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2013年01月19日

鮭の粕汁

釧路産の鮭、大根、ニンジン、ささがきゴボウ、こんにゃくを具にしてQPのレシピ通りにというかふつうに作ってみたが、出来上がったら、えっ!粕汁ってこんなだっけ???と思うような味になったのは別にレシピが悪かったわけではなさそうです。昔馴染みの月桂冠の板粕を使ったにもかかわらず、酒の粕自体が昔と全然ちがって、酒の味や香りがほとんど残らず肌理が細かい超マイルドなものになったのは、圧搾機が進化し過ぎたせいでしょう。おからがまずくなったのも同様の理由と思われます。
晩ご飯を作りながらTBSの報道特集をわりあい熱心に見てたのは、今週の私が夜に外を出歩いていてあまりTVニュースが見られなかったせいである。アルジェリアの人質事件やボーイング787のアクシデントなど今週立て続けに起きた大きなトラブルとその背景にあるもはこれである程度理解できたけれど、もちろん自分からコメントできるほど詳しい問題ではなかった。
今日のニュースでやはり大鵬の訃報にある種の感慨を持ったのは、「巨人大鵬玉子焼き」世代であるのもさることながら、この人を何度かナマで見ているからだ。実家の料理屋「川上」がお客さんとして迎えた話は「師父の遺言」に書いたけれど、子供の頃は夏の名古屋場所によく行って土俵上の彼も見ていた。で、あるとき一番を取り終えて支度部屋に引きあげる彼と廊下ですれ違ったことがあり、とても色の白い人だったので、胸に相手力士の手形がくっきりと赤くなってついていたのをえらく鮮明に憶えている。とにかく間近で見てもほれぼれするほど美しかった関取の御冥福を祈りつつ、こうして自分の知っていたヒーローが次々と世を去るのを見送るのが年を取るということなんだなあ、と、つくづく思われました。


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