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2012年06月01日

会席料理

汐留ロイヤルパークホテル内の「厨車屋」で日本舞踊家の志賀山葵師と漫画家の高見まこさんと会食。
志賀山流は中村仲蔵にゆかりのある流派で、当代の家元は十五世だが、志賀山葵師は十四代家元に鍛えられた当流の重鎮で、拙著「仲蔵狂乱」を高見さんがマンガ化されるに当たってご協力を仰がれた方である。私は以前からご尊名を聞き及んでおり、恐らくどこかでお顔を拝見しているのだろうけれど、お招きを受けてご挨拶をするのは今回が初めてながら、早や米寿の御年と聞いて信じられないくらいお若くて且つクリアーなお話ぶりに驚嘆し、もっと早くお目にかかる機会を持たなかったことを後悔した。今回ご仲介の労をお取りくださった高見さんには大感謝である。とにかく志賀山流の話をいろいろお伺いできたばかりでなく、たとえば文楽における近代の名人吉田文五郎から葵師が直接お聞きになった女のしぐさの教えなど、面白い芸談が山積みだったし、なにせ亡きご夫君がNHKのアナウンサーでご子息が電通マンだったりするせいでもあろうか、今日の時事問題にも頗る詳しくてシャープに且つユーモラスに論じられるので聞いていて実に面白く4,5時間があっという間に経ってしまった。日本の古典芸能に携わっている方で、なかなかここまで引けてきちんとお話ができる方は少ないように思うので、機会があればお元気なうちにまたお目にかかりたいものだと思われた。


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