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2012年05月22日
真ほっけの干物、ジャガイモと京九条ネギと仙台麩の煮物
京都の九条ネギがクインズ伊勢丹で安く売られていたのでゲットして、うちにあった仙台麩とジャガイモと合わせて肉じゃが風の味付けで炊いてみた。真ほっけは北海道産。
昨日は日蝕、今日はスカイツリーで、なんとか暗くないニュースをお届けしたい気持ちが山々な感じのTV報道だが、日本の政治は完全に膠着状態だし、欧州連合の成りゆきも已然として不透明だし、アメリカの景気回復もイマイチおぼつかないなか、昨日のNHK「クローズアップ現代」はがぜん中国に対する懸念を増大させる内容だった。まずは奥さんの殺人容疑でびっくりさせられた薄煕来氏失脚の問題を取りあげていたが、相変わらずの共産党内部の権力闘争もさることながら、一方で貧困層も抱えつつ経済的に豊かになった民衆の政治に対する欲求不満を封じることがそろそろ困難になりつつある中国の現状は、今後経済的な行き詰まりが顕在化してくる段階で、再び非常にドラスティックな変革が生まれるかもしれない不安を感じさせる。そもそも古くから易姓革命の国で、今後も極端な政変が起きて何ら不思議はないだけに心配されるのだが、かりに共産党の一党独裁が終わったとして、こんな巨大な国がひとつにまとまっていけるのかどうか、まとまらないとしたら一体どんな風になっちゃうのか、考えただけでもそら恐ろしくなるのだった。とにかく国内矛盾を外圧に転化するのはどこの国でも同じだろうから、日本との領土的な摩擦は今後も避けられないだろうけれど、一方で日本は今や経済的な依存度を相当に高めているわけだから、中国の混乱はなんとしても避けたいところだろう。
それにしても中国は共産党政権だといっても今やいわゆる「左翼」的な民衆政治とはかけ離れて、絵に描いたような国家主義的な国家になっているわけで、先日ブログの投稿で左派と右派についてのご質問も頂戴しているが、事ほど左様に、現代ではフランス革命に発祥する平等主義的な「左翼」と自由主義的な「右翼」の概念が世界的に入り乱れた状態にあるといえそうだ。日本の民主党でも、松下政経塾グループはどちらかといえば国家主義の右派的な政治理念をお持ちのようだし、片や旧社会党出身者や市民運動家から出発して左派的といえる人たちも沢山いるので、どちらに顔を向けているのかようわからん政党になってしまっている。その点、自民党は小沢クンたちの元経世会グループが出て行ってくれたので、右派的な理念をより鮮明に掲げることができるようになったのではないか。なので、松下出のブースカと経世会出の小沢クンは理念的に対立するところも全くないとはいえないのだけれど、それよりもただ自党の候補者を選挙で落としたくないだけという肚があまりにも見え見えなので、ふたりの話し合いに対する期待はほとんど持ちようがないのでした(-.-#)
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コメント (1)
左翼右翼という概念は、フランス革命が発祥なのですね。教えていただきありがとうございました。
日本近辺では、中国と北朝鮮が左翼に入ると思っていたのは間違いでなさそうですが、現在では左翼の思想というものは古すぎるのではないでしょうか?キューバは社会主義の国としては成功しているのではないかと印象がありますが、情勢をわずかしか知らないので実態は全くわかりません。
もっと己の知識欲を満たさないと、年を食っているのに何も知らないと馬鹿にされかねないと思いますが、何故日本はこんな現状になっているのか腹立たしく思います。私よりも確実に、日本の憂える状況や世界の情勢に詳しく長けている方が多々居るのははっきりわかります。しかしその方たちが、もっと日本が良くなるように動ければ、もう少しわずかでも日本の行く末が変わるのではないかと思えます。
動かない己も人のことが言えた義理ではないのですが、国民とか世論とかで一まとめにされて、労働者や生活している人の目線が反映される活動が日本ではほとんど力を持たないのは、政治家や官僚やメディア(有力企業が操る?)がそうなるようにやんわりと国民を家畜のように扱っているのではないかと思えます。
投稿者 nao : 2012年05月24日 01:02