トップページ > 春キャベツのチンジャオロースー風
2012年04月30日
春キャベツのチンジャオロースー風
QPのレシピ本を参考に作ってみた。細切りした豚肉に酒と醤油で下味して片栗粉と油をまぶして炒め、生姜とネギのみじん切り、キャベツ、茹でタケノコの細切りを入れてさらに炒め合わせ、最後に残り物の三つ葉を入れて、オイスターソース、酒、醤油、砂糖少々を合わせた調味料で味付け。
今日はいつも通り朝から執筆し、夕方からゲラの直しをしていたが、夜は集英社の横山氏から電話で校了前の問い合わせがあって、さすがに「スゴイね〜お宅の編集部は連休中でも仕事してるんだ〜」と感心した私ヾ(℃゜)々で、最近は各社とも昔ほど完全な連休進行でもなくなっているような気がするという話をしたら、やはり電子入稿が増えたために、ゲラが早く出てくるのだそうで、「昔ほど分業体制でもなくなってるんですよね」とのこと。要するに作家は昔の写植屋さんの分まで働いていることになるのでした(v_v)
たぶん、こういう感じで、ITで世の中がベンリになった分、分業の体制が変わって、負担が却って増えたという職種の人もきっと多いはずだし、企業がいずこも経費削減で人員カットを余儀なくされているのが、そのことにいっそうの拍車をかけているにちがいないのである。
ところで企業にとっては経費を節減し収益をあげることが絶対的な「善」であり、それを競う中で成長し続けることに存在意義があるのから、東電が刈羽原発の再稼働を前提に企業の建て直しを考えるのは当然といえば当然なのである。東電に限らずそうした「企業」というシステムを今後どう制御するかが大きくいえば人類全体の課題であり、その観点から政治のシステムも考えなくてはならない時代に突入しているのではなかろうか。損得計算は大いに結構だけれど、それが目先の計算なのか、遠くを見通した上での計算なのかが問題にされなくてはならないはずだ。そういう意味では、昨夜たまたまNHKEテレで見た番組で紹介されたスイスの脱原発に至る過程の考え方が面白かった。原発は大量生産ができず常にいわば一点物状態なので廉価になることが全く期待できない点や、安全面の補強に対するコストがどんどん上がっていくという点で、自然エネルギーよりも経費が高くつくという実にシンプル且つ現実的な判断がそこにはあって、彼らがその判断を下した決定的契機はフクシマなのである。チェルノブイリでは無反応だったスイス人がフクシマで強烈な反応を示したのは、あの日本のような技術力の高いマジメな国でさえ事故が起きたというショックが大きかったのだろうか。遠い国の人びとの口からフクシマという言葉が発せられるたびに、日本がもしふたたび原発事故を起こしてしまったら、それがたとえ自然災害による不可避の事故だったとしても、もはや世界の誰も同情してくれないかもしれないという気がして恐ろしくなった。
このエントリーのトラックバックURL:
http://www.kesako.jp/cgi-bin/mt/mt-tb_kesako2.cgi/2261
コメント (1)
経済の膨張期は、合理化コストカットが是とされていましたが、これからの時代は、皆が分け合うという意識を持たねばと思います。 この狭い国土に一億三千万人近くが 世界的に見てクォリティーの高い生活をしているのは、ある意味 奇跡だと考えます。
国土が広ければ、福島の原発の問題もすぐに廃炉の決定が出来て冷却材の投入をしていたらもう少し低いレベルの被害で済んだようです。廃炉の決断は総理と言えども簡単には出来なかった。結局大きな事故になってしまったようです。アメリカはすぐに冷却材を送ってきましたが、事態の把握すらできなかったようです。
お忙しいと思いますのに ほぼ毎日の更新ですね。私も先日休載無しの六年連載を刻みました 貴方と同じ2006年4月からです。
投稿者 下前國弘 : 2012年05月02日 16:01