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2012年12月11日
鯛のカルパッチョ、牡蠣のパスタ、牛ヒレの網焼きほか
集英社の横山氏、伊藤さん、伊礼さんと大宮のイタリアン「イルクオーレ」で会食。
小説すばるで連載していた「壺中の回廊」の打ち上げで本来はめでたい乾杯となるはずが、「献杯にしたほうがいいですかね」と横山氏が言われたように、勘三郞が亡くなったことを全員が気にせずにはいられなかったのは今日が密葬だったというほかにも理由がある。というのは、この小説が近代の歌舞伎界を背景にして、六代目菊五郎と二代目猿之助を併せてモデルにしたような人物が登場し、それを現代の歌舞伎しか知らない人が読んだなら、故人をイメージするであろうと思えるからであった。連載開始時はまさかこんな悲劇が起きるとは想像もできなかったわけで、なんとか年内か年明け早々に手直しををして四月の歌舞伎座再オープンに間に合わせるグッドタイミングな刊行を予定していたわけだけれど、今はもう少し出版時期を遅らせてでも手直しを出来るだけきちんとしたい気持ちに私はなっていて、その旨を集英社の皆さんにお話ししたのだった。思えば伊礼さんの前の単行本担当であった八代さんは故人の本を何冊も手がけてらっしゃった方なので、そのお気持ちは察するに余りある。私としても、こういう事態になると、とにかくヘンに急いで出して歌舞伎座開場を当て込んだ作品という風に見られたくはないし、出版する以上は拙くとも全力をあげていい作品に仕上げるのが作家の務めだと思うので、出版時期に対してわがままを言わせてもらったのだけれど、皆さんにご理解を戴いて気持ちよく了承してくださったのは何よりだった。そんなわけで刊行はたぶんひと月ほど遅れる形になりますが、読者の皆さまもその旨ご了承下さいますよう何とぞ御願い申し上げますm(__)m
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コメント (3)
失礼でしたら申し訳ありませんが、その理由なら全く手直ししないほうが良いと思います。
今朝子様がどうしても手直しする必要があると思われるなら、文句はありませんが、難癖をつける人のために手直しをしたいのならする必要は無いと思います。
嫌な気持ちにさせていたら申し訳ありません。
投稿者 nao : 2012年12月12日 19:42
別に難癖をつける人?のために手直しをするのではありません。より良い作品に仕上げるために、自分が納得できるだけの時間をかけようとしているのです(^^ゞ
投稿者 今朝子 : 2012年12月12日 20:34
お答えありがとうございます。
刊行を楽しみに待たせて貰います。
投稿者 nao : 2012年12月12日 22:43