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2013年01月08日

ブリの黒ごま照り焼き

QPで見た料理。ブリは酒と醤油で下味し、片栗粉を薄くまぶして両面をソテーして、酒醤油砂糖水を合わせたタレを注いでしばらく煮込んでから取りだしておく。残ったタレに黒すりゴマを入れてブリにかける。
付け野菜は長芋をソテーして粗塩を振ったもの。
ベッドの中では昔に読んだ本を書棚から取りだしてナイトキャップ代わりに目を通すのだが、大晦日に思わず題名に惹かれて手に取った本が「サイレント・マイノリティ」だったのは師走の選挙で少々落ち込んでいたせいかもしれない。手に取ったはいいが、著者がなんと保守の論客とおぼしき塩野七生氏とあって一瞬ひるんだものの、出版されたのは今から三十年近くも前だし、何が書いてあるのかさっぱり憶えていなかったせいもあって目を通し始めたところ、これが当時よりも今のほうがずっとぴんと来るような内容だったためついつい面白く読んでしまった。私は自身リベラルなつもりなのだけれど、リバタリアンであるアイン・ランドの「水源」に惹かれたりするようなところもあって、塩野氏も同様にリバタリアンっぽいある意味で身も蓋も無いシビアな論調に、いかんなあf(^ー^;と思いながらも同調する気味がなくはないのである。で、そのリバタリアン的論調とは全く別に、「私自身は再軍備論者ではない」とする彼女が、日本人は欧州から見れば軍備アレルギーといえるほど武装に対する一般の拒否反応が根強いのはなぜだろうかという考察を古い歴史に遡って展開したエッセイ「城下町と城中町」が、板垣退助の徴兵論を想い出させて非常に興味深いものがあった。ここで縷々説明するのは大変なので、興味のある方は図書館か古本屋を頼ってくださいませm(__)m


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コメント (4)


うわぁ-読みたい。と思ったもののまずは図書館で検索しなければ。(少し億劫)。読むのに時間が必要なほうなのでがっつり読める日はいつ訪れるのかしら?(かなり難しそう)。
 縁がある事を祈ります。
  
 黒ゴマに少しはまってしまい、黒ゴマバタートースト美味しく妙に調子が良くなる気がして、黒ゴマペーストにもはまっているのですが、私は美味しいのに家族は今一でソースという作り方でむしゃむしゃ食べて家族にも勧めてみようかなと思います。

投稿者 nao : 2013年01月09日 00:11

私も読みたいと思ったのでamazonを見てみたら文庫で在庫がありました。
板垣の徴兵論もわからなかったので検索したらNHKの高校講座の簡潔なまとめがありました。
便利な世の中です…。

投稿者 ぷみ : 2013年01月09日 13:03

塩野さんの本は、一時期はまっていたことがあります。この本も、本棚のどこかにあるはずと思って探したらありました。

久しぶりに読み返してみます。

お時間がない方でも、それぞれ8ページ程度の章で構成されている本ですので、少しずつ読み進められますよ。
そういえば、まだイタリアでお暮らしなのかしら・・・。

投稿者 スノウ : 2013年01月09日 15:01

偶然私も年末年始読み返していました。冒頭の脱獄の話に勇気をもらうために年に1度ほど開くのですが、今回はほかも読み直し、イタリアの地理・歴史が少しわかるようになったことと、やはり政治のことが「今の日本のこと?」という新しい発見がありました。
仕事の会議の後、「正統派(常識派)だけれど、私たち主流でなくなってきてる?」と40才女子とひとしきり雪の中立ち話。これからはラウド・マイノリティになろう、そしていつかマジョリティを形成しようと誓った次第です。

投稿者 j-ko弱冠51  : 2013年01月11日 19:43

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