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2013年01月18日
酢揚鶏定食
整体治療の前に大宮ルミネ内の「石庫門」で食事。
今週は夜が出ずっぱりでテレビのニュースを見ている暇もあまりなかった。昨夜はアルジェリアの人質事件がどうなったのか気になって、深夜にNHKBSを点けたら「スプリット二極化するアメリカ」と題する米制作のドキュメンタリーを放送していて、これが面白いのでつい見入ってしまった。
「二極化」は貧富の格差を意味しているのかと思ったら、そうではなくて、共和党と民主党に二極化して深刻な亀裂がもたらされているアメリカの政治的・社会的情勢を指している。昔はそれぞれの支持者に別れていても、両者に議論や話し合いが成り立ったのに、八〇年代以降から徐々に両極化して、今や政治の話を誰もが冷静に出来なくなっている状況が取りあげられていた。話し合いができないとなれば、それは民主主義の根幹を揺るがす深刻な事態なワケで、その結果、政治家は選挙に勝つことだけが目的化し、リーダーシップは喪われ、投票に意味を見いださない若者が増加しているというのだから、オイオイ、本家までそれじゃ困るじゃないの!てな感じである(◎-◎;) 何故そんなふうになってきたのか、原因についての考察もなされており、一つには情報の過多が却って自分に都合のいい情報ばかり受け取る人たちを増やしてしまったことが挙げられて、これは「自分の声がこだまする部屋に閉じこもっている人」と評されてていた。つまり各自が自分の考えに都合のいい情報ばかり受け取ることで、自分は正しいという考えがどんどん補強され、互いにつける薬が無い状態に陥って、話し合いが出来なくなったというわけである。まるでマンガみたいだけれど、こうしたことは別にアメリカに限らず、高度消費社会と高度情報化社会の中で人類の多くが今後みずからの内に必然的に抱えてしまういわば精神の幼稚化の問題として強く意識されるべきなのだろう。もちろん政治の問題ばかりではないが、政治に関わる精神の幼稚化が一番ヤバイことを引き起こしそうでコワイのであります(-。-;)
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