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2013年01月15日

片づけたい女たち

翻訳家の松岡和子さんから面白いので是非とオススメされた東京芸術劇場シアターイーストでのグループ・る・ばるの公演。私よりちょい上でもほぼ同世代といえそうな松金よね子、岡本麗、田岡美也子という芸達者な三女優の共演で、しかも常に同世代的共感ができる永井愛の作・演出だから、期待に違わぬ好舞台だった。開幕した途端にどっと笑いが起きるのはコレ以上ちらかりようがない感じにちらかった部屋が現れるからで、片づけられない病の女を見舞った女友だちがとにかく部屋を少しでも片づけようとしながらあれこれと話しだす。いずれも五十を過ぎた女たちだから会話しても固有名詞がなかなか出てこなかったり、つい持病の話になったり、高校時代の思い出話になったりと、実にたわいないやりとりをしながらも、そこに三人三様の性格や人生やそれぞれの悩みが自ずと浮かびあがってくる。松金の演じる細かい性格の「仕切り屋」や、田岡の演じる前向きで大ざっぱな性格の「頼る女」や、岡本の演じる気配りが上手で他人にハッパをかけたりするわりに肝腎の自分のことがお留守でさっぱり「片づけられない女」。いずれも本当に身のまわりにいそうな等身大の人物を三人の女優が実にリアリティを持って演じきっている。何しろちらかったゴミや何かをごく自然に片づけながらセリフをいい続けるのは実際には段取りや何かが大変だと思うのだけれど、見ているほうはそれもお芝居の一貫だとは思えないほどにごく自然にやってる感じは、さすがに小劇場のベテラン女優ならではだろう。


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コメント (1)


「かたずけたい」評判の芝居を初日最前列で見ました。あの舞台にんまり、、、、かたずけられない人が必ずしもだらしないわけじゃあなくて、こだわりのつよいひとだったりする、、パンツの話や、50オンナには共感できる言葉の数々、、、今年の収穫でした。暮れにタイペイで京劇を見たんですが、某会社社長さんが京劇のお道楽をなされて、本社ビルに京劇の劇場を作り、ご自分でも演じていた由。白蛇伝でしたがとてもおもしろく、アクロバティックで楽しめました。台北に行く方はおすすめで~す。

投稿者 trinity : 2013年01月19日 18:22

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