トップページ > オムライス

2013年01月16日

オムライス

今日は夕方から丸の内東映会館でイ・ビョンホン主演の韓国映画「王になった男」の試写を見て、帰りに大宮エキュートでゲット。別にそれほど韓国映画に詳しくない私としては、配給会社の宣伝部からこの映画のコメントを求められる形でのお仕事試写だったのがイマイチ腑に落ちなかったのだけれど、映画そのものはとても面白く見せてもらった。
韓国の時代劇はNHKの「イ・サン」でハマッて一通りの知識は得たからシチュエーション等がある程度わかるのは何よりで、時代としては「イ・サン」の百五十年くらい前で、日本の江戸時代初期に実在した王の日録に十五日間の空白があることを元にして影武者の存在を創造し、その影武者が真の「王権」とは何かを
自ら体現していくストーリーだ。なんて書くとお堅い映画のようだけれど、全然そうではなくてコミカルなシーン満載だし、一方で重厚な映像も交えつつ、巧くバランが取れたエンタメ映画である。王と影武者の二役を演じるイ・ビョンホンが魅力的に撮れているのは当然ながら、とにかく脇役陣の俳優がとてもいいので良質の映画を観たという満足感がある。それにしてもこれは「イ・サン」でも思ったのだけれど、朝鮮半島の国は中国との外交関係が昔から大変で、大国に対して小国がいかに国家の独立性とプライドを維持するかに腐心していたのもよくわかるし、日本も昔からこれくらい揉まれていれば、アメリカともう少し巧い距離の取り方が出来るんじゃなかろうか、というような気持ちにさせられるシーンもありました。
ところで映画といえば昨日は大島渚監督の訃報で持ちきりだったが、現在NHK出版で武智先生の話を書きつつある私としては、こんなふうに書くことになるんだったら、やはり一度は大島監督にお目にかかっておけばよかったと思うことしきりなのは、わりあい最後までお付き合いが絶えなかった数少ないお一人だったようにお見受けしていたからである。猥褻裁判をめぐっての共闘関や京大の先輩後輩といった関わり以外にも、武智師に対してどんなイメージを持ち続けて最後までお付き合いなさっていたのか、ご本人の口から聞けなかったのは返す返すも残念に思いつつ、謹んで御冥福をお祈り申しあげます。


このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kesako.jp/cgi-bin/mt/mt-tb_kesako2.cgi/2519

コメント (1)


イ・サン程、史実に忠実でない歴史もののドラマも珍しいと言われています。
日本紀行で有名な英国人イザベラ・バードは、日本に対しては好意的で褒めていますが、反面、日韓併合以前の当時のソウルに関しては、道は牛がすれ違えないほど細く迷路のようであり、家から出た汚物によって悪臭が酷く、北京を見るまで「ソウルこそこの世で一番不潔な町」だとし、紹興へ行くまではソウルの悪臭こそこの世で一番ひどいにおいだ」「都会であり首都であるにしては、そのお粗末さは実に形容しがたい」と記しています。
着物も染料がなかった事からカラフルなものは殆どなく、白系が大半だったと言います。いつ中国やロシアから攻められるかも分からないので、インフラさえ整備されていませんでした。
つまり、イ・サンで表現しているものは、「こうだったらいいな」という願望の具現化ですから、真面目に見るとバカを見ます。すみません。いつも反論のような形になって。しかしながら、事実を知る事は今の日韓関係を考える上でも大事な事ではないでしょうか。

投稿者 TT : 2013年01月18日 01:29

コメントしてください




ログイン情報を記憶しますか?


確認ボタンをクリックして、コメントの内容をご確認の上、投稿をお願いします。


【迷惑コメントについて】
・他サイトへ誘導するためのリンク、存在しないメールアドレス、 フリーメールアドレス、不適切なURL、不適切な言葉が記述されていると コメントが表示されず自動削除される可能性があります。