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2012年11月14日
佐世保行
更新は15日にするつもりだったのだけれど、たった1日留守にしてる間に3件も新たな仕事が舞い込んでるし(@_@;)、意外にも早くに衆議院の解散が決まるなどして、ちょっとボヤボヤしてられない気持ちになり、こうして帰宅後すぐに更新するはめになりました(^_^;)
佐世保は一度行ってみたかった土地で、理由はエンタープライズ入港騒動でも、村上龍の出身地だからというわけでもなく、私を3歳から6歳まで育ててくれた「おはるさん」という女性(「師父の遺言」のWEB連載をお読みの方にはお馴染みの)の嫁ぎ先だったためである。彼女は未亡人となって婚家を離れてからもたびたび佐世保を訪れていて、お土産に必ず買ってきてくれた桐箱入りのカステラが今でも忘れられないくらい美味しかったのを想い出す。そんなわけで翻訳家の松岡和子さんのご紹介により、連載と時を同じくしてアルカス佐世保というイベントホールでの講演を依頼された時は何やら不思議なご縁を感じてお引き受けしたのだった。で、講演の内容は歌舞伎に関することで、どちらかといえば洋モノ志向が強そうな土地だけに話が通じるだろうか?と少し心配していたのだけれど、聴講者の皆さんは熱心に聞いてくださり、とても歌舞伎好きの方がいらっしゃったりして、こちらも気持ちよく話をさせて戴けたし、また主催者側も気持ちの良い方々ばっかりで、夜は山海の珍味をご馳走になり、とても幸せな出会いができたのを有り難く思った次第。
佐世保といえばむろん軍港のイメージがあったので、講演の翌朝はタクシーで港の周辺を回ってもらいながら運転手さんからいろいろとお話を伺った。市の一番いい場所は米軍のベースキャンプにどんと占められて
いて、それとは別に自衛隊の基地もあるのだが、海自の護衛艦?2隻が米軍ベースのほうに碇泊しているのを見て「あれってアリなんですか?」と思わず訊いたら「ああ、自衛艦はベースにしょっちゅういますよ」との答えで、考えてみればとっくに一体化しちゃってたんだろうな〜と改めて感じたものだ。そういうことが許せなくて三島由紀夫が自決してから、もう40年以上たつのである。「佐世保は沖縄のような問題は起きないんでしょうか?」と訊いたら「昔はちょとはあったけど、今はもうありませんねえ」とのこと。それでも沖縄の事件を受けて佐世保でも米兵の門限が早まり11時以降は外出禁止になったという。こうした問題も実際に基地がある土地の人でないと切実には感じられないことだというのを改めて考えさせられたのだった。米軍ベースに碇泊している自衛艦はバッチリ撮って下の佐世保港の動画に収録した。
もう一本の動画は佐世保駅からJRに乗って15分で行けるハウステンボスとそこから見た大村湾の絶景。わりあい早い時間に行って、なるべく人が写らないような場所を狙って撮っているが、平日の悪天候にもかかわらず午後になるとそこそこの人出で賑わっていた。テーマパークの走りとしていまだに健在ぶりをアピールしているのは、なぜ日本にこんなものを造っちゃったのか?という疑問はさておき、やっぱり非常によくできた景観だからだろう。今日は終日雨との天気予報だったけれど、晴れ女パワーが発揮されて、そこそこいい写真が撮れたのは何よりだった。馬車挽きと乗馬の双方をこなす!馬たちもいて、さすがに乗りはしなかったものの、しようと思えば乗馬でお散歩もできるらしい。夜は世界一のイルミネーションを誇るイベントもあるのだとか。とにかく短時間ではあったが、おはるさんの第二の故郷を訪ねて、思っていた以上に風光明媚な土地であったのを知り、運転手さんも含めてフレンドリーで感じのいい方ばかりと知り合えたのは非常に嬉しいことに思えたのである。
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コメント (1)
先日は本当にありがとうございました。
14日は天気も回復してよかったです。
興味深いお話をたくさん聞くことが出来て、私もとても勉強になりました。
ぜひまたお越しください。
投稿者 塩田 : 2012年11月17日 15:41