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2012年03月31日
バーニャカウダ、ホタルイカの赤ワイン煮ソースのパスタ、ブロッコリーとアンチョビのフリット、岩中豚のグリルほか
大宮ムービックスで「マーガレットサッチャー〜鉄の女の涙」を観る前に大宮駅前のBuonViaggioでバリキャリのOさんと食事。Oさんは彼女の本を何冊も読んでらっしゃるというサッチャーファンであり、且つ卒論が英国史とあって、もう少し政治色の強いものを期待なさっていたようだが、この映画はアルツハイマーになったとされる晩年の彼女が自らの過去をフラッシュバックするかたちで、彼女をずっと見守り続けた夫との関係がフィーチャーされた極めてドメスティックな作り方であった。もっとも、クラブ制度が存在するくらい本来的には男中心主義の英国社会にあって非常に得意な存在であり、且つ最高権力者に昇りつめた彼女のとてつもない孤独が、老いの孤独とも重なるかたちでしっかりと描かれており、ドメスティックではあってもそう甘口の映画になっているわけではない。「現代の人間はどう感じるかばかりを問題にするが、人間にとってもっと面白く、本当に大切なことはどう考えるかなのだ」といういかにもサッチャーらしいセリフも出てくるし、勝ち進んできた人生を自負する人間がいかに他人を傷つけるかという側面もきっちり押さえた上で、デニスというウイットに富んだ夫に出会わなかったら、彼女の人生どうなっちゃったんだろう?と思うような欠点満載の人柄も描いているのである。それにしても「凄いよね〜」とふたりが言い合ったのはメリル・ストリープのそっくりさんぶりで、スピーチを似せているのはともかく、顔や姿にも本人の影が薄くなってしまうくらいサッチャーが憑依しちゃってる演技には驚かされました\(◎o◎)/!
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コメント (1)
私も拝見いたしました。
さすがアカデミー主演女優賞をおとりになるだけの演技でした。
歩き方・呼吸の仕方・しゃべり方・容貌の作り方
パーフェクトですよね。
サッチャーさんのお父様の演説での
”まず感じる事、感じる事が言葉になり、言葉は行動になり、行動は習慣になり、習慣は・・・・・・・”
人は皆、特に政治家と官僚は心に落とし込む必要があるような気がします。
投稿者 小山 雅子 : 2012年04月01日 18:59