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2013年01月17日

あら輝The Final

二月一杯の営業でロンドンに旅立つ「あら輝」での最後の晩餐に翻訳家の松岡和子さんをお誘いしたのは、なんたって私のまわりでロンドンに一番ご縁が深くて今後もよくいらっしゃれそうだからである。で、今日も水口の明石鯛に始まって穴子に終わるまで、いずれもネタといい、細工といい、鮨はこれほど繊細な味わいの食べものなのか!と感じ入らせる逸品のオンパレードに、「今までに食べたものの中で一番オイシイかもしれない!!!」と松岡さんに絶賛させて面目をほどこした私(^^ゞ 心なしか一品一品いつも以上に気が通っていてどれも美味しかったのだけれど、松岡さんを唸らせたのは超柔らかく仕上げた蒸しアワビで、ほんの少しトッピングした肝から磯の香がふわっと口の中に広がるのもウレシイ。とにかく白子の柚にしろ穴子の木の芽にしろごく少量スパイスやハーブが絶妙にそのスピリット発揮していることに改めて感心させられた。ここのヅケはいつも楽しみなのだけれど、今日はヅケを羅臼産の昆布で〆たのがいつにまして素晴らしい味わいだった。ああ、それにしても、この店が日本からなくなるのはやっぱりとても残念で、松岡さんから「一緒にロンドンにも行きましょうよ〜」と早くもお誘いを受ければグラッと心が動いてしまうf(^ー^; ロンドンでは日本の魚は一切使えずEU圏の魚に限られるし、フォアグラやキャビアやトリュフも絶対に使うことになるようだが、それらの西洋食材を日本の伝統的な鮨と如何にマッチングさせるかや、EU圏の海で鮨にマッチする新たな食材が発見されるかどうか等々、ロンドンに渡った「あら輝」の活動にもまた非常に興味深いものがあり、何よりもご店主荒木さんの前向きでアグレッシブなチャレンジャー魂に今後も期待するところ大の私としては、いつかまた向こうで戴くことになるかもしれないのだけれど、今日ところはひとまずこれまで美味しいお鮨をたっぷり食べさせてもらったお礼を言って別れを告げたのでした(;O;)


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