことはそれでいいような気もする反面、結局は新たな媒体によるイメージ選挙でしかないんだろうな〜と、いささか冷ややかな見方をしてしまうのでした。




2013年04月17日

ウドと牛肉の甘辛煮

QPで見た料理。超カンタンで意外なほどオイシイので旬の時期にオススメしたい。ウドは皮を剥く必要がなく、大きめの乱切りにし、酢水に漬けてアクを抜いて油でさっと炒めて取りだしておく。同じ鍋で牛肉もさっと炒めて出汁を入れ、ウドを戻し酒を加えて5分ほど煮てから砂糖と醤油で濃いめに味付けして15分ほどじっくりと煮込むだけ。煮汁はひたひたにして、落としぶたを忘れずに。
今日の「クローズアップ現代」は来日したアウン・サン・スー・チー氏の独占インタビューで、あまりにも真っ直ぐで自信に満ちた応答に圧倒されてしまった。この人が政治活動を再開し時はあきらかに現政権に利用されているような感じがしたし、最近は大きく変節しちゃったような行動が気になりつつ、一方で女性には珍しくマキャベリズムが実践できるホントの政治家なのかも?と思ったりもして、実際のところはどうなんだか全くわからないのだが、宗教の人みたいな揺るがない信念を持ってる感じは確かにある。ミャンマーという国は日本でいうとまだ明治維新くらいの段階なので、こうした人物が出現もするんだろうなあ、と思った次第。
とにかく人類はみな兄弟といっても、今はまだ各国それぞれの国情があるわけで、アメリカではやっぱりテロに恐慌を来すだろうし、日本でやっぱり何より怖いのはどこで起きるかわからない地震でしょうか…>_<…


コメント(1)

「クローズアップ現代」や
「報道ステーション」の古舘さんのインタビューで、
アウン・サン・スー・チーさんの主張を聞いて
「こういう人だったのか」と
その強さに対して、何かしら感じたのですが、
今朝子様の文章を読んで、
「宗教の人みたいな揺るがない信念を持ってる感じ」
わたしの持った印象も、こういうことだったのだと
改めて思いました。


昨日のフェイスブックに対するご指摘も
全く同感で、
胸の中でもやもやしていたことを、
言葉にして書いてくださって
さすが今朝子様!って思いました。

とりとめなくなりましたが、
毎朝、拝読するのを楽しみにしています。

投稿者 atsuko : 2013年04月18日 17:57



2013年04月18日

焼き鳥、山芋の唐揚げ、豆腐サラダ、スープ餃子、稲庭うどんほか

スラッシュの守部さんと大宮東口の「比内や」で食事。守部さんはお正月に氷川神社で引いたおみくじのご託宣が大当たりしたので、そのお礼参りにいらっしゃって、帰りにわが家に寄られて晩ご飯をお誘い戴いた次第。私は明日急に京都に行くことになりましたが、別に親がキトクとかいうわけではゼンゼンないので心配はご無用です(^◇^) ある仕事に関する件で幻冬舎のヒメと同行し、一泊して土曜日には帰宅するものの、この時期に一日でも家を離れるとなると、他の仕事が玉突き的にバタバタしてしまい、そんなわけで、今宵は早い目にブログを終わらせて、明日はお休みさせて戴きますが、悪しからずm(__)m


コメント(1)

初めて投稿させて頂きます。この度成田の商工会議所女性会でお世話になります。先生の講演、とても楽しみにしているうちの一人です。
私は成田山の門前で一膳飯屋を営んでおります菊屋という小さな店の十一代目の女将です。時代小説の読みかけが手元にないと生きていけないほど時代小説が好きです。月曜日に先生にお目にかかれますのを楽しみにしております。お気をつけてお運び下さい。

投稿者 石橋昭子 : 2013年04月20日 14:55



2013年04月20日

京都行

19日に仕事の打ち合わせを済ませて晩ご飯は例の如く祇園の「川上」で。今回は京都駅のそばに泊まったので、帰る前に近所で話題の水族館と同じく近所の島原の角屋を見学。
海のない京都になぜ水族館を?という気もするが、出来て間なしのせいか朝からかなり賑わっていて、東寺の塔をバックにしたイルカショーとか、どうやら一番のウリらしいオオサンショウウオとか、まだイマイチ芸ができないオットセイとか、なんだか料理でよく使う魚ばっかり集めてる?みたいな大水槽をけっこう面白がりながら見てしまった。とにかく何故コレに特化したのよくわからないのだけれど、山椒魚のコーナーが異常に充実していて(写真はラッシュ時の通勤列車並に混雑して固まってるオオサンショウウオたち)、おまけに縫いぐるみ等のグッズや山椒魚を模したお菓子が売り場にずらりと並んでいるのは、京都人のある種ブラックなセンスを反映してるんだろうか?もちろん私も決して嫌いなセンスじゃないので、山椒魚型のポーチをゲットしてしまいましたf(^ー^; 島原遊廓の跡地には立派な大門も残っているし、揚屋の角屋の建物しっかり保存されて中を見学できるのでオススメである。今回の仕事はヒメと同行したので、6月に予定されている『吉原十二月』文庫本刊行のプレイベントとして立ち寄った次第。
妹も一緒の写真をアップしておきます。




2013年04月21日

中華弁当、グリーンアスパラガスとオレンジのサラダ

乗馬の帰りに大宮エキュートでゲット。
午前中は氷雨が降りしきって、よっぽどキャンセルしようかと思いながら、今日もまた出かけてしまった乗馬クラブでありますf(^ー^; さすがに常連さんの顔も少なかったし、最初の90分レッスンのお相手は例によって超高齢牝馬ハイセイコーのお孫さんだったため、躰が濡れて冷えると可哀想だと思い、インストラクターの方にいったんキャンセルを伝えたにもかかわらず、レッスン開始直前に降り止んだので、予定通りレッスンを受けたものの、写真で見ての通りのドロドロ馬場でした(×_×) その割にお孫さんは意外とサクサク走ってくれたのはきっと体調が良かったせいで、厩舎の馬房を覗きに行ったとき、こちらを見ていかにも外に出たそうに鼻面を押しつけてきたので、こういう日でもやっぱり乗ってやって良かったのだろうと思う。こちらのほうも今月は定例の連載のほかに小説の執筆が一本プラスされ、おまけに6月刊行予定の単行本と文庫本の著者校正を抱えた上に何かと神経の使う仕事が重なって、このところ睡眠不足が続いているのだけれど、こういう時こそ乗馬をしたら夜が眠れて、心身共にスッキリするのを過去の経験で知っているから、悪天候にもめげずにクラブへ行ったのであった。でもって90分レッスンを二回も受け、二回目のお相手はアラブ種の温厚派スーパー氏で、最初はちょっとマッタリ気味だったものの、経路レッスンのラストスパートで猛然とダッシュし、久々にスーパー氏らしい走りで気持ちがスカッとしたので今夜はホントにぐっすり眠れそうです(*^^)v お孫さんもスーパー氏もレッスン終了後は当然ながら泥だらけになった四肢とお腹まわりをお湯で洗ってやったら、これまた彼らもスッキリしたようでした∈^0^∋




2013年04月22日

懐石料理

上野の韻松亭で講談社の堀さんと会食。
今日は堀さんに同行をお願いするかたちで夕方から成田ビューホテルで成田商工会議所女性会の講演に臨み、「歌舞伎と成田のつながり」というタイトルで、現代に観られる演目と代々の團十郎との関係についてお話をさせて戴いた。成田で團十郎についてお話をするのは今度が三度目となり、さすがに「成田屋」の地元だけあって歌舞伎に対する関心も高いのだろう、今回聴講された方の中には「今日歌舞伎座を観に行ってきたところです」と仰言る方もあったし、帰りに京成線のホームで「東銀座方面」という表示を見て堀さんともどもびっくり(*_*) 「これって、どんなふうにして行くんだろう?ああ、なるほど都営浅草線とつながってるのか」「でも、ふつうなら新橋方面とか書きますよね」「そうよ、東銀座という歌舞伎座と直結したのマニアックな駅名を登場させるあたりが、さすがに成田だわよね〜」とすっかり感心してしまったのでした。
上野公園内の韻松亭は庭の雰囲気がいいばかりでなくお料理も美味しく戴けるのだが、今夜は戸仕切りを隔てたフロアで凄まじく盛り上がっている中高年男性の宴会があって、宴会でこんなに嬉しそうに騒げるオジサンたちというのも今どきはもう日本の絶滅危惧種になっちゃってるかも?という気がして、腹が立つよりもなんだか微笑ましく感じられてしまった。でもって堀さんには出版界のあれこれをいろいろとお聞かせ戴いたあと「それで松井さんは今後の小説のお仕事としては「オール読物」の連載のほかに何を……」と肝腎の話をなさり始めたところで、「あの〜申しわけありません。実は今日に限って空調の工事のために九時で閉店をさせて戴きます」と店の人に告げられてしまいました(^◇^;)




2013年04月23日

豚の生姜焼き

今日はちょっとお疲れモードだったので簡単にできるスタミナ食にした。
今年から高校の英語が英語のみを使った授業に切り替わるというニュースは、自分にほとんど関係がないにもかかわらず、ちょっと気になってしまった。「銀座開化おもかげ草紙」シリーズを執筆した際、百四十年前当時の日本の世相をいろいろと調べていたら、性別や職業にかかわらず国民こぞって英語を学ぼうとする意欲が非常に高まっており、英語学校や英語塾がやたらと出来ていたのがわかったのだけれど、その割にいまだ英会話の出来ない人が多いのはなぜなんだろう???と不思議な気持ちになったもので、これはもう学校教育の問題とかではゼンゼンなくて、日本人には何か根本的な問題があるんじゃなかろうか?と思われたくらいである。とにかく語学はいくら学校で習ったって使わないとたちまちサビついちゃうし、逆に海外で独りぼっちになって必要に迫られたらナントカ喋れちゃうものだというのも、ご存じの方が多いのではなかろうか。これまでは他のアジア諸国に比してさほど必要に迫られなかったからこそ喋れなかったわけだろうし、そのことは僻地に残らない方言が働き口のある地方の都市部にはしっかり残っている現象にも似て、要は需要と供給が国内で全部まかなえれば他国の言語を話さなくても済むのである。人口全体の減少によって需要も供給も国内でまかなえなくなるのが目に見えている今日、いよいよ必要に迫られて、これからの日本人は誰もが英語を喋るようになるのかもしれない。そうしたら地方のお祖父さんやお祖母さんが標準語を喋る孫たちと意思疎通が困難になるように、英語オンチの高齢者と若年層との間にコミュニケーションギャップが生じたりするようになるんだろうか(-.-;)y-゜゜


コメント(1)

何を伝えたいのかという意志がないと外国語でも日本語でも上手く喋られないものです。発音だけ上手でも中身がないと・・・。でも道具として英語が使えるとなにかと便利ですけど。

投稿者 tucci : 2013年04月24日 07:47



2013年04月24日

鮎と筍のコンフィ、しらすとブロッコリーのペペロンチーノ、海老のジェノベーゼ、鴨のローストほか

今日は夕方四時から東京駅八重洲口のフォーシーズンホテルで集英社から6月に刊行が予定されている「壺中の回廊」に関する「青春と読書」誌の取材をお受けして、歌舞伎にお詳しいライター千葉望さんとの話が弾んであっという間に一時間半が経過。六時に大宮駅で待ち合わせをしていたために大慌てで新幹線乗り場に向かい、チケットを買おうとして、ようやく自宅に財布を忘れたことに気づいた(@_@;)スイカで買おうとしたらなんと残金不足で買えず、駅までお送りくださった伊礼さんにお金を拝借するはめになったが、もし伊礼さんが同行して下さらなかったら一体ワタシはどうなることやらでした(>_<)ゞそれにしても、なまじ電子マネー乗車カードみたいなものがあるために、財布を忘れたことに気づくのがスゴク遅くなってしまうのが困りもので、乗馬クラブには財布を持たずに行っちゃうことがしょっちゅうでありますf(^ー^;
ところで大宮駅で待ち合わせをしていたのはクラブが違えど同じ馬トモのおふたり「どさん子友の会」の松岡和子さんと藤田さんで、さいたま芸術劇場の「ヘンリー四世」をご覧になった藤田さんが、翻訳なさった松岡さんともどもわが家にお越しになり、そのあと大宮駅東口のイタリアン Buon Viaggio で食事。ここはメニューに毎回いろいろ工夫があって美味しく戴けるし、とてもリーズナブルなので愛用させてもらっていたのだけれど、今日は店長の関屋シェフにご挨拶を受け、関屋シェフご自身は店を移られると聞いてちょっとザンネンな気がした次第。
藤田さんは最近ご夫婦でハワイに行かれ、妻は山で馬の外乗、夫は海でスキンダイビングをエンジョイなさったようで、ご主人が激写されたウミガメのPHOTOをたっぷり見せて戴き、ウミガメがいっぱい泳いでてどれもこれも超至近距離の写真なのでメチャメチャうらやましくて、ワタシもこれからダイビングライセンスの取得を目指そうかと思うくらいでした(^0^;) うらやましいといえば、同じクラブの会員さんで高齢の男性がなんと騎乗中に心臓マヒで亡くなられたというお話を伺い、ワタシも松岡さんも思わず「それってうらやましい!」と叫んでしまった。「そうなんですよ。後でクラブにいらした奥様も、うちの主人は好きなことして死んだんだから別にいいんですよ、って実にサバサバしてらしたみたいで」と藤田さん。「もちろんその方は落馬しちゃったわけですけど、いつも乗ってらした馬はしばらくじっとそこに立ち止まって亡くなった方を見てたらしいんですよね」「それって要するに馬に看取られたってことですよね」とワタシは言いながら、それって本当に理想的な最期かも、その後ウミガメの群がってる海に散骨してもらえたらサイコーじゃない!と思っていたのでした(^^ゞ


コメント(1)

遅れてのコメント失礼いたします。


ツイッターで千葉望さんをフォローしていましたので、今回の取材が「青春と読書」の7月号に掲載と教えていただきました。
新刊と同じく楽しみにしております。


千葉望さんと言えば陸前高田のお寺のご出身で歌舞伎のみならず、仏教や陰暦関係のお話はNHKラジオにご出演のときから楽しみにしていました(番組自体が終了してしまいましたが)。大震災で避難所になったご実家のことを書かれた『共に在りて 陸前高田・正徳寺、避難所となった我が家の140日』を再読しようと思いました。


小田嶋隆さん、千葉望さんと松井先生と並行して読んでいた方々が続けざまに登場して嬉しくなってます(^^)

投稿者 yosi : 2013年04月27日 07:18



2013年04月25日

グリーンピース、えび、豆腐の中華風うま煮、アスパラガスの練り胡麻和え、さつま揚げ

昨日のQPで見た料理。小口切りしたネギと生姜の薄切りを炒め、水を注いでグリーピースを入れて火を通し、柔らかくなったら酒、醤油、砂糖、塩少々で味付けして賽の目切りにした豆腐を入れて、豆腐に火が通ったら酒と塩で下味してカタクリ粉をまぶした海老を加え、水溶きカタクリ粉でとろみをつけて仕上げにゴマ油を垂らす。簡単にできるやさしいお味の炒め煮。
今月は色んな仕事が重なって、さすがにくたびれてきたのか、今日はPCを操作している最中に強烈な睡魔に襲われて椅子に座ったままうつらうつらし、ベッドに潜り込んで二度寝をしてしまうほどだったから、TVを見る余裕はほとんどなかったのだけれど、それでもちらっと見て気になったのは、現在ジュネーブで行われている核拡散防止条約再検討会議の準備委員会で、日本は南アが提出した核兵器不使用の共同声明に賛同しなかったというニュースである。スイスにも事前に賛同を求められたにもかかわらず、「いかなる状況下でも」という文言にひっかかって、唯一の被爆国なのに賛同をしなかったのは、何でやねん!と会議に参加した各国に突っ込みを入れられそうである。北朝鮮が核保有国としての存在を世界に認めさせようとしている今日「いかなる状況下でも」不使用とまで謳っちゃうのはマズイという判断はいかにもアベボン政権らしい感じで、ということは北朝鮮が保有するならいずれ日本も持ちますよ〜と世界に宣言したように受け取られても仕方がないような気がするのだった。自民党政権はいずれ徴兵制を敷くというようなデマがツイッターに流れたりしているようだけど、要はそういうこともしかねないような雰囲気を漂わせているのが問題なわけで、景気回復で調子こいて、衣の下から鎧がちょろちょろ見えだしているのは事実だから、それゆえに中韓がぴりぴりしてるのだという認識もむろん必要なわけであります。


コメント(1)

核兵器不使用に関して何故賛同できないのか全く不思議です。仮に日本が使用したとしても、いつもの国内向けの論法でうやむやに出来ないからでしょうか?全く使用する準備も日本には無いので、出来るとしたらアメリカ様に懇願して使用するしかないような気がします。日本で準備にかかるとすぐさま発覚しそうですし。
 阿部総理は嫌悪感は余りありませんが今回の政策はどうぞ殿おやめくだされと言いたい事ばかりです。
 原発があるから核兵器製造は出来ないわけでは無さそうですけど、最近この方のお坊ちゃん顔を見ると妙にイライラします。

投稿者 nao : 2013年04月26日 02:24



2013年04月26日

シーフードと野菜のカリー

整体治療の前に新宿・中村屋で食事。
治療中にほんのちょっと寝てしまって、「今月はいろいろと仕事が重なりまして」と寺門先生に言い訳したワタシf(^ー^;
競馬好きのアシスタントの青年とは「女帝」と呼ばれた牝馬エアグルーヴが先日出産後の経過が悪くて死んだ話になり、繁殖牝馬としても優秀だっただけに惜しまれてはいるけれど、「優秀な牝馬ほど沢山産むように期待されちゃうから引退後は大変だよね〜」とワタシが言ったら「牡馬だってディープインパクトなんか大変なんじゃないですかねえ」と青年。「そういえば去年のダービーなんかディープの子が七頭くらい出走してたような気がするけど、ホンマどんだけ生ませてるんや〜て感じだもんねえ」なんて話をしながら競馬界の遺伝子に対するこだわりの強さを改めて考えてしまった。競走馬の場合は優秀さの尺度が概ね「速く走る」ということに特化されているから遺伝子を保存する意味もあるのだろう。そもそもどんな動物もまず命をつないでいくための能力が必要とされて、ライオンなら狩りが巧いとか、草食動物なら逃げ足が速いとかいうのが優秀さの尺度になるのだろうが、人間の場合は古代から現代に至るまでその手の尺度が甚だしく変化していて、ことに近年では親の代で使われた尺度が子供の代ですらもう通用しない感じになっているので、遺伝子なんかゼンゼン関係ない気がしちゃいますし、動物としてもかなりの変種といえそうであります(^0^;)




2013年04月27日

サバの魚醤干し、小松菜と揚げの煮物

世間が連休に突入しても、そんなの関係ない!って感じで朝からずっとPCに向かっているのは、連休中に二本も〆切りを抱えているからであります(;O;) とにかく明日と明後日はなんとか出かけたいので、これからもう少し仕事を続けます。晩ご飯もシンプルで、ブログも超短めですが、悪しからずm(__)m




2013年04月28日

はなやぐらの会

鶴澤寛也主宰のこの会も今年で十回目だそうで、例年にぎにぎしい会場で橋本治氏や三浦しをん氏とはよくお目にかかるのだけれど、今年はなんと先日Jリーグをご一緒したばかりのコラムニスト小田嶋隆氏とバッタリお会いし、改めて寛也さんのお顔の広さに驚かされた。毎回演奏の前に行われる演目紹介で、今回は矢内賢二氏の柔らかい関西イントネーションによる、そこはかとないユーモアの漂うお話を十二分に楽しませて戴いた。
肝腎の演目は近松の「嫗山姥」で、去年竹本越京主宰の「京の会」10周年でもこの演目が選定されたのは単なる偶然かもしれないが、この作品は文楽で見るよりも素語りのほうが、それも女義で聴いたほうが面白いのかも?という気が今回もした。その理由は共に有名な「廓噺」の件りよりも、それが済んでからの後半部分に比重を置いた演じ方に、女義ならではのリアリティが感じられるからである。「廓噺」はひとりの男をめぐる女ふたりのバトルを狂騒的に展開する一種のホラ話であるからして、やはり男性の語りのほうがユーモラスで面白く聞けるのだけれど、後半は打って変わって、口の達者な女がうだつのあがらない不運な男を愛しながらも、つい理詰めで攻撃してとことん追いつめ自殺に至らしめるといった深刻なストーリーだけに、女性のほうがそうした男女間に流れる機微を生理的に巧く捉えて繊細に語れるような気がするのだった。今回語ったのは現役最高峰の竹本駒之助だけに、語りだしから安定感があったが、伴奏の寛也がいつもより少し緊張してやりにくそうな感じを受けたのは、やはり近松物の演奏がふつうの浄瑠璃と違った難しさがあるせいかもしれない。途中の調弦でかなりの間を取り、太夫がしばしアカペラ状態で語った時は少しひやりとしたものの、伴奏を再開した際の音の入れ具合は絶妙で感心させられたし、その後は迫力ある演奏で語りを最後までドラマチックに盛りあげてみせたのはお手柄である。
帰りは紀尾井ホール近所のカフェで現代人形劇センター理事長の塚田さんと久々に食事をしながら、この間にぎくしゃくした日中韓の問題や天皇の戦争責任問題やら何やら、お馴染みのハードなネタをいろいろと話し合ったのも例年通りでした。




2013年04月29日

すし弁当、海老とアスパラガスの揚げ団子

乗馬の帰りに大宮エキュートでゲット。
今日の午前中は執筆して、なんとか一本を仕上げたので、午後から乗馬クラブに出かけた。暑からず寒からずカラッとして風もない絶好の乗馬日和にもかかわらず、夕方からの90分レッスンはなんと珍しく二人だけだったので超ラッキー\(^O^)/とはいえ休みなしに90分走り続けるのはいくらなんでも大変だと思ったら、前を行く馬が放尿姿勢を取るもなかなか出ない(__;) というパターンを何度も繰り返してくれたおかげで、適度に休みが取れて助かりました(*^^)v 馬はボロ(糞)は走りながらでもできるくせに、放尿はどうも停止して騎乗している人間が腰を浮かしてやらないとできないみたいなのである。で、私のお相手はお馴染みアラブ種の優等生スーパー氏で、気温も適度だし、彼が超嫌いなハエもまだ出てこないとあって、機嫌良くサクサク駈けてくれたので、思ったよりも疲れなかったし、とにかく二人しかいないからインストラクターのSさんから次々と細かいダメ出しが飛んで、とても有意義なレッスンだったため、同じレッスンで放尿困難症の高齢牝馬に騎乗されていた会員のSさんともども「今日のレッスンはお得で楽しかったね〜」と言い合い、他のレッスンに出ていた方々にも「二人で良かったですね〜」と声をかけられたのだった。もっともレッスンを受けていた私たちは意外と疲れなかったものの、「インストラクターのHさんはあれだけ馬場を走り回って声をかけてらしたから大変だったかもね〜」と会員のSさんと後で話していたものである。広い馬場のレッスンだとインストラクターの声が聞こえにくくて困ることもあるのだけれど、その点ゲンキ印の女性インストラクターHさんは注意の言葉がストレートで短くて明瞭だし声が非常によく通るのでとても助かるのである。なので今日は別の馬場でレッスンを受けていて帰りのバスでご一緒したTさんからも「遠くからふたりが輪乗りで駈歩してるのを見てたら、Hさんが『松井さん、手をあげないで!』と叫んでる声まで聞こえちゃいましたよ〜(笑)」と言われ 「そうなのよ。油断するとつい無意識に手をあげるクセが出ちゃうんだよね〜f(^ー^;」と私。「そういえば(ベテランインストラクターの)Tさんが 『無意識に出るクセは、自分が物凄く意識しないと絶対に直らない』って仰言ってましたよ」と聞いて、その言葉にはもう乗馬に限らない普遍的な真理が物語られているかのようにえらく感心してしまった私であります(^^ゞ




2013年04月30日

回鍋肉

クインズ伊勢丹で豚コマが超リーズナブルだったのと春キャベツがおいしそうだったのでコレにしようと思って冷蔵庫を見たら、肝腎の甜麺醤がキレていて、仕方なく八丁味噌に色んな調味料を混ぜ込んで作ったら意外にちゃんとできたのだけれど、あまりにも適当なのでレシピはカットします。
今日でやっと怒濤の4月が終了し、連休中の〆切りもなんとかクリアできたのは我ながら結構ガンバッタ感がありました(*^^)v 来月の中旬まではまだまだ油断ができないものの、その後は少しゆとりを持って、なんてうっかり書いちゃったら、またまたとんでもなく色んなことが降ってくる恐れがあるのでゼッタイに書きません。私は死ぬまでバタバタしてます(-_-;)
うっかりといえば、オリンピック招致に熱心な猪瀬都知事もうっかり発言だったのだろうか?TVニュースで聞いただけだとえらく乱暴な発言だが、今度の件に限らずこの人は最近いささか乱暴な発言が目立っていたので、ひょっとしてイシハラ菌に感染しちゃったの?と思っていたのだった。「ミカドの肖像」で権力というものの構造を客観的に鋭く論評してみせたこの人にして、自分が権力を握るとたちまちボケちゃったのだとすれば恐ろしい寓話のようではないか。
それにしてもオリンピック招致にしてからが、今にもまた巨大地震が来るような報道を盛んに流してて、原発事故処理もゼンゼン片づいていないこの国がやってること自体、世界にどう思われているんだろう?と心配される。私がもし海外の選手なら、大気汚染を恐れて北京オリンピックの出場を見合わせた選手以上に恐れをなして、出場を見合わせるかもしれない。これって、たとえば国民に行き渡る食糧もない国が、国民に現実から目をそらさせるために宇宙ロケットを飛ばしているのと変わらないみたいに世界から見られていたら恥ずかしくて嫌だよな〜と思ってしまうのだった。ひょっとして猪瀬氏はオリンピック招致なぞもともと無理なことを承知の上で、自分の発言がポシャらせたように思わせたほうが、国民の心が傷つかずに済むと考えて、それでわざとあんな暴言を吐いたんだろうか?なんて考えてあげられるほどのイイ人そうにも見えないところが、なんともいえません(-.-;)y-゜゜


コメント(1)

毎日、とても楽しく拝見しております。小説ももちろん読んでいます。
猪瀬知事の発言が、私たち都民をおもんばかってのものだったとは…(笑)そんな賢い人がトップだったらなあ(涙)
とにかく笑ってしまいました。

投稿者 まゆみ : 2013年05月01日 16:39