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2012年11月30日
刺身、八寸、蕪蒸し、白子の焼きポン酢、雑炊ほか
大宮駅西口の「新むら」で「オール読物」の武田氏、文春文庫の山口さんと会食。
今日は「オール読物」来年の新春号から連載を開始する時代小説について、全体的な構想や主人公らのキャラクターを紹介し、連載タイトルの候補をいくつか提示してご相談したり、入稿の〆切りをどこまで延ばせるかなど、最終的な打ち合わせをいろいろとしていた。そもそもは江戸時代の設定で、おばあさんを主人公にしたミステリー(!_+)というムチャクチャなご注文だったのを ,「要は江戸のミス・マープルね」と安請け合いした私も私だが、大奥に三十年以上勤めた女中は尼になることを条件に隠居が許されるという話と、寛政の改革で松平定信と衝突して早くに大奥を辞めたお年寄りがいたというエピソードを三田村鳶魚の資料から拾って何とか主人公のキャラを創りあげた。舞台は江戸の町でもよく使われる日本橋界隈や浅草、本所深川は敢えて避けて麹町とすることに。麹町は甲州街道に沿った宿場町的な雰囲気があった一方で大奥や尾張藩紀伊藩の御用達や、番町の旗本屋敷に出入りする商家が密集し、日本橋辺に負けない規模の大店があったにもかかわらず、時代小説でしょっちゅう取りあげられて手垢がついている感じはまだなさそうな土地なので舞台に選んだということもあるのだけれど、お茶の稽古でしょっちゅう通っているし、以前ぴあによく行ってた関係で土地勘があるのも使いやすい理由である。もっとも「オール読物」を発行している文藝春秋社も麹町にあるので、「いや〜タイトルに麹町を付けたいですよね。社長も聞いたら付けてほしいっていうかもしれませんよね」と山口さん。「ええっ!そしたら私はまるでお宅の御用作家みたいじゃない」と私。「大丈夫ですよ。松井さんはゼッタイそうじゃないってみんな知ってますから」と言われたのは一体どういう意味なんだろう?と後から妙に考え込んでしまった私であります(^_^;)
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コメント (1)
すごく楽しみです!
年が明けたら読めるのを励みに、頑張って年末のあれこれを乗り越えます。
投稿者 ぷみ : 2012年12月01日 08:56