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2012年11月22日
生ハムの盛り合わせ、ポルチーニのリゾットほか
今日は世田谷文学館で恒例となった「花の会」の講演。「猿之助襲名について」と題してざっとそれについて触れてから、先代の市川猿翁(二代猿之助)にちなんだ話をさせてもらった。というのも、来春敢行予定の「壺中の回廊」には部分的に彼をモデルにした人物が登場するからで、それに関連して昭和五年に起きた歌舞伎界の労働争議について書かれた当時の新聞記事を紹介したのだった。演劇評論家や歌舞伎研究家の方はこうした記事の掘り出しにあまり関心を持たれないのだろうし、松竹社史にも多くを裂かれていないけれど、当時としては劇界を揺るがす大問題であり、二代猿之助はその中心人物だったのである。次いで昭和五年当時のさまざまな社会状況について、色んな点が今日と非常によく似ているとはいえ、決定的に違う点を一つご紹介した。それは当時の平均寿命で、日本のみならずイギリス、フランス、ドイツ、ノルウエー、スエーデン、オランダ、オーストリア、インドといった八カ国のそれが国民新聞の記事になっている。で、皆さん何歳ぐらいだとお思いでしょうか?当時の日本の平均寿命は男性がなんと42歳女性は43歳(@_@;)
で「人間わずか五十年」にも達していなかったのである!!!最も長寿の国はノルウエーの男54歳女57歳で
短命はインドの男22歳女23歳。もちろん幼児死亡率の高さがこうした結果になっているとはいえ、この八十年間で人類はまるで別種の動物になったかのような観があるのだった。こういう点からも、個人の生き方や社会のありようは今や根本的に問い直す必要があるのかもしれません。
講演後は久々に三軒茶屋に足を運んで元米朝事務所の大島さんを呼び出してイル・ピッツァイオーロで食事。歌舞伎はどうなる問題や困った選挙問題について語り合い、それにしてもこの歳になると世の中どんな業界でもすぐ誰かの知り合いにぶつかっちゃうから、何かと注意しなきゃね〜てな話をして、渋谷から湘南新宿ラインのグリーン車に乗ったら、大宮駅に着く直前に「今朝子さん、今朝子さん」と声がかかるので驚いて振り向くと、なんとそこには乗馬クラブで知り合ったバリキャリOさんの姿が(!_+)!またしても世間はホントに狭いシリーズでした(^◇^;)
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コメント (1)
昨日はたっぷりお話が聴けた上、思いがけなくお茶までご一緒させて頂き、望外の喜びでした。ずっとドキマギしていて、後から(これを訊ねればよかった、これもお話すれば良かった)と次々に思い浮かび、悔いが残りましたが、とても幸せな午後でした。又の機会を心待ちにしております。
投稿者 ウサコの母 : 2012年11月23日 13:29